※雑誌 リバーバンクRレポートに連載中のコラムを当Blogにて配信させていただきます。

 

今回で最終回です。先日40歳の誕生日を迎え、人生の折り返し基点を超えて、この先どんな運命が待っているのかわかりませんが、歳を経るごとに、野望と夢がどんどん膨れ上がり、正直困っています。そんな中、美と健康という人生最大のテーマを頂き、自分自身の皮膚科医人生を振り返る幸機となりました。

 

美と健康は一心同体です。どんなに容姿が整っていても、そこに笑顔がなければ美しくないし、シミしわたるみのない美容医療ですべてのシワがない能面はおぞましいでしょう。

 

人間にあたっての構造の素晴らしいこと。医学部時代に、耳の奥深くまで解剖して、その緻密な構造と完璧さには驚くばかりでありました。耳の中の耳小骨という名のちびっこい石達が共鳴して音を奏でる構造体がすべての人間の中に埋め込まれてるのですから、人体は奇跡そのものです。またその完璧な構造は人間だけではなくて、木や森、小動物、爬虫類、魚に当たっても然りであります。

 

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ありのままの美しさ、みながすべて完成形。みなが多くの不完全を持った完成形であり、誰が誰より、より美しいかなどという発想そのものがナンセンスであります。また、美の概念は時代とともに移り変わり、個々の価値観によって変わっていく、非常にパーソナルな個人的なものであります。

 

健康とは幸せそのもので、美はいつもそこに付随する。

どんな時代でも芸術があり自然がありました。自然が織りなす美しさに人間は勝つことはできません。川の流れに逆らってもしょうがない。

 

WHOの定義による「健康」

【健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなくて、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること】

 

究極の美は心の中に。

究極の美はありのままの姿に。

究極の美は健康を基盤に・・・。

 

この企画は、株式会社ピカイチ 佐々木社長殿により実現いたしました。社長に心よりお礼申し上げますとともに、社長にご招待頂いた長岡花火の美しさに感動して書いた詩を最後に。

 


【心に涙が積もるとき・・長岡花火】

 

握りたい手をぐうっとこらえ、出したい言葉をぐうっと飲み込む

青い地球の、小さな、小さなゴマっつぶ。

 

壮大な空を見上げて、その想いを天へと離とう!

 

切ない想いをたんと抱え、

張り裂けないようにふうふう言う。

 

応援するのは、忍耐で

応援されるのは、切なくて

 

限りある命をいつも思う。

限りある自分の、ストーリーを。

 

「やり残していることは、ないの?」
「悔やむことは、ないの?」

「今ならまだ、間に合うよ。」

応援している人がいる。応援してくれる人がいる。

同じ場所にいなくたって、

「いつも一緒だよ、いつも一緒!」

橋の上。

ビルの上。

ヘリコプターの上だって。

見上げる空は一緒だよ!

 

 

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みんなで見た、おんなじ花火。


いろんな思いを吸い取って、
空の果てまで上り詰め、
真夏の夢を繰り広げ、

大音量で散っていった。

アルコールなんかなくたって、化学反応の真っ最中。
大量のホルモンが胸を満たし、体は骨抜きになってしまった。

落ちない涙は表面張力。溢れそうになったら空を見て!

 

そうすれば、涙は眼窩内に、キチッとおさまってこぼれない。

そうして、笑顔になって歩くんだ。


届け、この想い。

届け、届け、届け!

 

ありがとうございました。



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