10月17日
平均視聴者数1000人を有した僕のチャンネルは永久BANとなり、消えた。
すみません、ちょっと盛りました。900人です。
Twitchで生涯配信することが許可されない。
それどころかコラボする際に、Twitchで同時配信している配信者と配信上で遊ぶことも許可されない。
Twitch配信者が存在しているイベントには今後参加が出来ない上、仲が良かった友達と遊ぶ事もできない。
その日、僕の中で配信者キャリアが終わった。
【初日】
Twitchの永久BANが判明してから3時間ぐらい経っただろうか。
Twitch配信がもう出来ない…。収入も来月からゼロに。
この先どうしよう。何も続かなかった自分が唯一2年も全力を費やせた努力の結晶がもう存在しない。
僕はまだ現実が受け入れられない。
しかし、幸か不幸か、Twitchには【異議申し立て申請】というものが存在する。
それは半年に一度、永久BANに対して異議を申し立てられるというものだ。
どういった異議が認められるのかはわからないが
申し立てが承認されれば、永久BANが解除される可能性がある…と言ったものだ。
とはいえ、Twitch側はチャンネルを永久BANした原因を開示してくれない。
そのため、一体何に対して異議を申し立てる事がベストなのかわからないのだ。
原因となる配信が100日前に行われたとしても、時間差でBANされた事例はたくさんある
…どうする…。
半年後のチャンネル復活に賭けるべきだろうか…?
…とはいえ、半年間無収入。
なおかつ生活の一部と化した娯楽の一つ、配信が出来ないのは地獄だ。
何より半年もの間、チャンネルが復活することに賭けて生活していくのは地獄だ。
毎日不安が襲いかかるに違いない。
半年も期待して、異議が承認されなかったらきっと僕は命を絶つことも考えるだろう。
そもそも永久BANから半年経って復活した事例が存在するのだろうか。
YouTubeで配信をして、同じように人が集まるのだろうか?
今まで通り、配信できるのだろうか?
YouTubeで俺は配信者としてやっていけるのだろうか?
全く考えがまとまらず、現実を受けいれられない中、
数時間前に永久BANの旨を報告したツイートの反応を見て思った。
「俺は今が一番、世間から注目されている。
YouTubeで配信することを考えるなら、今がどれだけ辛かろうと、今、配信するべきだ。
何より今までサブスクライブや投げ銭、視聴して応援してくれた人たちに対して、BANされてしまったことを謝罪し、男として筋を通すべきだ」
僕はそう考え、配信を決行した。
後からアーカイブ(録画)を見る人もいる事を考え、配信時間は17分と短いものにした。
皆を心配させまいと、配信全体の雰囲気を少しギャグテイストにし、強がっては見せたものの、実際の所、メンタルは終わっていた。
配信に集まった人数は3000人前後。
配信者として3000人集めたのであれば、一流と言えるだろう。
…しかし、これは話題に惹かれて多くの人が訪れてくれただけで、今後もYouTube配信にこの人数が集まる事は絶対にない。
今後の配信では200人…いや、よくて300人が配信を見に来てくれるだろうか…。
放心状態になりつつも、今後の事を考えていると、ここ最近一番仲が良かった友達の一人、タカギから連絡が入る。
「ありけんと話してるからしんじも来ない?」
というものだった。
タカギは俺のマブダチの一人で、Rustというオンラインゲームで、通常通りゲームを進行していれば3時間ほどで
【銃】が手に入る世界で、初期装備の【石】だけで5日間、配信外で銃を持つ配信者たちに喧嘩を売り続けた天才だ。
ちなみにプレイヤーのHPが100で、石のダメージは3、銃のダメージはヘッドショットで100だ。
ありけんというのはモノすごくデブで最低な奴の名前だ。
このブログを通して、彼の名前を覚える必要はない。
二人に呼ばれ、いつものディスコードで通話を介し、俺は今後について相談する。
詳しい相談内容は覚えてないが、ありけんが良い奴ぶって相談に乗ってくれていたことだけは覚えている。
騙されないでほしい。あいつは最低だ。
…しばらくすると、赤見カルビ、あじゃこんぐも通話に合流した。
赤見カルビは、どれだけ全力で努力してもゲームが一向に上手くならない天才女性配信者の友達だ。
彼女のすごい所は、どのゲームをプレイしても自分が上手いと言い張るところだ。
様々な特性を持つキャラクターが存在するゲームをプレイする際、彼女は決まってこう言う。
「アタシ、なんでもデキルヨぉ~」
しかし、この言葉の真意は
「キャラクター選択画面でマウスのカーソルを合わせ、左クリックを押し、キャラクターを選択する事が出来る」だ。
この作業ができるだけで、そのキャラクターを使いこなせると勘違いしているのだ。
天才と呼ぶにふさわしい女性だろう。
あじゃこんぐというのは、プロレスラーの名前を勝手に使っている、有名ななりすましプレイヤーだ。
彼はVALORANTの実力がすごく、日本屈指のエイム力を誇る。
あの有名プロゲーマーtakejですら、この男の実力を認めている。
そんななりすましプレイヤー、あじゃこんぐはVALORANTで最高ランクに到達しているにも関わらず、
「なんも考えてプレイしてない」を口癖にしている。
…嫌な奴だ。
この男の事もこのブログを通して覚える必要はないだろう。
4人と通話していると、少し元気が湧いて来たのと同時に、
僕の中で一つの考えがよぎる。
「ああ、もうこの4人と配信上で遊ぶことは叶わないのか」
元気をもらうと同時に、悲しみが少しずつ溢れてきていたのを今でも覚えている。
40分ほど通話した後
「俺、これから節約しなきゃいけないから、スーパーいって食材買ってくるね」
…と、今思えば絶妙に笑えない一言を残し、僕は通話を切った。
スーパーに行き、食材を買い、家に戻り、ソファに座る。
…あれ…おかしい。
さっきまで通話して元気だったはずなのに、もう絶望してる。
身体が動かない。目線すら動かない。
何もする気にならない。
…そんな中、友達のけんきからDMが来る。
このけんきという男もまた、配信者の友達だ。
視聴者が認知しているかはわからないが、実は結構仲が良い。
家に遊びに行けば歓迎してくれるし、どんなタイミングでも気にせず家に上がらせてくれる。
配信中に声をかければ、どんなコンテンツも中断して遊びに合流してくれる都合のいい友達…とても優しい友達だ。
そんな彼は最近、自身が制作したエナジーハックなるエナジードリングを全国のドンキホーテで販売している。
このエナジーハックが全国で販売される前、俺は彼の家に遊びに行った。
家に上がり、しばらくすると、けんきが言う。
「そういや、エナドリ飲んでみてくれよ。結構おいしいんだよ、これが」
…俺は思った。
いや…今、深夜3時だぞ…。
こんな時間にカフェインを摂取させようとしてくる彼は
サイコパスに違いない。
もう二度とこの家の敷地を跨ぐことはないだろう。
そんな決意を胸に秘めながらも、俺は家主からのせっかくの提案を断る事ができず、渋々試飲することに決めた。
…悔しい。まじで結構美味かった。
…話が飛んでしまったが、要約すると、
けんきはサイコパスな友人だ。
絶望にうちひしがれる俺に対して、そんなけんきから飛んできたDMはこうだ。
「奢るから焼肉行かない?」
俺は思った。
こいつ、やはりサイコパスだ。
流石けんきと言わざる得ない。
俺はやんわりとけんきの申し出を断り、一人で絶望する事を続行した。
もちろんけんきからのDMの前後には
「もし、行く元気があるのであれば」と断りが入っていたが、あるわけがない。
何が何だかわからず、目の前がグルグル回り、涙すら出なかったのを覚えてる。
現実逃避するために、眠りに就こうとするも、この先が不安で一睡もできない。
時間が全く経過しない。
これがあと、183日続けば異議申し立て申請ができるのか…。
な…なげぇ…絶対耐えられない…。
そんな僕が元気になるまで、3週間。(今)
それまでの軌跡を綴るのがこのブログです。
次も更新されるかは不明です。
今後のブログに、なぜTwitterの更新、YouTube配信が突然停止したのか、記載される予定ですが、簡単に言ったらトラウマです。
僕はある日、突然TwitterとYouTubeが開けなくなりました。
それでは、今日はこの辺で。
ご愛読ありがとうございました!
しんじさんの次の作品に期待しましょう!
俺たちの冒険はここからだ!