函館市政ウオッチング
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対決!  函館市長候補者討論会 後編

さて、昨日の続きです。



Q 財政改革について
西尾候補
・函館も厳しいが、財政改革は進んでいる。実質公債費比率(自治体の収入に対する負債返済の割合)は9%強であり、財政破綻した夕張市は約36%
・職員数もピークから550人ほど減っている
・しかし、厳しい中でも必要な部分へ財政出動するのは行政の役割なのでしっかりやる。この4年で市債は118億円減り、基金の取り崩しも無い上に、基金自体も増えている
工藤候補
・函館市は基盤となる二次産業がなく、一次産業と観光が主なので財政基盤が弱い
・現在2700億円の借金があり、年30億円を赤字穴埋めに使っている
・職員の給与体系や退職金に手を付けていない
~と、ここで終わって次のテーマに行くはずでしたが、西尾候補が納得いかなかったようで反論します。
西尾候補
・280億円から220億円に減っている(スイマセン何の負債か分かりません)
・客観的なデータを基に話をしてほしい
工藤候補
・職員550人減は12年前からやっている行政改革を継続しているだけ
・借金返済も過去の借金を返済しているだけで、一般会計の借金は減っていない
・基金も合併時の特例債で増えただけで、行政改革の成果ではない
~結構、白熱したやりとりがあったんですが、メモが追いつかず再現するに至りませんでした…m(__)m
要するに、西尾候補は「精一杯改革を行なっている」と主張し、工藤候補は「もっと改革することが必要」と主張する展開で、その根拠となるポイントがズレていたのかな?という印象。
こういうポイントを整理するというのは司会者の重要な仕事だと思うんですが、なかなか上手くいかなかった感じです。
なんか、メモに工藤候補の「2700億円の借金がある」と言った記録があるので書いたんですが、今考えてみると年30億の返済だと無利子だとしても完済まで90年かかる。何か数字が間違ってたんじゃないですかね?(僕かも…)
この辺の話は、会計ルールや算出方法でずいぶん差が出る物だと思うので、詳しい方がいたらぜひ勉強させて頂きたいな、などと思っております。

~次に議会改革の質問になりますが、定数削減は両者とも消極的、答弁調整も無いとの事でした。ただ、両者とも反問権の導入については積極的のようです。確かに議会を傍聴する限り、行政側は反問権が欲しいって気持ちは理解できます。ただ、導入した場合の運用がどうなるかってのはポイントになってくると思います。



Q 教育・福祉について
工藤候補
・子供たちの潜在力を引き出す
・子育てに対する悩みを解決する
・キッズセンター(一時預かり所)等の設置
・学力向上へ向けたアフタースクールの開設
・福祉都市への向けた取り組みを行う
西尾候補
・安心と優しさのある落ち着いた地方都市へ
・空き店舗の有効活用
・市民活動・NPO活動の促進
・寺子屋活動
~このテーマはどうしても抽象的な議論になってしまいます。双方、フワッとした目標に終始しており、何か目新しい物があったわけではありません。若干、現職の西尾候補の方が具体性があったかもしれませんが…。
しかし、この中で西尾候補も触れていたんですが「知恵の予算」ってのは何ですかね?
議会等では「あんなモノやめちまえ」的な言い方をされる事も多いですが、西尾候補的には実績のようです。内容がわからないので、とりあえずここでは触れていません。
あと、医学部については西尾候補は従来通り「未来大学に新設」案で積極的。工藤候補は「基本的に賛成」としながらも「必ずしも未来大ではなく、広範に検討するべき」と、他の大学からの誘致を視野に検討するという案を口にしていました。
医学部新設については常に「費用対効果」という点で反対という声が上がりますが、本格的に試算すべきではないでしょうか?
現状の市立病院が一般会計からの繰入で乗り切っているという現状なら、医学部にどれだけのコストがかかるか分かりませんが、50歩100歩という話にならないですかね?ま、その辺も含めて客観的な数字の提示が必要だと思います。

~この後、「未来のビジョン」というテーマで話をしますが、スローガンの言い合い的な内容でイマイチでした。
で、最後に
Q リーダーシップとは?
工藤候補
強い理念とビジョンを持ち、市民との約束を守る
西尾候補
周りに私心のない人を置き、自分の考えを末端まで巡らすことが出来る人
~この質問には双方の個性、というか西尾候補の人柄が出たんじゃないでしょうか。普通は工藤候補のような内容の答えを出すと思いますが、「周りが大事」と念を押した西尾候補のキャラクターは理解できます。
ま、この部分ではどっちがいいとは言い難いので、各自の好みってことになると思いますが。



以上で討論会は終了です。
全体的には低調と言わざるを得ません。ただ、こういう事を頻繁に行い、徐々に議論を深めるというのは大事なことだと思います。客が入らなかったから今回限りってのはやめて欲しいですね。
今回で言えば、西尾候補の苛立ちがかなり目につきました。
現職なんだから、もっと余裕を持ったほうがいいとは思いますが、何か良くないことでもあったのかもしれませんし、真相は分かりません。対して、工藤候補は落ち着いた印象でしたが、新人候補ってこともあって抽象的な答えが多いのが気になりました。
ま、いずれにしても選挙期間中、街宣車で名前を連呼するくらいなら、テレビでもustreamでも使って今回のような討論会を何度も開いて欲しいです。
同じ内容のテーマで討論しても、回によってブレがでたり、それを突っ込んだりという感じで展開も面白そうですが、いかがですか?

対決!  函館市長候補者討論会 前編

3月25日に函館市民会館で行われた函館市長選挙の公開討論会です。

当日の開始時間は19時でしたが、会場は18時。
市民会館の駐車場の狭さを思うと「早めにに到着するに越したことはない」と考え18時前には会場に到着しましたが、駐車場はガラガラ。
開始前に駐車場は埋まったようでしたが、客入りは4割弱というかなり寂しい状況でした。
ただ、必ずしも関心がないって話ではないと思います。
事前のPR不足感も否めませんし、当然ですが震災の影響(そんな事考える気分にならない、とか)もあると思います。



ま、そんなこんなで定刻通り19時に開始。
討論会は交互に発言し、持ち時間も(質問の都度指定される)同じだけ与えられます(公平を期すためだそうです)従って、この記事内でも進行通り追っていきます。
まずは、型通りお互いの自己PRから始まりますが抽象的なモノに終始したので割愛。

Q 震災について
西尾候補
・被災者の受け入れ体制をしっかりする(民間アパートの借り上げやホテルとの協力を含む)
・大量キャンセルが出ている地元観光業者には財政支援を視野に対応
・日本国民としての連帯感をもって、この国難にあたっていく
工藤候補
・災害に強い安全な街づくり
・防災計画やマニュアルなどの見直し
・耐震化の推進、食糧備蓄の増量
~このテーマでは、さすがに現職市長の方がより具体的で力強い言葉が出てきます。このホットな話題で新人候補が言えるのはこの程度じゃないでしょうか。

Q 両者の政策優先順位
工藤候補
①経済・財政の再建
②福祉・教育の充実
③美しい街づくり
西尾候補
①震災被害への対策と地域経済の維持
②市民力・若い人達の力を育てる
③未来大学への医学部設置
~コレはあくまで政策優先順位のトップ3なので、「これだけをやる」って話ではないようです。
この質問の冒頭に司会者が「お二人は高校も同じで市役所でも一緒にお仕事をされていたので、政策的にはあまり差はないと思いますが」的なことを言ったんですが、意外にもその言語に西尾候補が噛み付きます。
「経歴が同じだからといって政策が同じだということにはなりません」という至極真っ当なことを主張するのですが、これ自体は普通の主張です。意外だったのは西尾候補が声を荒らげ気味で言ったことです。
客席から見ていても苛立ちは伝わってきました。何となく「現職だからドッシリ構えているのかな」と考えていたんですが、結構ナーバスになっている模様。この傾向は最後まで続きます。
あ、政策の内容としては、やはり工藤候補は抽象的でフワッとした印象がありました。西尾候補は震災対策や医学部設置など現職ならではの具体性があったと思います。


さて、この辺からが本番です。

1.観光都市のこれからについて
Q 2015年新幹線開業について
西尾候補
・青森と連携して青函の総合力で観光客を呼び込みたい。そのための協議を行うなど準備段階。
工藤候補
・新幹線のインパクトは大きいが函館市は実質的に何の準備もしていない。新函館駅と現駅のアクセスや駅前大門地区の再生など課題は多い。道内初の新幹線乗り入れということで、全道を巻き込んだイベントを開催してPRしたい。
~この質問については工藤候補の方が具体的だったと思います(実現性は別にして)議会を傍聴していても感じたんですが、この問題について函館市としては現状で具体的に何かを始めている形跡が見当たりません。ま、話し合いくらいはしてるんでしょうが、いずれにしても何も決まっていない状況だと思います。そういう意味では西尾候補は正直に話をしたとも言えます。

Q 他の観光都市との差別化
工藤候補
・物産展の開催などで知名度を上げ首都圏の需要をもう一度掘り起こす。
・海外の大都市でもPRして海外からの観光客の呼びこみも強化。
・デザイン重視の美しい街づくりを推進する。
西尾候補
・函館市は夜景、温泉、食という魅力が豊富で、それぞれのオリジナリティを伸ばす
・函館ならではの歴史や、西洋と東洋が混ざり合った文化をトータルで発信していく
~まぁ質問も抽象的なので仕方ないのかもしれませんが、どちらもフワッとしていてピンとこない答えです。「いいんじゃない?」の一言。

Q 外国人観光客の誘致
工藤候補
・海外の主要都市で物産展などを開催し、文化や特産品を積極的に発信する
・現在の観光のあり方について不満を持っている若い人も多いので、みんなで考え直すのも必要
西尾候補
・外国人観光客もトレンドがある(昔は台湾やウラジオストクだったが、現在は中国や韓国)のでその時々で柔軟な対応が必要
・海外エージェントとの繋がりを太くするなど、足元を固めるのが重要
~好みが分かれるところかもしれませんが、西尾候補の個性が出た答だったと思います。なんというか堅実な感じ。
他にも質問はあったんですが、観光については総じて低調な印象でした。短期的には非常に厳しい予想が出ているので、何か新しい取り組みの話題が出るかと期待しましたが、特に新しい話は出ませんでした。震災に起因する短期的な減少はどうしようもない部分だと思いますが、新幹線開業など、かなり以前から決まっていた事に関してコレといった案がないのは残念です。


②函館市の活性化について
工藤候補
・「経済再生・雇用の増大」に尽きる
・五稜郭商店街などへ支援交付金制度を使った補助を行う
・企業・コンベンション等の誘致
・文化芸術及びスポーツの振興
・市民主体の街づくり etc…
西尾候補
・地域での金の循環が重要、外から金を引き入れて地域で回す。函館は観光、食などが発達している上に地理的条件や気候の良さなど、外から引き入れる仕組みは多い
・2次産業のウェイトを高めて強靭な経済にしていく
・市長就任後、10企業と1学校法人を誘致した。この流れを強めて基幹産業を作っていく
・6千人の学生と500人の研究者がいる函館は学園都市の側面も持っている。これらの大学と連携して新しい街づくりを行っていく
~ここでも現職の西尾候補が優勢だったと思います。工藤候補は「何でもやりたい」という意気込みなのか、全方位過ぎて焦点がぼやけている印象。実績ではやはり現職には敵わないので、工藤候補はもう少し具体性を持った展開をしたほうが良かったと思います。西尾候補は自らの政策のポイントが押さえられていて分かりやすかったです。

Q 人口減少問題について
工藤候補
・少子化が主な要因で函館市では年3千人減少している
・少子化は国の対策が重要なので市で行えるのは限界があり、市で行えるのは働き口を作ることだと考える
・市役所からの天下りを無くせば浮いた予算で若者の雇用を生み出せる
西尾候補
・少子化は大きい問題で全体を見ながら一つ一つ手当していくのが重要
・第二次産業のウェートを増やして雇用を生み出す
・天下りに関しては、管理職のニーズなので若者の雇用とは直接の関係はない
~最後の天下りの件に関しては西尾候補は間違えたんじゃないでしょうか?「ある程度仕方ない」とまで言っていました。西尾候補の真意がどこにあるかは分かりませんが、これでは「天下りを容認した」と解釈されても仕方ないと思います。
あと、人口減少に関しては社会減(少子化)についての言及しかなく、もう一つの自然減については全く言及がなかったというのは不満な点です。北斗市や七飯町への流出を防ぐ、或いは呼び戻すという方策が語られてもよかったんじゃないでしょうか?




かなり長文になりつつあるので、とりあえずここまでにします。
この直後、紛糾する場面もあるので後編をお楽しみに~(^^)v

3月22日 函館市議会委員会報告会等

議会日程もいよいよ最終日です。
という事で、いろいろと詰め込まれた一日となりました。


まず、先週行われた予算特別委員会の報告会。
予算特別委員会で出された結論と、主要な意見をまとめたモノを予算特別委員長の浜野幸子議員が演台で発表します。これが、非常に良くまとまっており(当たり前か)全て傍聴できなかった予算特別委員会もかなりの部分を理解できたりします。
ただ、惜しむらくは発表者の浜野幸子委員長が、声に微妙なビブラートが乗ってくる方で、残念なほど聞き取りにくい。ま、予算特別委員会の時から「寒いの?」感が出ていたんですが、この日は絶頂。
本会議終了後に議会事務局の方に「報告書を書面で頂けませんか?」と訊いたら「ムリですね」と素っ気ない返答を頂いたので諦めました。
聞く限り、上手いことまとまっていたので、ネットとかにそのままアップしたらいいんじゃないかと思うんですがね…。


次に、委員会報告に基づいた討論会が行われます。
これは賛成討論、反対討論と宣言して立場を明確にしてから、意見を述べます。
ただ、討論と言っても言いっぱなしで特に市長など行政側からの反論なりがあるわけではありません。
要は、それらの議員(或いは会派?)の立場表明的なモノなんだと思います。
討論の内容は特に新しいものではなく、既出の話ばかりなので割愛します。


それから、予算特別委員会で審査された項目を本会議で採決していきます。
議長が議案を読み上げて、賛否を問い(恐らく事前に各議員が賛否を通告していると思います)全員賛成ならそれで可決、一人でも反対者がいれば起立によって採決を取ります。
このなかで、賛成も反対も表明したくないと言うことだと思いますが、頻繁に議場を出入りする議員が数人いました。「そんなの、どっちかに決めりゃあいいだろ」と思いますが、姿勢を明確にしたくないという極めて日本的かつ政治的な考え方で僕個人としては好きじゃないです。


そんなこんなで、採決も終わり最後は議場のはじっこに設置したマイクで、議長と副議長が退任の挨拶をするというなかなかシュールなモノも見れて楽しいです。議長はドスの利いた声で「恐そうな人」という印象でしたが、とても良い人という感じ。





ま、最終的にはグダグダになっちゃった感じもしますが、3月議会の傍聴記はこんな感じです。
やはり、絶対的な知識不足が影響して政策そのものの良否を判断するのは難しいです。
ただ、例え市議会議員であろうと、プレゼンテーション能力というか論理構成能力というか、人前で自分の考えを述べる上で必要な能力は問えたんじゃないかと思います。
どの規模でやるかは別にして、政治家ってのは自分の考え方を相手(時に不特定多数)に伝えられてナンボってのがあると思いますが、そういう政治家として基本的な能力が欠けている方もいるように思います。
自分の理想があってもいいし、許せないという怒りでもいい、何でも口に出す、或いはこのブログのようにネットで表明しても誰かに咎められる訳でもない日本というのは素敵な国です。
そういう恵まれた環境なのだから、単純に「思いをぶつける」から一歩前進して「想いを形にする方法」を追求すべきじゃないかと感じました。

とりあえず今後も経済事情が許す限り、色んな所に首を突っ込んでいこうと思ってるのでよろしくお願いします。
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