HAMACHO HOTELは、 “「手しごと」と「緑」のみえる街 ”という日本橋浜町のまちづくりコンセプトの具現化を目指している。関係者のヒアリングでは、もとの計画ではすべてレジデンスにするところ、街に賑わいをということで半分ホテルにすることに決まったようだ。決してホテルが正解とは言い切れないこのエリアに、街をつくろうという意思を感じた。

一番の売りであるスペシャルルーム「TOKYO CRAFT ROOM」は、夜にしっとりとした時間を過ごすのにぴったりな部屋だ。真っ暗な中に工芸品がぽっと浮かび上がる雰囲気は、美術館に泊まるような感覚。近くに店舗を構えるPAPIER TIGREの内装を担当したTERUHIRO YANAGIHARA STUDIOに、内装を任せたというのも、街の一体感に対する真摯な姿勢を感じる。

リーズナブルなダブルルームでも、シンプルな内装に要所要所にファブリック、木、真ちゅうなどの素材がアクセントになっている。15㎡でも広さを感じ、窓際にソファーが設置できるのは、水回りにPS(パイプスペース)が無いからだろう。建築から作ったからこそできるプランだ。一方で、すべての部屋に少しでもアートやクラフトが置いてほしい、、というのは欲張りすぎか。