今まで興味がなかったものを急に好きになる。

最近多いんだー。そんなことが。



特に顕著にあらわれているのが「カフェ」。


女の子がやたら好きなカフェね。


実は、最近までカフェをそんなにいいものだと思ったことがなかった。

そんなおいしいとも思わない、普通のコーヒーや紅茶が

ビックリするような値段で提供されていることがある。


なんでこんな高いん!?納得できひんわ!!


っと思いながらも、カフェ好きな友達に合わせ、

笑顔で紅茶をすすっていた。


食いしん坊な私は、

特においしくもなんともない雰囲気重視のカフェに行くよりは、

小汚くて、男性ばかりの定食屋でも味が絶品!という

お店にを好む女なのだ。



ところが、最近ちょっと感覚が変わってきた。


相変わらず、おいしい定食屋さんや、

床が油でベトベトのラーメン屋さんも大好きだが、

居心地がいいカフェをこよなく愛するようになったのだ。



なんでだろう?と分析をしてみた結果。

ある答えにたどり着く。


「年をとった」から。


仕事での負荷、世間の厳しさ(女性にとって、世間というものは年齢が

増すごとに生きにくくなるように思える。特に独身には。)、生命力の衰え、

そんな色んな要素がまじりあい、自分で自分を治癒する力が現実に

折り合いをなさなくなってきたのではないかと思ったのだ。


昔は癒しだーといって、自然の多いスポットへ出かけたり、

マッサージを受けたり、雰囲気のいいカフェでまったりしても

「う~ん…これって癒されてるのカナ?」と心の中で疑問に

思っていた私である。

その頃は、あふれるパワーが、癒しなど必要ないくらい体に充満していたのだ。

最近そのような行為をすると、心の底から癒される~ってなるんだよね。


この事実に気付いた時、軽くショックを受けたが、

人間って本当におもしろいな~っとしみじみ思う。

パワーが足りなくなれば、周囲から調達できるのだ。

う~んっすばらしい!!


つまり、自分で居心地のいい環境を作りだせばずっと元気にいられんじゃ?


私の夢は「最強のおばあちゃん」になること。

夢を実現するヒントを得たような気がした。

昨日、私は仕事関係のセミナーに出席し、一日ためになるのかならないのか

いまひとつ分からないような話に耳を傾けていた。


仕事関係のつきあいで、部署から最低でも一人は一日フルで参加しなければ

ならないらしく、転職したばかりの下っぱの私にご指名がかかったのである。



ところでうちの会社は転職者が多く、年間で入社する割合は、

新卒の子よりも断然数が多い。


必然的に20代後半のアラサー世代であっても、

クループの中で一番年下…ということがよく見られるのだ。


そんな中、各部署で同じメーカーを担当する顔見知りが参加しいて、

かたまってセミナーを受講することになった。


メンバーは、


同い年の女性営業

一つ年下の技術の男の子


の3人だ。


ここで軽く各個人の特徴を紹介しよう。


同い年の女性営業は、ミステリアスでキュートな美人。

現代日本には数少ない、黒髪が非常によく似合う小柄で細くて美脚、

さらには才女というなかなかお目にかかれないタイプである。


よく話すタイプではないが、コメントは気がきいていて、

空気をよむ頭のよさがうかがえる。

そして、サバサバとした一匹オオカミタイプであることも

私に興味と好感が抱かせている。


技術の男の子(もうこの年になると男性というべきであろうが、いかんせん

まだまだ少年の感が強く、男の子という表現がピッタリくる風貌なんだよねー)

は本当によくしゃべる。それこそ、その場の空気などおかいまいなしによくしゃべる。

だけど、根はいい子なので、多少うっとうしい(ごめんなさいw)時があったとしても

みんなまぁ、あの子だからね…と憎めないキャラの子なのだ。


そして、入社したての私。

この年で、未経験の業界に、未経験の職種で転職した変わりものである。

だって最後のチャンスじゃんね?

分からないことだらけで、時たま…というよりかは頻繁に嫌味がとんでくる

こともあるが、なかなかに仕事が楽しめているので今のところ転職してよかった

と思っている。



そんな3人で、セミナーの合間にランチをした。


その時に印象に残った会話があったので、日記として記録しておこうと思う。

(前置き長いよね?自分でもそう思う。)



私:(唐突に)最近、なんかおもしろいことありましたー??


男の子:なんですか、突然!無茶ぶりっすよ!!


私:だよね~。でも転職してから帰る時間が遅くなって、平日は起きて

   仕事して帰って寝るだけの生活になちゃったんですもん。

   なんか乾いてるな~と思って。あっ、でも病んでるとかじゃないですよ?


美女・男の子:それは病みかけっていうんですよー!!

男の子:急に言われても思いつかないな~。お酒好きだから飲みい行ったりとか

     楽しいですけどね~。Aさん(美女)は?


美女:私はいいこといっぱいあったんですけどねー。

    急に言われるとな~。何があったっけ?



ここで注目してほしい!!美女は日常が楽しいので、

わざわざ、何か楽しいことあったっけな~とか考えないのである!!

常に今日もいい日だったと締めくくっているのである!!


営業として、グループの紅一点でがんばっている彼女。

そりゃ色々と苦労することもあるだろうと容易に想像できる。

何を隠そう、私もこの会社に転職するまでずっと営業だったからだ。

それでも、彼女の中ではいいことのほうが上回っているのだ。


この短い会話でなんだか目からうろこが落ちた気分。

大きな喜びとか刺激とかばっかり追い求めないで、

毎日をもっと充実させること考えろという天からのお達しなのかも。


ちなみに、この会話には続きがある。

この「楽しいこと」から話は流れて、ランチの話に。


私:いつもどこでランチしてるんですかー?

   会社の近くってあんまり数がないですよね~??


美女:私は外回りが多いからそんなに会社近辺で食べることはないかな…。

    社内ではおにぎりをよく食べてます。

    時間がなくて席でつまむことも多くて。


男の子:あぁ!よくおにぎり食べてるの見かけます。

     夜もよくおにぎり食べてますよね~


私:おにぎりだけってお腹すきません?

  満足できなさそう…。


美女:私おにぎり好きなんですよw

     


ちなみに私は自他ともに認める食いしん坊で、

大抵の女友達よりもだいぶ食べる量が多い。

お腹がすいてれば、深夜であっても近所のお気に入りの

中華料理屋さんで定食をたいらげるなんてことは日常である。


そんな私が、美女の食生活を聞き、

そんな生活をつづけたら、楽しいどころではなく、

自分は不幸だと、かなりストレスをためるに違いないと思ったのは

言うまでもないことだ。


結局、人が何を楽しいと思い、どんな生活を幸せと思うかは

当然であるが、その人個人の価値観によって異なること。

なので、人の意見は参考程度に、私は私の幸せだと思う道を

極めていけばいいと、改めて思った出来事だった。



余談ではあるが、私は美女のことをたいそう気に入っているので、

(今はブレーキをかけているので、本人はまったく気づいていないと思うが)

近々飲みに行きたいと考えている。


同じ部署の違うグループにも気になっている美女がいるので、

(その子は年下であるが、気が強くて超!美脚!!)

その子も誘って3人でガールズトークをしたいと企んでいる♪


二人ともそんなに話したことないし、二人は接点が全然ないのだが、

いつか実現したいなー。私は美女にかこまれるのが割と好き♪


※私はレズではありませんよっ!

東京の通勤電車と聞いていいイメージがある方は少ないはず。

私も、もちろんその一人である。


特に朝は立っているのが精いっぱいという状況で、

最近は本を開く気力すらなくし、ひたすら音楽を聞きながら

会社の最寄り駅までの距離をやり過ごしている。



最近、そんな状況下で一つの出会いがあった。



…「出会い」


というと、真っ先に思い浮かべるのが異性との出会いだろうけど、

残念ながら出会ったのは本である。


ちょうど前の人が読んでいた本が、目の前のあるような立ち位置だったのだ。

(というか、前の方がそうとう無理な体勢で本を読んでいた)



作者は林真理子さん。

誰でも知っているような有名な著者だが、私は一回も読んだことがなかった。


暇だったことと、少しでもこの満員電車に対する不満をやわらげたくて、

前の人と一緒に本に没頭することにしてみた。


内容はエッセイ本。

日々の出来事を、作者の女性への考え方をまじえておもしろおかしく綴ってある。


これがけっこうおもしろかった。

エッセイ本は何冊が読んだことがあるが、

のめりこんで入ってしまうことはめずらしい。


しかも気軽に読める内容なので、

疲れた時や、ほっとしたい時などには最適だ。

予期せぬ出会いにその日は朝から気分がよかった。




そして、今日、早速図書館で林真理子のエッセイ本を何冊か借りてきた。



明日からはまた仕事が始まる。


でも、明日の朝は、ちょっとがんばって満員電車の中で、

周りの迷惑にならない程度に林真理子の本を読んでみようと思う。


もしかしたら私のように、

思いがけず心がなごむひと時を過ごす人がいるかもしれない。