皆さまいかがお過ごしでしょうか。
なかなかコロナ感染症は落ち着かず不安な日々が続きます。
ところで、仏教は不安の原因を外ではなく自分の内側に求めます。
たとえばコロナ感染症で不安になることも、私が生きていて「いのちがあること」が
原因だからと説きます。
いのちあることを因とし、コロナ感染症を縁として、苦しみが生じていると説くのです。
そうしますと、私の苦しみは、いのちあることを因としますから、生きているかぎり続く
ということがいえます。
では、苦しみはなくならないということなのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。
お釈迦さまは、「人生は苦なり」と説かれましたが、同時に苦から抜け出す方法を
説かれたのでした。
それは極めて独自の方法でありながら、万人が実践できる方法でした。
(つづく)