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映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画のためになるべく映画館で見ます
リピートも大切な要素なので2回目以降の
感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

萩原健太郎監督
辻村深月小説原作。
藤ヶ谷太輔、奈緒、倉悠貴、桜庭ななみ、阿南健治、宮崎美子、西田尚美、前田美波里ほか

マッチングアプリで出会った理想の2人。
婚約をし、幸せな同棲生活を送っていたが
ある日真実が失踪する。
1年間彼女を探し続けた架。
2人が出会ったのは…

起業家として大成功した完璧な男
自分に自信の持てない女
過干渉の母親から逃げるように上京
自分のライフプランを持ち自由に生きる元カノ
ハイソな生活を送る男の友人関係と嫉妬

現代は傲慢と善良であることに注力される
言い換えれば私たちも空気を読む世代と
言われてきた。
だからこそこの作品底流にある
謙虚で慎ましやかな生き方、佇まいと
それに関するストレスというものがみえて
ラストは涙が出てしまう。

都市部にあるトレンディドラマみたいな
一見するとありがちだよねっていう
それでいてくっついたりなんだったりを
邦画得意の狭い世界観を描いている感じ。
ブルーピリオドから演出や世界観は
とても素晴らしくて、それで持たせて
藤ヶ谷奈緒の2人の存在感がさらに
ラッピングしている。
映画では非日常の世界を感じたいけれど
原作もあることだしそれは仕方ない。
仕方ないなりに最高の出来栄えだと思う。

真実をあざとい女だななんて思うけど
理想で完璧で劣等感をおぼえるような
恋人を目の前にして、
婚約も同棲も進まなければ
そして家族の妙な圧力を感じていたら
あんな嘘は当たり前につくかもしれない。
この作品には、ちゃんとわかる
リアリティが描かれているから魅力的だ。

傷付いた自分をゆっくり助けてくれる
そんなこと自体が羨ましい
ホームでのシチュエーション最高でした