今、我輩が仕事で来ているスーパーに、毎日一匹の猫が現われる。
スーパーの入り口前で毎日
「ニャ~、ニャ~」
っと鳴いる。
その愛くるしい姿と無邪気な泣き声で、猫好きの人は立ち止まり頭をなでたり、食べ物を与えたりしている。
我輩はその様子を度々目撃している。
・・・
そしてこう思うのだ
「猫め!!! 考えたな」っと。
猫たちは、自分のかわいさを利用して、人々から鳴くだけで食べ物をもらっている。楽をしているのだ。
この猫たちの行為は、人でいう“物乞”という行為にあたる。
仮に我輩が猫と同じ様なことをしてスーパーの前で鳴いていても、誰も何もくれないはず。むしろ近づこうともしないはずである。子供たちは、恐れをなして泣くに違いない。
さらに、お店の人が出てきたり、警察官も出動するであろう・・・
猫たちは本当に賢い生き物である。
我輩には到底マネできない荒技なのだ。
まぁ、それも仕方がないことである。
なぜなら、我輩は“人”なのだから。