独立リーグ

高校や大学を卒業した後も硬式野球を続けてプロ入りを目指したい選手は、かつては企業チームに進む人が多かったです。

しかし、野球チームをもつ企業が減ったことで、最近は独立リーグやクラブチームへ進む人が増えています。

とくに独立リーグはプロ野球を目指す人の受け皿となっており、実際にドラフトで指名される選手も多く出ています。

2010年から2020年までのドラフト会議で独立リーグから指名された選手は計81名おり、育成ドラフトでの指名が57名、支配下ドラフト(支配下選手を獲得する通常のドラフト会議)での指名が24名という内訳です。

育成ドラフトで指名されて育成選手からのスタートとなる選手が多いのが実情ですが、独立リーグからもプロ野球選手への道が開かれていることは事実です。

四国アイランドリーグplusでの活躍が評価されてプロ入りした千葉ロッテマリーンズの角中勝也選手や中日ドラゴンズの又吉克樹投手など、1軍で主力として活躍する選手も存在します。







2021年現在、日本で活動している独立リーグは前述のルートインBCリーグと四国アイランドリーグplus、さわかみ関西独立リーグ、去年創設された北海道ベースボールリーグの4つでしたが、2021年度より九州独立リーグが発足するので5つのリーグとなります。

「NPBに属さない」という意味では日本女子プロ野球リーグも該当しますが、こちらは「独立リーグ」というよりは「女子プロ野球」という位置づけで認識されています。

独立リーグでプレーする選手たちは、「野球選手として報酬を得ている」という意味では立派な「プロ野球選手」だ。ただ、日本で「プロ野球選手」というと、やはりNPB所属選手のことを指すのが一般的で、その意味でも「独立リーグ」の立ち位置は非常にあいまいかつ不確かな部分があります。

そんな「独立リーグ」は、なぜ日本に生まれ、今も活動を続けているのか――。

2000年ごろを境に、日本の野球界は大きな転換期を迎えた。社会人野球の廃部が立て続けに起こり、「プロ(NPB)を目指す選手」のプレーする場が一気に縮小。また、2004年にはプロ野球再編騒動が巻き起こり、これを機に全国各地で独立したプロ野球のリーグ構想が一気に広がりました

2005年に四国アイランドリーグ(現四国アイランドリーグplus)が発足して以降、すでに活動を休止したリーグも含め、全国各地で独立リーグが次々と生まれてます

独立リーグの最も大きな存在意義は、前述のように「プレーする場所」を奪われた選手たちの「受け皿」となることでしょう。

過去15年間、独立リーグはその受け皿の役割をしっかりと果たし、毎年のようにドラフトで指名される選手を輩出。その中にはパ・リーグ首位打者を2度獲得している角中勝也(ロッテ)や、中日でリリーフとして活躍する又吉克樹といった、1軍の戦力となっている選手もいる。「独立リーグ」がなければ、彼らのような選手がNPB入りすら果たせなかった可能性を考えると、その存在意義は大きい。

また、近年はその役割自体も大きく二分化されてきている。一つは角中や又吉のように「NPB入りを目指す若者の受け皿」としての役割。もう一つは、「NPB復帰を目指すベテラン選手の受け皿」としての役割だ。前述した川崎は「NPB復帰」への希望を明言してはいないが、西岡は現在も「再びNPB入りを目指す」と公言。毎年秋に行われるドラフトでNPBから指名を受けた場合、入団する可能性は高いようです。







実績のある元NPB選手の獲得については、一部で「若い選手のチャンスを奪う」「単なる客寄せではないか」と、創設当初の理念とは反するという意見も見られるが、年齢、キャリアに関係なく「NPB入り」を目指す選手、「まだプレーを続けたい」と願う選手に、そのチャンスと場所を提供できるのも、独立リーグがあってこそなんでしょう。