朝起きると、打って変わって晴天!

甲板へ行くと、風も日射しも海の色も
すっかり南の島のそれになっていた。
雨と晴れの境はどこにあったんだろう。
東京と南国の境はどこにあったんだろう。
私の頭の中では、エンドレスで
『ひょっこりひょうたん島』が流れていた。
波をジャブジャブジャブジャブかきわけて~


[@おが丸の甲板]
長い船旅をようやく終えて、正午前に父島へ到着。
船から降りてもまだ揺れている気がする・・・。
荷物を宿へおいて、さっそく島内探検開始。
意外と整備されている都道を使って島を巡る。
まず目についたのは、

[壕]
父島で上陸戦はなかったということだけれど
分厚いコンクリートで作られた戦時中の建物。
道路脇の薮に埋もれていた。
こういうものが、島内のあちこちに放置されている。

[標識]
屋久島だと“シカ”や“サル”に注意となるけれど
小笠原では、“ヤギ”に注意だ

人間が食用に持ち込んだヤギが野生化したらしい。
珍しいところでは、ヤドカリ注意の標識も(笑)
ひとしきり大きな道路を回った後で、買い出しへ行く。
宿は自炊なので、食料をあれこれ調達。
小笠原には週1便の船で、内地から物資が補給される。
(島の人は本州のことを「内地」と呼ぶ)
さして土壌も豊かではないので、ほとんど農業は行われていないし、
小笠原産の魚は、スーパーに並ぶとべらぼうに高くなってしまう。
自分で釣るかもらうかする以外は、食卓に地魚は並べないだろう。
だから、船が着いた日の3時過ぎくらいから
島のスーパーは、てんやわんやの大騒ぎになる。
どこから出てきたんだってくらいの人で溢れ返っていた。
小笠原で、茨城産のピーマンを手に取ることが
なんとなく不自然に感じたけれど、これが島の現実。
夜はナイトツアーへ

現地のガイドさんにお願いして案内してもらった。
固有種の
オガサワラオオコウモリを待ちながら、
まずは、ウェザーステーションという展望台で
天体観測だ。
満天の星空!!
水平線まで伸びる天の川が普通に見える!
あぁ、これが島スタンダードなのだわ

しかも、蠍座

がしっぽの先まで見えている!
東京だと頭のT字部分までしか出ていないけれど、
1000kmも南へ来て、緯度が低いので全体が見えるのだ!!
射手座の南斗六星や、イルカ座など、
夜空が明るいと見つけるのが難しい星も教えてもらった。
星の瞬きには不思議な誘惑があって
いつまででも眺めていられそうな気がしてしまう。
いつか、360℃の地平線に囲まれて、満天の星空を仰いでみたい。
空を見上げているうちに、リュウゼツランの花に
オガサワラオオコウモリがやってきていた。
コウモリと言って侮るなかれ。
羽を広げると80cmもある大物だ。
ぶら下がる姿も、ボウリングのピンくらいには見える。
彼らは、この島のほ乳類で唯一の固有種。
小笠原一帯は、一度も大陸とつながったことがない。
“海洋島”という性質上、ほ乳類はたどり着けなかったようだ。
(ネズミなどは人が持ち込んだもの)
「キョッキョッキョッ」という声が頻繁にするので
夜行性の鳥が飛んでいるのかと思って尋ねると
この声はヤモリだという

彼らも固有種。小笠原ではヤモリまで鳴くのか!
ピーカンの天気が何日も続いていたため、
光るキノコ、グリーンペペは見ることができなかったけれど、
初日から小笠原の自然に圧倒される。
さすが、東洋のガラパゴス!

[テリハハマボウ]