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 40代前半の男性、明け方にうなり声をあげた後に意識消失したため救急要請された。即座に妻による胸骨圧迫が開始された。救急隊が現着し、心室細動(VF)確認。電気ショック2回するも心拍再開せず。この時点で救命センターに連絡が入る。到着まで15分。心肺停止の患者に人工心肺を装着しても、予後が良好であることが期待できるのは心肺停止から40分以内であるため時間的には厳しい。搬送中はショック適応(心室細動、心室頻拍)の波形にはならず。病着時点では心静止の状態。気管挿管しアドレナリンの投与と自動心臓マッサージ器による胸骨圧迫を続けるも、やはり心拍は再開せず30分後に家族に説明し死亡確認した。妻、中学生の娘、両親は泣き崩れる。AI(死後CT)では明らかな直接死因(脳出血、大動脈解離、腹部大動脈瘤など)は認めなかった。警察検視も依頼し、検案の結果「急性心筋梗塞」と診断した。
 若年の突然死はほんとうに辛い。残された家族には、小さい子供がいて、両親も存命であることが多い。なんとしても助けたいが、病院から歩いて帰れるのは、病院に到着する前に心拍再開できた例がほとんどである。よって、家族の気づき、迅速な胸骨圧迫開始、AEDの使用および救急要請が望まれる。それができてもこの患者のように70%以上は助からないため心肺停止になってからでは遅いともいえる。
 従って、前々回も書いたが、若いうちからリスクは最小限にしておきたい。この患者は高血圧を放置しており、喫煙者であったため心筋梗塞にいたるリスクは高い。家族を守るために自分の健康管理は、なおざりにしてはいけないと声を大にして言いたい。