横山です。今回は新潟大学付属図書館主催のシネマライブラリーで上映された『オズの魔法使』のレビューを書きます。
『オズの魔法使』1939年、101分
監督 ヴィクター・フレミング
主演 ジュディ・ガーランド

【あらすじ】
エムおばさん、ヘンリーおじさん、そして下働きのハンク・ヒッコリー・ジークとともにカンザスの農場に住む少女ドロシー・ゲイルは「虹の彼方のどこかに(Somewhere Over The Rainbow)」よりよい場所があると夢見ている。彼女はトルネードに襲われて気を失った後、愛犬のトトや自分の家とともに魔法の国オズへ運ばれてしまう。そこで出会った北の良い魔女は「黄色のレンガ道をたどってエメラルド・シティに行き、オズの魔法使いに会えば、カンザスへ戻してくれるだろう」とドロシーに助言してくれた。旅の途中で彼女は(知恵が欲しい)知恵がない案山子、(心が欲しい)心を持たないブリキ男、(勇気が欲しい)臆病なライオンと出会い、ドロシーや彼らの思いを胸に、彼らと絆を深めながら旅をともにする。家へ帰る方法は「家が一番いい」と願うことであった。
文章、画像ともに wikipwdiaオズの魔法使 より
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%BA%E3%81%AE%E9%AD%94%E6%B3%95%E4%BD%BF)
【感想】
オズの魔法使いは小学生だった時に、童話100選みたいなタイトルの分厚い本で読んだことがあったから映画を観る前からストーリーはなんとなくわかってた。わかってたからこそ、子供が観る映画なのかなと思ってたし、子供向けだからこそチープに作られてるんだろうなって思ってた。だから、観る前はこのびくともしない先入観のせいで全くこの映画に期待してなかった。
最初のほうは、セピアでドロシーに耐えられないような現実が降りかかる。でも、この後が面白かった。ドロシーが家ごと竜巻にまきこまれるも無事に着陸。そしてドアを開けると色鮮やかな景色が広がってるんですよ!!!なんだこれは!!!
「トト、ここはカンザスじゃないみたいね。」とドロシーが周りを見渡して言った。その場面で悟った。この映画、子供だけが観るのずるいなって。多分、公開当時は同伴で親もこの映画を観たんだろうけど(予想)、時代が重なるごとに大人や私の世代は観なくなるだろうなって思った。やっぱりそれは、私が観る前に思ってたように、子供向けだと決めつけているから。「ここはカンザスじゃないみたいね。」のような経験って、地元を離れて新しい土地に来た時にスーパー名とか電車の本数とかが違うから「ああ、やっぱりここは地元じゃないな。」って感じる経験と似てないか?セピアからカラーになる演出が、すごく大きな役割を果たしてるなと思った。
ドロシーが必死に家に帰ろうとする、ブレない姿勢が良かった。最初の場面ではドロシーは叔父叔母に相手にされていないし、仲間には馬鹿にされてる。それでも、家出しては帰ってくるし最後の場面でも「虹の向こう側」ではなく家に帰りたいと言ってさめざめ泣く。その、受け入れたくない現実でもカンザスで生きていこうとする姿勢がかっこよかった。それがもし、ドロシーが私はこの地で女王になるんじゃ!とか言って帰ろうとしなかったら、私はきっと、ドロシー…支配欲に汚された少女よ…哀れだなあという気持ちになる。そしてもしも「オズの魔法使い2 ザ・レジェンド」が公開されたら、なんだよ!結局制作側の手の内にはまってしまった!とか思ってこの映画をちょっと嫌いになってたと思う。
【まとめ】
観てよかったなと思った。確かに、ストーリーは子供向けかもしれない。CGに比べたら、映像がチープだと感じるかもしれない。でも、この映画に「実家に帰りたい」って思わせられた。そのくらい影響力はあった。




