刀鍛冶の里編にて
鬼との闘いの中で
玄弥が死を覚悟した時に
走馬灯のように記憶が蘇ります。
最期を悟って思い出したのは
兄である実弥との過去でした。
そこには
今では考えられないような
笑顔を向ける実弥の姿もあり
その笑顔とは
父が刺されて死に、残された母と兄弟を
俺たちで守っていこうと
2人で約束した日に見せたものでした。
このように
かつて
手を取り合ってきた兄弟だったのですが
あることをキッカケに
遠い存在へとなっていきます。
不死川兄弟の過去-其の壱-
それはとある日の夜のことーー。
母の帰りがいつもより遅いという胸騒ぎから
夜中もずっと眠れずにいた玄弥は
兄である実弥に思わず話しかけます。
お兄ちゃんを頼りにしているところが
よく分かる描写ですね。
対して、同じく目を開けていた実弥は
「玄弥、寝れないか?」と
自分も寝付けていないようでしたが
玄弥が不安で眠れていなかったことが分かると
実弥は玄弥を安心させる為に
自分が様子を見てくる、と
外へ母を探しに行こうとします。
ここもまた
弟想いなところがよく分かる描写です。
俺も行く、という玄弥に対しては
ここにいて欲しいと諭し
玄弥を置いて外へ行こうとする実弥は
約束しただろ?と問い掛けます。
「2人で家族を守る」という
あの日の約束のことを。
約束通り
実弥は母を、
玄弥は兄弟たちを守ることにしますが。
母の帰りが遅かったのは
残酷な出来事が
この後に待ち構えていたからでした。
よりによって
母の捜索で実弥が留守中の家に
突然、鬼が奇襲を掛けてきたのです。
家にいた兄弟たちは
一瞬にして殺されていき、
最後の1人となった玄弥にまでも
鬼の手が掛かろうとした寸前のところで
追いついた実弥が
身を投じながら鬼を家の外に出します。
「玄弥!逃げろ!」と。
弟を逃がす為、
血塗れの部屋、眼光が鋭い謎の物体
計り知れない危険を前にしても
怯まず鬼に飛びついていく実弥。
幼少の頃から
本当に逞しいですね。
守るべき責任感と正義感
優しさ、自己犠牲心。
果敢に立ち向かえる実弥の根の部分が伺えます。
すぐに実弥の後を追わなかった玄弥も
兄ちゃんならきっと何とかしてくれるという
強い信頼があったのか
実弥と約束したことを優先させて
今の自分に
任せられていることを全うしようとします。
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