長いです。

行ってきました〜

噂の刀展、@薬師寺

【見どころ学べる！目で観る刀の教科書展― 噂の刀展Ⅴ ―】のお知らせ- 奈良薬師寺公式サイト|Yakushiji Temple Official Web Site

yakushiji.or.jp

今回は始発の新幹線に乗って、日帰りのひとり旅でした。

体調面とか心配でしたが、大丈夫でした！

講演会は気になっていたけど、講演会がある日は絶対混んでるなと思い、講演会のない7月2日に行く予定をしていたのですが。

色々と私の勘違いが重なりに重なってしまい、（色々あり過ぎて書く事もしんどい）、結局講演会のある7月1日にいく羽目になってしまいました。

しかも往路は想定外に新幹線のグリーン車になってしまった。。。

これも自分のミス。

気を取り直し、せっかくのグリーン車を楽しむ事にしましたよ。

実際やっぱりグリーン車は良かったです

フッドレストって楽ですね

さて、6月30日の時点では、翌日の奈良はこんな予報でした↓

9：00といったら、ちょうどチケットの列に並んでる頃だな

しかし当日。

最寄駅の西ノ京駅に着くと曇りではなく

ちょうど9:00でしたが、雨降ってませんでした

だけど結構な湿度でして、汗はダラダラでした。

薬師寺へ向かう途中にあったゾーン。

もしかして、待機列？？

この日は講演会最終日だったので、混んでるかなと心配でしたが、なんせ大雨の予報だったからか？混んでいませんでした

Xで色々予習して挑みましたが、皆さんが言っていた「屋根とベンチがある場所で待機してた」ていうのはここですね。

結結局チケット購入できたのが9：20くらいだったかな〜

上のチケットが刀剣展示している部屋の整理券。

下が講演会の整理券です。

チケット買う時に、係の人が全員にどこから来たのか聞いてチェックしていました。

展示室内に入るまでも屋根の下（でも立ってる）でしたが、いや暑い暑い。

先日購入したレオンポケットとハンディファンに助けられました。

20分ぐらい並んでやっと展示室である食堂に入れました。

展示室内は涼しかった〜

そして、すんごい刀の数でした。

1ケースに5本とか入ってた

詰め込みますね〜

号とか名物ではない銘入りのやつとか、無名のやつとかは見逃してるの、めっちゃあると思う。

覚えきれないッ

これがさあ、なんと図録が売ってなくてね

頭に入るか自信がなくて…

模写とスマホの利用はNGってなってたんだけど

「スマホの操作とは、どこまでのことをいうのだろう？」

て思って。

途中で係の人に「撮影はしないので、スマホのメモ機能でメモしてもいいですか？」て聞いたら、良いですよって言ってくださり、そこからはあれこれメモが出来ました。

でも、メモに夢中になって流れを止める事はやめてくださいと言われました。

勿論！それは細心の注意を払いましたよ。

列もいい塩梅で流れていたし、大丈夫だったと思います。

しかし、「ゆっくり前に進んでください〜」てひっきりなしに係の人が言うんだけど

まだ見てないのに急かされたりして、ちょっと苦笑いしてしまいました。

Xでも同じ事呟いてた人いたな〜

この事か！と思った。

いやだったらせめて図録作ってくれよ〜

展示室見る時間ですが、Xでは皆さん1時間半くらいかかったと言っていました。

しかし良い塩梅で列は流れていたというのに、私の時は2時間かかりましたね。

トイレが近い人はマジ大変

そして私の体調ですが、2時間座らずに見てたというのに疲れなかったんですよこれが

いや、疲れはしたけど、やっぱり刀剣眺めてると心地よかったんです。

だから辛くなかった

ブレストシーブさんの展示の仕方、私好きかもしれません

刀の由来や紹介の説明など、読んでいてとても面白いし（もっとゆっくり読みたかった〜）

あと、何ヶ所も間違いがあって、手書きでクシャクシャと修正してるやつが何個もあって、ウケました

緩い

嬉しかったのが、予想外に11代目兼定が沢山あったことと、本田家伝来の長義があったこと

神風和泉守兼定ってのがあったんだけど、11代目兼定って事は兼さんと同じ刀工って事でいいのかしら？

あの凄い身長の高い、ちょっとトミーズ雅に似てる会津藩の…

長義くんもね、鋒が長くて山姥切とはちょっと違う美しさでねえ。

てか徳美でみた本作長義よりも、今回見た長義君の方が、私がイメージしている長義に近かったわあ〜

…て、私のイメージというのはゲームのキャラデザになるんですけどね

それと、乱藤四郎も勿論あったのですが、レースみたいにヒラヒラとなった乱れ刃だから乱藤四郎って理解してたんだけど。

ぜんぜんヒラヒラしてませんでした。

刃文ね。

なんなら真横に並べられて展示されてた乱藤四郎（偽物）の方がヒラヒラしてたな〜

そして、いっちばん最後の最後に今回の目玉である大倶利伽羅が展示されてました。

最後に展示だなんて、なんてわかりやすい（笑）

やっぱりブレストシーブの展示、好き

どんな展覧会でも目玉作品は最後付近に持ってきがちですが、大倶利伽羅は出口の扉の真ん前にあからさまに置いてたので面白かったな

大倶利伽羅に倶利伽羅が彫られているのはご存知の通りなのですが、なんと龍がもう1匹（匹て単位でいいのか？）いる‼️ここだ‼️みなさん！ここですよ！…ていう展示してて、それもひとりでニヤつきながら見てました。

写真撮れないので言葉だけで説明になっちゃうんですが、丸い模様が２つあるだけなんですよね。

それを龍と言ってもいいのかは微妙なのですが、ただの２つの丸を龍と言うのって、ある種ロマンスがあるじゃない。良いよねて思いながら見させていただきました〜

２つの丸を龍に見れるような感性が私にも欲しい。

胸いっぱいで展示室を後にすると、目の前に蓮のお花畑が。

蓮池だともう蓮の葉が閉じてしまう時間帯だったけど、まだ幾つかは開いてくれていました

睡蓮って早朝にしか咲かないんですよね

可愛いねえ

可憐だねえ

そしてこの展覧会では、刀剣に触れる事ができる催し物もありました。

薬師寺の敷地内が広くて、刀剣に触れる体験会が行われている場所がわからなくて

拝観料のチケットを買う窓口にいた係のお爺さんに場所を尋ねると「わしは知らん！」とキツいくちょで言われビックリしました。

ちょっと腹が立つ言い方だったんですが、まあ薬師寺の係の人と、今回の企画をしているブレストシーブの人と仕事の棲み分けしてるのかな…と理解し、その場を離れようと歩き出すと、後ろからそのお爺さんが「そこ右に曲がるんやで！」と叫んでくるので、心の中で「どないやねん！」と突っ込んでおきました

右奥の建物が、イベント会場の「まほろば会館」です。

実は刀剣に触れる事に対して然程欲はなくて。

時間もあったし空いていたのでやってみるか〜て軽い気持ちで、参加したのですが。

チョイスした孫六兼元と清麿写しを触ると、思っていたよりも感動しちゃったんですよ

腕に感じるその重さとか、目の前で自分で自由に光に照らせる環境とか。

うおお…となって、結局5周してしまいましたとさ

初回は1000円なのですが、2回目以降は500円で触れます。

触れる刀剣は日替わりで、組み合わせも日替わりです。

私の時はこんな感じでした。

枠で囲ったのが、私が触れた刀剣です。

1番感動したのは清麿写しでして。

凄くずっしりとしていました。

今回の展覧会で知ったのですが、清麿のような新々刀というのは、幕末で海外からの脅威に晒されていた時代なので、それに打ち勝つために大きいものが主流だったそうです。

平安時代の刀も大きい（というか、長い？）のですが、南北朝時代や戦国時代で一旦小回りきく大きさになるじゃないですか？

そこからまた新々刀のように大きく変化するんですって。

こういうネタも展示室内には紙に書いて説明してくれているんだけど、もっと詳しく説明してくれたのが、ブレストシーブの澤口代表理事の講演会です。

13時からスタートと聞いていたのに、12:40に講演会場に到着すると、既にスタートしていました

めっちゃノリノリで喋る澤口理事さん…

かなり個性的なお爺様です。

凄いお方なんでしょうけど

この講演会も実はあまり期待してなかったんですが、もうめちゃくちゃ面白くて

メモ取りたかったな〜💦

ここではスマホでのメモはNGと言われてしまいました。

大慶直胤てのは遊びが大好きで、遊び呆けて行く先々で傑作を作っていった、という話とか。

刀というのは数えきれないくらい人を殺めている。幽霊は出るのか？と思い、鞘から抜いて枕元に置いて寝たりしたが、幽霊は一度も出た事がない。とか。

この間ちょっと之定を研いでおいたから！

その之定今日体験会で触れるからせっかくやから触っとき！とか。

体験イベントに出している長曽祢虎徹興里は、本来こんなところに出せる刀じゃない。だけど体験会に出してるよ〜。俺は出すな出すなと言ったのにね。とか。

沢山の刀剣を保有しているが、本当は審査したら重要文化財になるものも沢山ある。けどそうなったらこうやって展覧会で見せられなくなる。だから敢えて価値がつくのを拒んでるんだ！とか。

平安の刀は長い。人の腕より長い。じゃあどうやって鞘から抜いたのか？

（体をくねらせて勢いを付けて抜くという動作を、その場で実際にされていた）

とか。

凄く引き込まれる内容の講演会でした

しかし私はこの日、西ノ京駅から出ている特急列車を予約しており、最後30分くらいは聞けなかった〜

後ろ髪引かれる思いで、講演会場を後にしました。

初めて乗った、近鉄の特急。

この写真は京都駅で撮ったものです。

薬師寺の最寄駅である西ノ京駅というのが、結構こぢんまりした駅でして。

この様な駅に本当に特急が停まるのか？と不安になった私は、駅に設置されていた駅員さんに繋がる電話で「特急券を買っているけど、本当にこの駅に特急はとまるのか？」と、質問をしてしまいました。

今思うとめっちゃ失礼ですよね…

や〜それ流すと新幹線も乗れなくなってしまうので、めちゃくちゃ不安だったのです

結局無事時刻通りに特急が来て、指定していた席でゆったりと京都駅まで行けました

薬師寺では御朱印も頂いたのですが、この様な説明書も付いていて、ちょっと身が引き締まる思いでした。

確かに記念スタンプ的な想いはあったかな…と反省。

しかも今回、私はこの度で薬師寺にて手を合わせてすら居ませんでした。

本堂が何処かわからないほどに大きな敷地だったり、イベントでいっぱいいっぱいだったりなどの言い訳はありますが、やっぱりお寺に来たのだから手を合わせる事は怠ってはいけませんよね。

以後気をつけよう。

帰路では胸がいっぱいで、疲れを感じず。

この日はとても充実した1日でした。

しかし翌日も今日も、ぷっつり糸が切れたように疲労感が抜けず

日帰りで関西は不可能では無いけど、体力ない人がするのは控えた方がいいかもな？なんて思ったのでした。

でも行ってよかったです

とても楽しい展覧会でした。