斉藤洋,森田みちよ「黄色いポストの郵便配達」読みました。大人も楽しめる癒し系ファンタジー | 親愛なる人に-読書の薦め

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斉藤 洋, 森田 みちよ
黄色いポストの郵便配達

☆☆☆☆ 理論社130p 絵 森田みちよ
斉藤洋「黄色いポストの郵便配達」読みました。
  
主人公のわたしは、ある夜、公園で、桜の木がすべり台の前に立っているのをみかけました。危ないな、明日にでも市役所に連絡しなくては、と思っていたら、次の日、一枚のはがきがわたしに届きます「もういなくなるので、市役所に連絡しないでください。
その代わり毎春、旅先から葉書を出します」
それから、毎春、切手の代わりに桜の花びらが貼り付けてある一通のはがきが毎年違った場所の消印で届くようになったのでした。きっと桜の木が全国からわたしに出すのでしょう。
その後、わたしは仕事の都合で、都合である田舎に引っ越しました。転居届を出さなかったので、桜の花びらが張ってあるはがきは届かなくなりました。
そんなある日、わたしは庭を眺めていると、庭先に、マンボウがいました。マンボウは図々しくも家に上がり込み、「自分は黄色いポストの郵便配達をしています・・・」と、語り出すのでした・・・
果たして、桜の木とマンボウの関係は?、黄色いポストっていったい何???

あらすじが長くなってしまいましたが、ここまでが、でだしの30pくらいです。

主人公は、大人です、子供ではありません。主人公のわたしが、市役所に連絡しようかなとか、仕事の都合で引っ越したり、
郵便局に転居届を出さないなんていうのは、何かこどもの本では有り得ないくらいリアルで、そういう意味で、大人が感情移入しやすいです。本当にファンタジーになっています。


書店では、子供向けの書棚に並んでいますが、おとなが読んでも十分に楽しめますよ。この本、癒し系です。
子供も、もちろん喜ぶと思います、話が意外だから。小学校の中高学年なら楽しめます。

森田みちよの絵もシンプルですがきれいで、良いです。



他の斉藤洋の作品、ペンギンシリーズなどは、こちらです・・・