第７回 復讐の鬼 伍子胥 -続き-
こんにちわ品川です。
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ところで人と仲良くなるための秘訣があります。
詳しくは編集後記で。
◆◆◆◆本文◆◆◆◆
降伏をした越王勾践は家臣の文種を使者として呉王夫差の下僕（奴隷）となると
伝え、この言葉を聞いた夫差は降伏を認めてもよいかも、と一旦は考えたが、伍
子胥は降伏を認めず滅ぼすべきだと呉王夫差に進言した。自らの後見をしてる伍
子胥の影響力は強く、呉王夫差は越王勾践の降伏を認めなかった。
「このまま全滅を覚悟で最後まで戦うしかないか」
諦め掛けていた越王勾践に文種は一計を提案する。呉の宰相である伯？（はくひ
）に取り持ってもらってはどうか、と。伯？は名門伯家の生まれで、曽祖父には
清廉と誉れ高い伯宗がいる。祖父は楚の軍師であり、父も楚の重臣であった。
しかし父、続いて祖父と楚の王位争奪の略某の渦のなか殺されており、旧知の伍
子胥を頼って呉に亡命した、という経緯がある。
伍子胥が迎え入れるくらいなのだから無能というわけではないのだろう。先の楚
討伐の際にも伍子胥と共に活躍をした。また夫差が呉王に成ったとき宰相に就任
した。だが自身は私利私欲な性格であり、腹黒さがあった。父も祖父も陰謀で殺
されているのだから、王や国を信じられず、よって心からの忠誠はなく、単に己
の力を蓄える事にしていたのかも知れない。
文種はこの伯？に目をつけた。伯？に毎年多額の貢ぎ物を差し上げる事を条件に
越の降伏を認め勾践の命を救ってくれるように力を貸して欲しいと。その条件は
伯？を魅了した。
かくして伯？の協力を得た越は文種を使者に再び降伏を願い出る。予想通り烈火
のごとく降伏を認めない伍子胥は
「今越を滅ぼさなければ、いずれ災いの種となる。これを機会に越を滅ぼすべき
だ」
と進言する。
それに対し今度は伯？が異を唱える。
「越は既に力なく、また越王は呉王の下僕となりますので、もはや呉に歯向かう
ことはできません。また呉の属国となる越に対し寛大な心をもって対処すれば天
下にその名声は届きますが、逆に力弱り降伏した越を滅ぼせば天下に聞えが悪い
でしょう」
かねてから天下の覇者となりたい呉王夫差は伯？の言葉に心を動かされた。天下
に自分の力量と器の大きさを示すには、ここで越を滅ぼすより、寛大な心をもっ
て許すことではないか。呉王夫差は伍子胥の言葉を退け、越の降伏を認めた。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ご意見、ご感想、ご要望などがありましたら遠慮なくメールください。
次回は呉越のその後をお送りします。
ところで人と仲良くなるための秘訣があります。２者間での会話で、互いの共通
点を見つけれれば仲良くなれますが、相違点を探していると中が悪くなります。
類は友を呼ぶの如しです。仲良くしたいのであれば共通点、類似点を探しましょ
う。接客や営業でも結構有効なやり方です。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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伝え、この言葉を聞いた夫差は降伏を認めてもよいかも、と一旦は考えたが、伍
子胥は降伏を認めず滅ぼすべきだと呉王夫差に進言した。自らの後見をしてる伍
子胥の影響力は強く、呉王夫差は越王勾践の降伏を認めなかった。
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諦め掛けていた越王勾践に文種は一計を提案する。呉の宰相である伯？（はくひ
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清廉と誉れ高い伯宗がいる。祖父は楚の軍師であり、父も楚の重臣であった。
しかし父、続いて祖父と楚の王位争奪の略某の渦のなか殺されており、旧知の伍
子胥を頼って呉に亡命した、という経緯がある。
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討伐の際にも伍子胥と共に活躍をした。また夫差が呉王に成ったとき宰相に就任
した。だが自身は私利私欲な性格であり、腹黒さがあった。父も祖父も陰謀で殺
されているのだから、王や国を信じられず、よって心からの忠誠はなく、単に己
の力を蓄える事にしていたのかも知れない。
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越の降伏を認め勾践の命を救ってくれるように力を貸して欲しいと。その条件は
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のごとく降伏を認めない伍子胥は
「今越を滅ぼさなければ、いずれ災いの種となる。これを機会に越を滅ぼすべき
だ」
と進言する。
それに対し今度は伯？が異を唱える。
「越は既に力なく、また越王は呉王の下僕となりますので、もはや呉に歯向かう
ことはできません。また呉の属国となる越に対し寛大な心をもって対処すれば天
下にその名声は届きますが、逆に力弱り降伏した越を滅ぼせば天下に聞えが悪い
でしょう」
かねてから天下の覇者となりたい呉王夫差は伯？の言葉に心を動かされた。天下
に自分の力量と器の大きさを示すには、ここで越を滅ぼすより、寛大な心をもっ
て許すことではないか。呉王夫差は伍子胥の言葉を退け、越の降伏を認めた。
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点を見つけれれば仲良くなれますが、相違点を探していると中が悪くなります。
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