5月25日に大人の勉強スペースである勉強カフェで、第一回目の講座を開催した事は前回のブログでお知らせしましたが、第二回目の講座は同じく勉強カフェで6月14日に行います。
前回の講座でも参加された方にはとても満足して頂いたのですが、次回はさらに満足して頂けるようなワークを準備しています。
この講座の名前は、脳の処理スピードを上げる講座というタイトルで行っているのですが、私なりに脳の処理スピードと呼んでいるのは、一定時間内に行えるタスクの数を増える事を意味しています。
そして、脳の処理スピードが上がると、仕事の生産性が向上したり、多くの事を判断するスピードも向上します。
脳の処理スピードを上げるという事は、日常生活の中ではあまり意識してトレーニングする事は無いと一般的には思われていますが、スポーツや音楽の世界では、練習を重ねれば重ねるほど技術が向上する事は多くの方が既に納得していると思います。
例えば、一流の卓球の選手がラケットでボールを打つと、時速120kmのスピードが出るそうです。160kmのスピードでピッチャーが投げる野球と比較するとゆっくりのスピードに見えるのですが、野球の場合は、ピッチャーが投げてからバッターの前にボールが来るのが0.4秒であるのに対し、卓球の場合は0.2秒でボールが飛んでくるので感覚としては野球のボールより速く感じられるそうです。
そして野球のピッチャーは基本的にストライクゾーンにボールを投げるので、バットを振る範囲も限られているのですが、卓球の場合はストライクゾーンの数倍の面積にボールが飛んでくるので、それだけ瞬時に身体を動かす必要があります。
手元に時計がある方は、1秒の感覚は直ぐに調べる事ができると思いますが、1秒の1/5の0.2秒以内に、
①ボールの飛んでくる方向を予想し、
②身体を動かし、
③相手にボールを返せるように手を構え、
④狙いを定めて、狙った方向にボールを打つ。
というような事をする必要があります。それだけでなく相手の性格や得意不得意のパターンも頭に入れた上でそのようなプレイをするので、物凄く頭も使わなければ相手に勝てないそうです。
卓球については「100メートルのダッシュをしながらチェスをするようなスポーツ」という話を聞いた事がありますが、正にそのような感覚なのでしょう。
実は私自身、小学校4年生の時は卓球クラブに入っており、部活の顧問だった小学校の先生に初歩から教えて頂いたのですが、相手とのやり取りも1秒から2秒の範囲だったと記憶しております。
数回ラリーをするとどちらかが空振りをしてボールを拾いに行くという生産性が良くない状態で卓球をしていたのが懐かしいです。
多分卓球の一流選手でも卓球を始めた頃はそんなレベルだったと思います。そんな状態でも練習に練習を重ねる事により、ボールを打つスピードも打ち返すスピードも速くなり、0.2秒以内で様々な判断をする事ができるようになった訳です。
つまり一流の選手の中で切磋琢磨する事により、秒あたりに判断する回数もさらに高まっていったのだと思います。
聴くスピードを上げるには
卓球に限らず多くのスポーツでは、瞬時に次の行動を予測し、判断する事で相手を打ち負かしたり、相手より多くの点数をとる事で、勝敗が決まります。
そして強くなればなるほど、多くの方に賞賛されて、結果として自己肯定感も上がります。
多くの人は、そのスポーツにおいて上達する事や大会などで優勝する事を目指すので、長い時間をかけて練習をするわけです。
練習する時には、「脳を鍛えている」という意識は無いと思いますが、上達する事によって、確実に脳は鍛えらえており、短い時間で多くのタスクをできるようになるわけです。
しかし聞き取りのスピードに関しては、英語などの試験の為にヒアリングの練習をする以外では、殆どする事は無いと思います。
また人によって会話のスピードには、差があるのは事実ですが、聞き取りやすいスピードは1分間当たり300語位と言われており、かなり早口の人でも400語だそうです。
そうすると、ゆっくり話す人と速く話す人の差は、2倍以内なので、速い音声を聴く機会は殆どありません。
従って、速い音声を聴くには、機械などを使って、速いスピードで聴いてみる必要があります。
若い人はあまり馴染みが無いかもしれませんが、私が子供の頃には、33回転のレコードと45回転のレコードがありました。子供の頃は友達とふざけて回転数を速くしたり遅くしたりして笑い転げていたのも良い思い出です。
ただし、音質はあまり良くなく、機械音に近かったような記憶があります。
何時頃からは憶えていませんが、カセットデッキにも倍速で再生される機能がついている物が発売されるようになり、会社で行われる会議の議事録を作成する時には、良く活用していました。
その時の使い方としては、人がしゃべっていない時は2倍速で再生し、人が話し始めたら1倍速で聴くような使い方がメインだったのですが、ある時4倍速のカセットデッキで聴くと脳の処理スピードが向上するというお話を聞いたのです。
ただし、そのお話には不思議な不思議なシンクロニシティが影響していたのです。