インベスト大学の渋澤太郎です。

今日は、「コニカミノルタ（4902）」の企業分析を行いました。

コニカミノルタは、1936年に設立され、 1949年に東証一部に上場している歴史のある企業です。

この企業の特色として、複合機メーカーとしては中堅ですが、液晶TACフィルムの世界シェア３０％を保有しているフィルムメーカーでもあります。

液晶TACフィルムとは、液晶テレビ、パソコン、携帯電話、カーナビを始め、各種液晶ディスプレーに幅広く利用されているフィルムです。

したがって液晶テレビ、パソコン、携帯電話、カーナビの売上が伸長すれば、同社の液晶TACフィルムの売上拡大につながります。

液晶TACフィルムの製造技術は同社の強みのひとつであると言えます。

同社の今後の事業見立てとして、複合機は欧米での販売が鈍化しており、引き続き苦しい状況は続く可能性がありますが、液晶TACフィルムの販売は好調で、昨年実施した構造改革の効果も２１年度に発現する予定であることから業績の回復が見込まれます。

以下にコニカミノルタの主要情報をまとめました。

21年のPERは利益がマイナス見込みのため、計算できませんが、
22年利益見込みをベースに一株当たり利益（EPS）と株価収益率（PER）を試算すると以下になりました。

　22年利益ベースの一株当たり利益（EPS）：89.5円

　　　　同　　　　　株価収益率（PER）　：6.9倍

計画通り２２年度利益を達成すれば、株価収益率（PER）は１０倍を切っているのでかなり割安な株と言えます。

同社の「長期ビジョン・中期経営戦略DX2022説明会資料」(ブログ下部にリンク添付)にも具体的な戦略が記載されているので、販売戦略及び構造改革の効果が計画通り発現されれば、２２年度利益達成も実現できる可能性も高いと言えます。

ただ自己資本比率は３８％で、有利子負債の方が利益剰余金よりも多いので財務的には注視が必要ですが、攻めの経営を行っているとも言えます。

同社のもう一つの魅力は高い配当利回りです。

一株あたりに２５円配当があるので、仮に1,000株（購入金額約62万円）保有してれば、2.5万円の配当を得られる計算です。

チャート分析（一目均衡表分析）では、現時点の株価は雲及び基準線、転換線、先行スパン１・２を上回っています。簡単に言えば、上昇トレンドであると言えます。

またMACDも同様に上昇トレンドを示しています。

これまでの企業分析及びチャート分析を踏まえると、短期的には、同社株は上昇トレンドであり、今後も上がる可能性が高く、中期的には次の決算が計画通り進捗していれば割安株として十分に投資する価値はあると言えます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

*（参考資料）「コニカミノルタ長期ビジョン・中期経営戦略DX2022説明会」

＊このブログの記事はあくまで作者の考えによるものであり、あくまで一意見です。各企業への投資は各自の自己責任で行っていただければと思います。

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【4902】企業＆チャート分析（コニカミノルタ）