ここ暫く朝霞ガーデンでは、ロッド考察の為に「チューブラティップ」「ソリッドティップ」のロッドを同じセッティングで同じ場面で使っています。
★バリバス ARD-62S-BTX(チューブラー)
ダイワ12イグジスト2004
ヤマトヨフロロ1.2ポンド
★バリバス ARD-62T-DTX(ソリッド)
ダイワ15イグジスト2004
ヤマトヨフロロ1.2ポンド
・メーカーホームページ
今回もあくまでマイクロスプーンにのみ着眼点を置いた考察になりますので、限定的な書き方になっています。
※一般的なトラウトロッドの基本特徴については、各メーカーの商品詳細を参考にしてください。
38 ロッド考察1
比較が、元々特徴あるロッドでの比較なので参考になるかどうか……
1、私自身のロッド変遷の歴史
ダイワ プレッソシリーズ
→ロデオクラフト ホワイトウルフシリーズ
→ムカイ+Dliveシリーズ
→ノリーズ スパイクアローシリーズ
→スタジオミネギシ クロノタクトシリーズ
→ロデオクラフト マイスターシリーズ
→ヴァルケイン ダーインスレイヴシリーズ
+今回のバリバス トーナメントドライブシリーズ
縁があって手元に来るロッドもあれば、探し出して手に入れたロッドもあります。
その時は良さが分からないまま手放してしまって、今となって後悔してるロッドもあります。
その中で、ソリッドティップロッドは……
・ムカイ アンダーゼロ
・ムカイ+Dlive スーパーアンダーゼロ
・ムカイ+なぶら屋 黒鯨
・スタジオミネギシ クロノタクトSL
・ロデオクラフト レッドウルフ
・ヴァルケイン 64IS
・今回の比較対象
スローテーパーは、
・ノリーズ ボーアロー
・ロデオクラフト ゴールドウルフSUL 他
かなり特徴的なロッドも使ってきました。
なので朝霞ガーデンでのマイクロスプーンを扱う上でのロッドというより、個人的に好きなロッドというテーマに寄るかも知れませんが、宜しければ見てください。
2、ロッドへの拘り
一般的に有名な商品を求め使う中で、ぼんやりと気づいたことは、「使う場面、使う項目により特化したロッド」がいいのではないか?その上で自分に合ったロッドを見極めよう。
そこから始まりました。
マイクロスプーン専用、放流狩り専用、表層プラグ専用、クランク専用、ボトム専用、ミノー専用……。
まあ、既に過去投稿で記載の通り、「スプーン馬鹿」なのに……。笑
なので、ちゃんと意見が言えるのは、「マイクロスプーン専用」ロッドについてのみです。
3、マイクロスプーンに合ったロッド特徴
マイクロスプーンを主軸と使うとなれば、ロッドに何を求めますか?
私は……
・飛距離
・アキュラシー精度
・ウェイトバランス
以上3点が最低限求めるもの、ですね。
・飛距離
マイクロスプーンでも0.5g以下を遠くにキャストするには、ことに細いラインを使いますので、鋭敏なガイド=今はトルザイトリングをもとめたいですが、冬場はトルザイトリングは凍結しやすいので、凍える寒さの中では敢えてSICを選択する事もあります。
また、ガイド数にもよりますがガイド数が多いならマイクロガイド。ライン放出時の放物線が暴れないように。
そしてリールのスプール径とバッドガイドのバランスも大事です。飛ぶ飛ばない云々より深刻なライントラブルの原因になります。
ロッドのテーパーは、私なりの「マイクロスプーンキャスト理論(過去投稿 参照)」があります。なので、私はファーストテーパーが大原則になります。
・アキュラシー精度
マイクロスプーンとなると、ラインコントロールやスプーンの動きをコントロールに意識をします。
アングラーの体格もあるかと思いますが、6フィート以下のロッドの方がアキュラシー精度は高まると思います。
飛距離重視か?アキュラシー重視か?のせめぎあいですね。笑
併せて「低弾性」よりも「高弾性」。グラスよりもカーボンです。
一般的に「ソリッドティップ」のロッドは、アキュラシー精度に劣ると言われてますが、最近の「ソリッドティップ」のロッドは、「高弾性」+「ソリッドティップ」となってるので、「高弾性」+「チューブラー」のロッドと比較しても大差は無いです。
一昔前の「低弾性」+「ソリッドティップ」のロッドでは厳しかったです。
・ウェイトバランス
より緻密に正確に……。それを一日中になるので、軽ければ軽いほど扱い易い。
しかし「ウェイトバランサー」がロッドバットエンドに入ってるロッドもあります。
バランスも大事なので、リールを装着した時のバランスも気にしています。
軽いロッドに重いリール、又は重いロッドに軽いリールだと折角のいいロッドが生かせません。
そのバランスですが、リールを装着した時にリールより上側のグリップ上に、正確にはリールフット端までにある事が大事と考えてます。
前に投稿した内容で、「マイクロスプーンにあったロッドは、特に自分の濃い意見は無い」としましたが、少し深察してみました。
かなり「硬い」ロッドを好み、アワセの為の間は「ラインスラッグ」で調整しています。
4、「ソリッドティップ」と「チューブラー」
始めに謳った同一メーカーの、同シリーズモデルのロッド「ソリッドティップ」と「チューブラー」で、リールやコスメもほぼ同じものを使って比較しました。
それぞれの特長が妨げになり、これはダメ!というものはありませんでしたが、気になったことが数点ありました。
・感度
・乗せ掛け
・アワセの間
当初は、ライントラブルが心配でしたが、ロッドが起因となるトラブルは特に起こらず。
以前所有していた、「低弾性」+「ソリッドティップ」はキャストの時にティップに絡まることもありましたが、最近の「高弾性」+「ソリッドティップ」のロッドだと問題なさそうですね。
・感度
これはある無しではなく、素材としての「伝わり方」に差があるのかな?「チューブラー」のロッドは「キンキン」と、「ソリッドティップ」のロッドは「ボンボン」と手元に伝わります。
水流、タナごとの水圧、マイクロスプーンの波動は、伝わり方が違えど大差は無いです。
但し、魚が後ろについた「前アタリ」やソフトにバイトした、という場面では、「ソリッドティップ」ロッドだと手元にきません。
朝霞ガーデンでのマイクロスプーンで、サイトが出来る場面を主な場面と捉えると、その差は埋まります。違う釣り場では命綱かも知れません。
その場合、ラインを感度の高い「エステル」素材にして、ロッドを立てながら巻くと差は更に縮まります。
・乗せ掛け
一般的なイメージとして「ソリッドティップ」は柔らかく「乗せ」のイメージが強くあると思います。
実際は私感ですが、「ソリッドティップ」部分は細く、手で触るとかなり曲がりますし、唐突な強く確実なアタリに対してはしっかりと受け流します。
しかし、唐突なアタリがあってからの「ソリッドティップ」が仕事をする間にタイムラグがあり、魚がしっかりと咥えないバイトに関しては、かなり弾きます。
逆にある程度しか曲がらず、手で曲げると硬く感じる「チューブラー」。唐突な強く確実なアタリはしっかりと反発し、ガッチリ掛けられる感じです。しかし魚がしっかりと咥えないバイトには、面でそのアタリを受け止めるので、しっかりと受け止められる感じがしました。
朝霞ガーデンに関しては、唐突な強く確実なアタリはさほどありません。なので、朝霞ガーデンに関しては「ソリッドティップ」の方が「掛け」になり、面で受け流す「チューブラー」の方が「乗せ」になっています。
・アワセの間
「乗せ掛け」テーマで書いたことに準じますが、「ソリッドティップ」のロッドのいい所があります。
朝霞ガーデンに関しては、「ソリッドティップ」「チューブラー」共に一般的に言われている特性とは違う側面がありました。
しかし、次の場面では「ソリッドティップ」ならではのメリットが出てきます。
朝霞ガーデンでは「水車」や流れ込みにより水流が複雑になっています。
魚がバイトする間を作ることの重要さは、過去の投稿で何度も伝えていますが、この複雑な水流により、必要以上のラインスラッグが出るタイミングは自然とあります。
そのタイミングで魚がバイトしてきた場合、大概ラインにドラグがかかり(テンションがかかり)、魚に気づかれてしまいます。
もちろん大概はその時に、魚は暴れてフックは抜けてしまいます。良くあるバラシの1つだと思います。
この場面、「ソリッドティップ」のロッドだと、魚が気づくまでの時間が、「チューブラー」のロッドより長いんです。
その時間の差でリールを巻き取り、しっかりとフッキングが出来る。
この場面での大きなメリットです!
5、まとめ
大差は無くとも、個人差が出るのがこの朝霞ガーデンでのマイクロスプーンの釣り。
もちろんタックルへの拘りも個人差が大きく出るところだと思います。
なので過去には、私もこの「朝霞ガーデンでのマイクロスプーンの拘り」というテーマに即せるか?悩みましたが、タックル1つでも小さな違いは沢山あるんですよね。
その差異をどう捉えるか?については読者の皆さん次第です。