深海外は、真夏の陽気だというのに
ここは、まるで深海のよう
暗く、冷たい
何も見えず
何も聞えず
何も届かない
人の温もりすら
忘れてしまいそうなほど
人の優しさも忘れてしまいそうなほど
深く、深く
どこまでも沈んでいく
自分の重さで沈んでいるのか
何かに足を引っ張られているのか
分からないほど
藻掻いても
藻掻いても
少し浮上したかと思えば
また、深く沈んでいく
やっと見つけた光は
太陽の錯覚
どれだけ落ちれば
浮かび上がれるのだろう
両足に括り付けられた
この古い錘は
どうしたら外せるのだろう
何度か外そうとしたのに
外せそうで、外れない
いつまで、
こんなにも
暗く、冷たい深海を
彷徨わなければならないのだろう
届きそうで
届かない
夏の眩しいほどの
陽射しが恋しい
ほのぼのとした
穏やかで
暖かい春の陽射しが
懐かしい
ほっとする。
冬の
小春日和の陽射しが
欲しい
もう、だめなのかもしれない
もう、無理なのかもしれない
諦めちゃいけないと
言い聞かせながら
諦めたい自分がいる
どこまで続くのだろう
いつまで続くのだろう
もういいよって
終わりにしていいよって
お願いだから。。。
