これまで古い車に課税して、新車に変え買えるように仕向けている政策を批判してきた私です。
物には耐久年数がありますが、それを全うさせようと愛車を慈しむことは、
物を大切にする精神であると共に、環境にも良い選択であると考えています。

日本は世界有数の歴史が深い国で、歴史的遺産は建造物や道具、絵画等多岐に亘ります。
日本は歴史を語るものが多い文化です。
その一方で特にアメリカは歴史や文化が浅いため、それらを語るものが少ない国です。
そのためか、アメリカでは「車が歴史であり文化」という印象があります。
その証の一つに、アメリカのテレビ番組では車のレストア番組がいくつもあります。
私は車の歴史や整備等、専門的なことは詳しく知りませんが、レストア番組を見るのは好きで、
ナショナルジオグラフィックやディスカバリーチャンネル等の番組をよく見ています。
特に50~90年代のボロボロになった車を直してまた走り出す姿を見ると、ある種の感動を覚えます。
そこには、持ち主の愛車への思いれやストーリーがあるからです。

日本では車の整備は基本的には専門家に行ってもらうものです。
しかし欧米ではDIY文化があるので、簡単な整備やレストアは自分で行うのが一般的なようです。
そうした文化の違いもあってか、
日本では古い車を直してまた乗る、子ども等に譲るというのが一般的でないように思います。

さて、そんな中、大手自動車メーカーが、一部の名車に限って、
純正パーツを用意して修理する取組みをしているという記事を見かけました。
「自動車大手、名車「再生」を支援…部品も供給」
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170810-OYT1T50023.html?from=ytop_main5
これは大変良い取組みだと思います。
愛車に乗り続けたいと思うユーザーは、
日本の車保有者全体からしたら本の一部かもしれませんが、
本当に車が好きで乗っている人だと思います。

「若者の車離れ」というようなことも言われる今日この頃ですが、
乗りたい、乗り続けたいという車があって、乗り続けられる環境が必要なのではないでしょうか。

個人的な見解ですが、デザイン面でいうと、50~60年代の車のデザインは今こそウケるデザインだと思います。
シンプルでカッコいいデザインです。
もちろん性能面では圧倒的に原題の方が進んでいます。
本体は現代のを、デザインは50~60年代風。
そんな車が販売されたら一部の若者には十分ウケると思います。

話しが若干ずれましたが、「愛車に乗り続けられる環境」。
経済的にも、パーツ的にも、そうした車社会であってほしいなと思います。

ちなみに私の愛車はトヨタの「ヴォルツ」というとてもマニアックな車で販売台数が1万2千台程度と少ないため、
パーツもありませんし、今ではトヨタの社員さえも知らない人がいる始末。
総走行距離は7万キロを過ぎたところ。
これからもメンテナンスをし続けて、10万、15万、20万キロといつまでも乗り続けたい愛車です。


私が好きでよく見るレストア番組はこちら。
「オーバーホール 改造車の世界」
「ファスト&ラウド」
https://discoverychannel.jp/season/?series=144379
「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」
https://discoverychannel.jp/show-single/?show=000468
などなど。

HP:http://hari-ku-indah.wix.com/shoku-kenkoh