どうもどうも、けいです。

 

「高校では何をしていましたか?」という問いに対して、

「地域の魅力を発信する活動をしていました」と答える私。

…ウソじゃないんですが、事実ではあるんですが。

なんかウソを言ってる気分。

 

そんなことから始まったブログシリーズ第5弾。

本日は上越妙高駅です。

 

ではでは、どうぞよろしくお願いします。

 

5-1.上越妙高駅 概要

上越妙高駅は、新潟県上越市にあるJR東日本・えちごトキめき鉄道の駅です。

妙高はねうまラインの他、JRが運営する北陸新幹線が乗り入れる駅です。

北陸新幹線は当駅を境に会社が変わり、

以東長野、高崎方面はJR東日本が、

以西糸魚川、富山方面はJR西日本が、それぞれ管理しています。

 

駅構造は在来線が1面2線です。

特に行き違いなどがなければ両方向とも1番線を使用します

また、特急「しらゆき」などの当駅終着列車は2番線に入る他、

行き違いの際には下り高田・直江津方面が2番線に避けます。

ただし、通過列車は上下問わず1番線を通過していく決まりとなっており

事実下りの「雪月花」と当駅で交換する2354M普通(12:06当駅発)は、

上り列車ではありますが1番線の「雪月花」通過を避けるため2番線に入ります。

平日は通常「雪月花」は運休となり、交換列車がなくなるのですが、

2354Mは相も変わらず2番線に入っています。

正直複雑なので都度駅の時刻表を確認した方が手っ取り早いです

 

新幹線は2面4線で、当駅での通過待ちや折り返しも可能です。

現在のダイヤでも何本か「かがやき」を待避する「はくたか」があったり、

長野方面から回送されてきた列車が

折り返し長野行き「はくたか」になったりする運用があります。

また、2019年に長野駅周辺が台風で被災した際、

金沢方面から当駅で折り返す臨時運用が組まれたこともありました。

 

「はくたか」は「かがやき」待避がなければ

すべて本線の12、13番線に発着するかと思いきや、

待避がないのに11、14番線に入る列車も存在します

やっぱり時刻表を見ないといけないのか…

 

新幹線ホームでは発車メロディーとして、

地元上越市大潟区出身の小山作之助が作曲した「夏は来ぬ」が使われています。

11、12番線では後半4小説が、13、14番線では前半4小説が、

それぞれアレンジされて採用されました。

在来線ホームではメロディーの類はありません。

 

また、えちごトキめき鉄道の駅員キャラクターは当駅はいませんが、

これとは別に上越妙高駅全体としてのキャラクター「ウェルモ」がいます。

モチーフはモグラで、イベントなどで時々姿を見ることができます。

 

5-2.上越妙高駅 駅設備

在来線上越妙高駅は橋上駅の分類で、改札機能はホームの上の階にあります。

ホームとは階段とエレベーターで連絡しています。

 

改札口は人の手によるもので、自動改札機は設置していません。

改札外には券売機と窓口がありますが、窓口は7時~18時の営業です

シャッターを閉めるのが早いような気もしますが、

「しらゆき」が17時で終わるので問題ない…と思いたい

最終「しらゆき」そのものが早すぎるという話はナシで

 

新幹線上越妙高駅は高架駅の分類で、改札はホームの一階層下にあります。

ホームとは階段、エスカレーター、エレベーターを設けて連絡しています。

 

改札口には自動改札機が4列分あり、

改札外から向かって右2列が入場専用、左2列が出場専用です。

もちろん人の手による精算所もあります。

 

トイレの設備ですが、もちろん各所に備えつけてあります

在来線改札内は階段の横に新幹線改札内は改札口正面に

改札外では東口、西口の階段付近に、それぞれあります。

 

また、コンビニの設備もあり、新幹線改札付近にNewDaysがあります。

営業時間は6:20~21:20までとなっており

営業開始は新幹線の始発時刻に合わせているものと思われます。

 

それ以外にも観光物販施設である「SAKURAプラザ」があり、

観光案内所・待合スペース、フードコート「7つのおもてなし」、

物販スペース「SAKURAプラザ」、弁当・物産店「駅弁山崎屋」が入っています

(「山崎屋」は直江津駅で駅弁を販売するホテル「ハイマート」が運営しています…

確か「山崎屋」の商号と何かしらの関係があったはず)。

 

駅出口は東口と西口があります。

東口には開放的なエントランスホール「もてなしドーム」があり、

西口には妙高連山が見える展望デッキ「光のテラス」を設置しています。

「光のテラス」付近にはグランドピアノも設置してあります。

が、新潟は曇りの日が多いので肝心の妙高連山は見えないことが多い

 

東口前にはアパホテルや上杉謙信像があります。

旧脇野田駅もこっちにありました。

西口には東横インや温泉施設「釜ぶたの湯」、商業施設「エンジョイプラザ」、

そしてコンテナ商店街「フルサット」があります。

ビジターがよく利用するのは西口側になると思います。

 

5-3.上越妙高駅 周辺と駅の歴史

上越妙高駅が所在するのは和田という地域で、

平成の大合併までは上越市でも南の方に位置する地域でした。

 

1886年、直江津~関山間に新潟県初の鉄道が開通しますが、

和田地区に当初駅は設置されませんでした

このため、住民は高田駅か新井駅まで行かねばなりません。

不便と感じた住民は、和田地区に駅を設置するよう運動を行います。

 

最終的には地元の地主による駅建設用地の寄贈などもあり、

1918年に当地区に「脇野田信号場」が開設された後、

1921年に駅に昇格して「脇野田駅」が誕生

当時はまだ小さな駅でした。

この地主の功績を称えた碑が東口にあります。

 

時代は飛んで1970年代。

国では北陸経由で東京と大阪を結ぶ「北陸新幹線」の計画が出ます。

長野~富山間のルート選定について、

北アルプスをド派手にぶち抜き最短経路で結ぶ案も出ましたが、

当然トンネル工事ができるわけもなく断念。上越ルートになります。

 

そうして北陸新幹線上に「上越駅」ができることが決まります。

場所は脇野田駅の周辺とされました。

 

上越駅と脇野田駅は位置関係から乗り換えなどが煩雑になりかねないと危惧され、

脇野田駅を移転して解決することになります

結果として、脇野田駅の旧駅舎は2014年に役割を終え、

現在の駅舎に機能が移転することになったのです。

 

一方、駅名を決める際には各所で大きな議論が巻き起こり、

単に「上越」とするのか、複合駅名とするのか、

複合駅名なら何を入れるのか、それとも全く別の駅名にするのか、

大変な騒ぎになります。

 

最終的に「上越妙高」に決定しましたが、

この辺の詳しいことは動画で出しているので、

最初から最後まで追いたい方はそっちをご覧ください。

古くて拙い動画だから内心あんまり勧めたくはないのですが

 

しかしながら、蓋を開けてみると上越妙高駅周辺は更地からのスタートでした

周囲に住宅がある分、安中榛名あたりよりかは数兆倍マシなのだが…

何十年も前から新幹線が来ることは分かっていたのですが、

一向に開発が進まなかったのです。

 

これを見た有志が、2016年に上越妙高駅西口にコンテナ商店街

「フルサット」を開設

以降、少しずつですが、上越妙高駅周辺は発展を始めました。

それでも「何もない」と言われてしまうあたり私としても非常に悲しい

 

北陸新幹線もまだまだ建設途上ですが、最終的に大阪と繋がった際には

上越妙高駅もどうなるのでしょうか?

 

5-4.上越妙高駅周辺の施設・名所

・エンジョイプラザ

西口にある商業施設です。

物産館「寄ってかんかね」(新潟弁で「寄っていきませんか」の意)や

飲食店「大戸屋」「魚民」「SOBA」の他、

2階北側に「JM-DAWN」というコワーキングスペースがあります。

JM-DAWNはローカル5Gラボで、5Gを利用した様々な実証実験にも対応しています

("JM"は"Joetsu"と"Myoko"の頭文字、"DAWN"は英語で「夜明け」を意味します)。

 

ちょっとした待ち時間にどうでしょう。

上越妙高駅西口からすぐです。

 

・フルサット

西口にあるコンテナ商店街です。

文字通りコンテナが立ち並び、その中には飲食店やカフェ、

企業の事務所などが入っています。

一個だけハブられたように置いてあるコンテナは無人商店の名残です

 

北陸新幹線開業直後は周辺に目ぼしい施設が全くなかったのですが、

フルサットの開設以降発展が徐々に進み始めました。

そういった意味では西口発展の起爆剤といえるでしょう。

 

駅から近いので、やはり訪れてほしい施設の一つです。

上越妙高駅西口からすぐです。

 

・釜蓋遺跡

上越妙高駅西口にある弥生時代の遺跡です。

2005年に新幹線開業に先立つ再開発事業で新潟県がこのあたりを掘ったところ、

なんと「出ちまった」ようなのです。奈良市じゃあるまいし

 

北新井駅の記事でも書きますが、周辺地域は遺跡がいくつか見つかっており、

古代より人が住んでいたことが分かっています。

北新井駅周辺の遺跡と合わせ、釜蓋遺跡は2008年に国の史跡に指定されました

 

…と言えば聞こえはいいのですが、

この発掘調査のために上越妙高駅周辺の開発が止まっているようで、

駅周辺に何もないのはこいつのせいなのではないか…という指摘もあります。

やっぱりいっそ奈良市から再開発との両立でノウハウを借りるべきなのでは…

 

遺跡周辺は公園として整備されており、

市民の姿もしばしば見かけることができます。

 

上越妙高駅西口から徒歩3分です。

 

・釜ぶたの湯

上越妙高駅西口にある温泉施設です。この駅の地下なんでも埋まってるな…

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉で、慢性的な筋肉痛や関節痛に効能アリ。

ぬめりのある湯が特徴で、そのぬめりたるや床までツルツルにしてしまうほど

流石に危ないので今は床を張り替えてます

 

夜行急行利用者にはこの温泉の入浴チケットが配られるので、

利用したことがある方もいると思います。

疲れた際には一度訪れてみてはいかがでしょうか?

 

上越妙高駅西口から徒歩4分です。

 

5-5.脇野田駅 概要

今回は最後におまけとして、JR期の上越妙高駅、

すなわち脇野田駅の概要も書いておきます。

 

和田地区の住民の要望で設置された脇野田駅でしたが、

優等列車は通過するような小さな駅でした。

 

末期は1面2線の構造で、1番線と2番線の役割が上越妙高駅と逆でした。

つまり本線は2番線で、行き違いがなかったり通過列車だったりした場合は

上下とも2番線に入っていたのです

 

駅舎とホームとは構内踏切での連絡で、

現在の妙高はねうまライン内では唯一の構内踏切連絡でした。

列車接近時に構内踏切から鳴っていた音は、

現在の能生駅の接近音と同じものでした。

 

駅舎は有人で、1921年の駅昇格時からずっと使われていたものでした

1998年の長野~上越間着工時に、神事で鎌、鋤、鍬が使われましたが、

以降は脇野田駅の駅舎内に保存されました。

現在はSAKURAプラザ内に移設されています。

 

駅周辺に植えられていた木は根が弱かったことから、

記念植樹のソメイヨシノ以外は廃止時にすべて伐採されました。

また、石碑も新駅東口へと移設されることになります。

 

駅の入口は現在の東口側に向いており、西側に入口はありませんでした。

駅前から県道579号線に出る道はそのまま新駅東口への道となりましたが、

県道579号との角にあった雑居ビルはなくなり(薬局はそのまま残ってます)、

道は拡幅され、大きく変わってしまいました。

また、線路に沿って北の県道362号線に入る細道もあり、

筆者はそこで在りし日の「妙高」や「くびき野」を見送っていたのですが、

これも再開発で跡形もなくなっています。

 

駅舎は2014年10月の移転で役目を終え、11月より撤去。

駅前の道路が新駅東口まで伸びるのに伴い跡地は分からなくなりました。

駅ホームは新駅付帯設備に干渉する部分が切られたものの、

一部は2015年3月14日を迎えても残っていました。

しかし再開発が進むにつれてレール、ホームともにすべて撤去され、

今では脇野田駅の面影がなくなり、当時を偲ばせるものはほぼ残っていません

 

当駅前後の線路も切り替わり、一部は道路へ転用。

新井方は築堤が切られた痕跡が残っており、

高田方は路盤がそのままになっている箇所があります。

 

おまけとして、脇野田駅の概要でした。

 

 

 

 

 

以上、上越妙高駅の紹介でした。

次は北新井駅になります。わりと書く気力出るもんだなぁ…