いつの間にか、夏は過ぎ去っていた。

長い秋雨にいささかうんざりしていたが

そんな気分を吹き飛ばすような話題、と言えば

遅ればせながら、新メンバーの初パフォーマンスである。

 

ていうか、まず新メンバー3人について

このブログで初めて取り上げることになりますが

5月5日の初お披露目以来、もうお馴染みになりつつあるので

詳細は省き、率直な感想のみ、お伝えしようと思います。

 

ココユノノカ(仮)こと、

出席番号13番 桜木心菜(さくらぎ ここな)

出席番号14番 小久保柚乃(こくぼ ゆの)

出席番号15番 風見和香(かざみ ののか)

の3人。

 

この3人がエビ中新メンバーオーディションに合格するまでの

一部始終は、全24話のドキュメント動画があるので

それを観た感想を述べると、

 

全国から約7千通の応募があり、

書類審査を経て、選ばれた候補生たちが

実際に面接を受けて、歌やダンスなどをその場で即興披露し

さらに厳選され、「9人」が最終審査まで勝ち進んだ。

 

自分は、ここで選ばれた9人(くじ引きで3人ずつ3チームに分かれて合宿に臨む)は

さすが、7000人の中の9人(残る確率は0.12%!)という狭き門をくぐっただけあって

誰が選ばれてもおかしくないと思った。

惜しくも落選してしまい、もったいないなと思う子も何人かいた。

 

審査には現メンバー6人も加わり、

3チームのそれぞれのパフォーマンスを

熱いまなざしで見守っていた。

 

ここで思うのは、現メンバーの意見が

どこまで選考に関して反映されたのか、が気になるところである。

おそらく、あくまで「参考意見」として、だと思う。

6人は、「このうちの何人かが私たちの仲間になるんだ」と

パフォーマンスを観ながら、覚悟を決めたことだろう。

 

ちょっと話が脱線するが、

この「6人」のエビ中は、

自分は「鋼の6人」として全員「プロ集団」にまで昇華したと感じる。

それは、6th full albumの『playlist』を聴けば一目瞭然だ。

 

『playlist』を一言で言ってしまうと

モノトーンのジャケットが表しているような

ソリッドで引き締まった、ハイエンドな「傑作」である。

この6人だからこそ、到達できた「最高峰」作品。

触れたら、スパッと血が出そうなくらい「キレ」のある音作りだ。

 

元・最年少組「カホリコ」がよくぞここまで「成長」したと、本当に感動してしまう。

 

莉子ちゃんは、あれほどか細かったボーカル(声量)が

今や、「爆音」を響かせるかのように、

他の5人と比べても勝るとも劣らないぐらいの

ボリュームで歌えるように変身した。

「のどを壊してしまうんじゃないか」と心配の声が挙がるくらいだ。

それに加え「表現力」も豊かになった。ラップも滑舌よく小気味いいリズムで見事だ。

 

歌穂ちゃんは、透き通る「高音」を気持ちよく響かせる

他の5人では出せない「唯一無二」のボーカルを、

迷いながらも模索し、ついに発見し、それを磨き上げた。

「歌う稲穂」が、実りに実り、今や黄金色に輝いている。

 

2018年1月4日に始動した「6人体制」のエビ中の創り出した

正解にして最後の記念碑的作品、それが『playlist』である。

 

さて、話を「3人」に戻そう。

 

それぞれに抱いた印象として、

ココナ:

一瞬、真山に見えるルックスだが、目元が涼しくオリエンタルな美人顔である。

驚くべきは中学4年生ながら、すでに色気ムンムンで

しなやかな柔らかい肢体に、常に「腹出し」というセクシー担当であること。

しかも、「本当に内臓入ってんのか?」と思うくらい

細っそいウエストでくねくねとしたダンスで観客を魅了。生粋の「ダンサー」である。

課題は、正直か細いボーカルで、3人の中で一番声の表情が乗りにくいところ。

その代わり、曲中の台詞は得意そうである。

ただし、莉子ちゃんは「(ハイタテキ!の)『惚れたっ!』は譲れません!!」と

切々に訴えているが、果たして???

 

ユノ:

いかにも中学3年生らしいあどけないルックスで、ややホクロが多い。

すでにメンバーから「赤ちゃん」だの「問題児」だの呼ばれ、

3人の中で一番年上メンバーに遠慮なく絡んでくるらしい。

姿勢がフニャフニャした感じで、一見頼りなさそうに見えるが

3人の中で一番いざという時に肝が据わっているのではと思わせる

実は本番に強いタイプと言える。

ボーカルは、表情こそ一本調子だが、思い切った歌い方で決して悪くはない。

ココナはすでに出来上がってる感があるが、ユノはダンスにしろ歌にしろ

アイドルとしてまだまだこれからで、その意味では3人の中で一番「期待値」が高いと言える。

 

ノノカ:

現役中学2年生で、新たなエビ中の「最年少」メンバーとなる。

しかし、すらっとした長身で顔立ちがくっきりしており、年の割に大人っぽいルックスである。

さらに、しゃべり方もハキハキとしていて、しっかりしてる感が半端ない。

年上メンバーたちが口を揃えてみんな「真面目」だと評している通り

レッスンでも振りや歌を一生懸命覚えようと必死で、質問も食い下がるようにしてくる。

そんな性格が歌声にも反映され、オーディションの頃から声量がデカくて

年上メンバーたちが「声がすごい」と感心していた。

確かに、パフォーマンスでは「爆音」でソロを歌い、ユニゾンでも目立つ声質である。

音程や表情は正直粗削りだが、ボイトレの西山恵美子先生に鍛えてもらえれば

声の精度は上り、魅力あるボーカルへと変貌していくだろう。

 

3人に共通するのは、

やはり、「伸びしろ」があること。

かつて、ぁぃぁぃが「エビ中は、グループでセンターになれない子の集まり」と称した通り、

新メンバー3人も突出した個性はまだ出し切れていない。

エビ中は全員横一列、同じ歩幅で歩むグループ。

「鋼の6人」と並び立つには、まだまだ越えるべきハードルが立ちふさがっている。

 

真山曰く、「エビ中の"第3章"が始まった」

再び、「9人」と化したエビ中。

新たに加わった3色。

レッド・ライトグリーン・ホワイトのサイリウムが客席を彩る。

ココナ・ユノ・ノノカの3人は

これからどんな景色を見るだろう。

そして、どんな景色を見せてくれるだろう。

 

次は、「ちゅうおん」。いきなりの試練。

 

思いっきり、当たって砕ければいいのだ。

3人に失うものなど何もないのだから。

 

カホリコだって、かつてはそうだったし、ね。