こんにちは!
英語脳プロデューサーのZakです。
15年間の海外勤務の経験から、ビジネス英語、海外生活、異文化コミュなどについて書いています。
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TOEICスコアが低くたって大丈夫!
初めての海外赴任でも成果が上がる
キャリアアップ英語
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まずは余談から・・・
昨日のダイアモンド オンラインでちらっと見かけたんですが、
「ChatGPTにあなた専用の「仕事で必須な英語フレーズ集」を作らせる方法というのがありました。
そこには、「TOEICが満点でも英語が話せるわけではない」という事実は常識化しつつあるって書いてあったんです。
続いて、TOEICで高得点を取ったからと言って、すぐにバリバリ英語で業務をこなせるわけではないことは、多くの人が痛感しているだろう、とも書いてあったんです。
やっぱり、そうだよねと思った次第です。
以前から言ってきたんですが、TOEICって箱庭なんですよね。実際のビジネスで接する英語はオープンですし、仕事で接する単語は頻出である可能性は低いし、文法はきっちり抑えて、そのうえで業務上頻出の単語、熟語、慣用句などを覚えて使っていくという必要があるんですよね。
たしかに、TOEIC満点(私はそうではない)とか、書いてあると勲章のようで格好いいです。憧れます。
教える立場なら欲しいですね、私も欲しい!!
でも、仕事で英語を使うには、それより大事なことがあると、長年海外で仕事をしてきた経験から確信している次第です。
さて、本題のChatGPT使用上の注意です。
ご存じの方はスルーどうぞ。
実は、GPT君の画面の下の方には、「私は間違うかもしれないから、あなた確認してね」的なことが書いてあるんですよね。
これ、飾りじゃなくて
本当に間違えますから!
上に書いた「自分専用のフレーズ集」を作ってもらうのはいいのですが、後でそれを確認もせず「鵜呑みにして使う」のは危険ですよ。
素晴らしいツールですが、今日の答えと明日の答えが違うかもしれません。
数学のように答えを1つ求めるのではなく、言葉を扱う場合は何通りかの答えがあるので、聞き方、質問の仕方というのが大事になってきます。質問次第で答えが変わる可能性があるからです。
さすがに綴りの間違いを見たことはありませんが、日本語入力に対する答えが「何言ってるの?」みたいなことがあります。
アメリカ産なので、質問も英語でしたほうがGPT君の理解は深い(正しい)ことが多い。日本語の質問は、正しい日本語や、わかりやすく聞きたいことを記述する必要があります。つまり、誰が読んでも一つの理解しかできないような日本語を入力する必要がある、ということです。
きちんと質問をしたとしても、間違えます。
「誤解を招く答えでした。」
「すみません、間違えました」
といった、AIの言い訳をよく見ます。
~を教えて?と聞くと、5とか10個とか、教えてくれるんですけど、
「これで全部?」って聞くと、
「もう少しあります」
とか
「あと3つ教えて」って聞くと、
「もちろんです、~~~」
最初から回答してよってイラっとしたり。
「全部でいくつあるの?」と聞くと、
「すみません、これこれしかじかでいくつあるかは分かりません」
なんて答えもあったり。
こういう単純でない場合、
例えば、「毎度お世話になっております」に対する英文は「I appreciate your ongoing assistance.」
と言ってくれるのですが、こちらから「そういう文面はEメールで見たことがないけど?」と返すと、
「なるほど、英語のEメールで「毎度お世話になっております。」に相当する表現を見たことがないということですね。確かに、英語のビジネスEメールでは、日本語のように定型的な挨拶が少ないです。」
って回答してくるんですね。
だから、文化の違いや習慣を知らず使ってしまうと予期せぬトラブルになるかも。
単純に日本と同じ調子で英文化して、それを自分専用のフレーズ集といっても、使うのはやめた方がいいかもしれません。
ちょっと質問を変えると、
英文の例を示しつつ、
「このように、英語のEメールでは「I hope this email finds you well.(お元気でお過ごしのことと思います。)」や「Thank you for your continued support and cooperation.(ご支援とご協力に感謝いたします。)」といった表現がよく使われます。これらは、「毎度お世話になっております。」に近いニュアンスを伝えることができます。」
と回答してくれるので、まあ親切だなとは思います。
質問の仕方で答えが変わるのがAI、です。
使う側の質問で出たりでなかったりするので注意が必要ですし、回答をしっかりレビューすることは必要だと思います。
上記は、簡単な例ですが、微妙にニュアンスが異なるフレーズなんて英語は山ほどありますから、その辺の説明もきちんと読まないと用法を間違えるリスクが出てきます。
なので、一度に複数回答をさせる聞き方が良いと思うんですね。
例えば、相手を敬いながらお詫びをする英語の言い方は?と聞くと・・・
-
I'm deeply sorry for the inconvenience.
ご不便をおかけして深くお詫び申し上げます。 -
Please accept my sincerest apologies.
心からのお詫びをお受け取りください。 -
I apologize for any trouble this may have caused.
ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。 -
I regret any inconvenience this may have caused you.
これによりご不便をおかけしましたことをお詫びいたします。 -
I am very sorry for the oversight.
見落としがあったことを深くお詫び申し上げます。 -
We sincerely apologize for the delay.
遅延について心からお詫び申し上げます。 -
Please forgive us for this mistake.
このミスについてご容赦ください。 -
I hope you can accept our apologies for this matter.
この件についてのお詫びをお受け入れいただければ幸いです。 -
We understand your frustration and are truly sorry for the inconvenience.
ご不満は理解しており、ご不便をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます。
こんな感じで答えてくれます。で、丁寧な順番に並び替えてと聞けば、それを表示してくれます。
ここまでやってもらえば、用法を間違うことなく使えますね。
まあ、どんなツールや薬も同じですが、用法を正しく知って使いましょう、ということですね。
では、いってらしゃい
Zak