2021年11月

今回の温泉宿は、みなかみ温泉郷谷川温泉にある「旅館たにがわ」さんにしました。

楽天トラベルの予約で、土日泊1人17,400円税抜、この頃は日月泊で同じくらいの価格の宿に泊まる事が多かったので、、多少リーズナブルな料金という事になります。

水上の町中から車で10分15分程度。

かっては太宰さんが逗留して「創世記」を執筆、そして太宰さんと言えば自殺未遂、、、この近くで自殺未遂もしたそうです。

まぁ、私は、太宰作品は暗いんで苦手 (そりゃ、自殺未遂繰り返すよなぁ、、、的な暗さ) 、、、教科書の「走れメロス」と、「斜陽」を途中まで読んだくらい、、で、特に思い入れはありません。

 

旅館と駐車場の間の道から谷川岳が見えますが、私達が止まったお部屋からは身を乗り出せば見えるかなぁ~、程度でした。

ロビーはきれい。

お部屋も若干古さは感じるものの、特に不満はなく普通に温泉宿の和室です。

窓からは紅葉ビュー。

 

こちらは様々なサービス (おまけ) が売りの一つ、正直これはと言うものはないけれど、困るものではないし、こうしたちょっとしたサービスは好きですし、宿泊客を楽しませようと言う旅館の姿勢を感じます。

 

①浴衣は自分で選べます、、、まぁ、私的には浴衣の柄に拘りはなく、なんでも良いんだけど、、、。

②歯ブラシも選べます、、、まぁ、小さなヘッドの選択オンリーでしょう、、、。

③夕方は玉こんにゃくのふるまい、、、まぁ、夕飯前だし、、、一つだけガーリック味噌で、、、。

④朝はきのこのお味噌汁のふるまい、、、。

まぁ、若干煮詰まっているけど、新鮮なきのこだし、美味しいです。

⑤お部屋には、山菜の漬物と言うか佃煮と言うか、、、まぁ、かなり甘い味付けなんで好みではないけれど、ビールのお供に、、、さらに梅干し、くるみゆべし、、もあります。

⑥さらにさらに、アロエ餅、、、まぁ、、、、。

⑦靴下の洗濯サービス、、、まぁ、替えも持ってきたし、丁重にお断りしました。

 

⑧施設面でのサービスとしては、まず、太宰さんギャラリー、、、まぁ、ちょこっと見ただけだけど、、、。

⑨谷川岳写真ギャラリー、、まぁ、こちらもちょこっと見ただけだけど、、、。

⑩足湯もあるけど、、、、まぁ、温泉に入いるから無くてもいいけど、、、で見ただけ、です。

⑪リラクゼーションルーム、、無料のマッサージ機 (フジ医療の高い奴) これはなかなか気持ち良い、、、。

 

温泉は、アルカリ単純泉と単純泉の複数源泉のブレンド。

源泉かけ流しではないらしいけど、、、また、この泉質は特徴がなく、そんなに好きではないんだけど、、、水の良さなんでしょうね、湯あたりが柔らかく、長湯のできるお湯、密になるほど人はいないし、居心地の良い空間なので、ゆっくり、のんびりできました。

露天は少し深い造り、昔女性が立膝で入った名残りとの口上書き、首まで浸かれるので五十肩にはよいかも、、、。

朝、誰もいなかったので、写真撮っちゃいました。

お風呂場の入口近くに置いてある、お水のサービス、、、このお水がすごく美味しい。

何杯も何杯もお替りしちゃいました。

「長湯して水の旨さも山の宿」、、、こちらの旅館を上手に著わしている言葉です。

 

お楽しみの夕食。

お品書きです。

お酒は、群馬の地酒の呑み比べセット、この中では誉国光が美味しかった。

カミさんはこちらのオリジナルカクテル「走れメロス」。

ブーツのグラスにカシスとスパークリングワイン。

先付け 鴨ロースト ブルーベリーソース、パサつきなく美味しい。

替え バターナッツ南瓜豆腐 蕎麦味噌掛け

 

温物 チーズのオニオンスープ掛け、う~ん、ちょっと凝り過ぎかなぁ~。

お造り 雪魚 ギンヒカリ 刺身こんにゃく。

まぐろとか出されるより、山の幸のお刺身が山の宿らしくて良いです。

ブランド鯉の雪魚、泥臭さも全くなく、あっさりしているけど、しっかり独特の味、なかなか美味しい、です。

鍋物 上州牛のすき焼き。

すき焼きはそんなに好きじゃないんだけど (煮込んだ牛肉が苦手なんです) 、でも上質なお肉、煮込まないでしゃぶしゃぶの様な感じで美味しく頂きました。

具材のきのこもとっても美味しかったです。

焼き物 岩魚の塩焼き 唐揚げ

どちらか選べます。

岩魚の唐揚げは初めてだし、かと言って塩焼きもそうそう食べられるものではないし、、、2人で良かった、、カミさんと、塩焼きと唐揚げひとつづつで、シェアして、、。

どちらも新鮮さが伝わる美味しい岩魚、、特に唐揚げ、癖のない身が際立ちます。

煮物

蓮根蒸し べっ甲餡かけ、、味付け良し。

みなかみ産こしひかり ちぎりっこ 香の物。

ちぎりっこはいわゆるすいとん、私の出身地ではお付け団子と言ってました。

こうした素朴な郷土料理も好きです。

そして、みなかみのコメ作り名人のコシヒカリ、艶々のお米、反則級のお米ですね。

土地としても、南魚沼の隣だし、これもこの土地の水の恵みでしょう。

硬めが好きな私にはちょっと炊き方が柔らかかったけど、、、お土産に買っていったくらい美味しかったです。

洋梨のムース リンゴのピュレ

総じて、びっくりするような、高い食材はないけれど、清流の水で育んだ土地の物を使い、その食材を引き立てる料理の数々、ボリュームもたつぷりで満足の夕飯でした。

 

そして朝ごはん。

なにより目を惹くのが、鮎の干物。

鮎の干物は初めて、です。

鮎らしさを残しながら、干物にする事で鮎が凝縮された感じで美味しいです。

ポトフは、、、、野菜は新鮮なんだけど、、和食だし、、、パンならいいかもしれないけど、、、。

サラダは野菜の新鮮さは残っているけど、作ってから少し時間が経っている感じ。

後は、おからも、納豆も、お新香も、美味しいし、新鮮な豆腐も美味しいです。

煮物に温泉玉子もあり品数豊富、、そして、朝も、コシヒカリが主役、艶々でーす。

朝ごはんも大満足、ご飯のお替り半分でやめておきましたが、美味しいおかずが多いので、またまた幸せな食べ過ぎでした。

 

お宿オリジナルの浴衣のペットボトルもシュールでございます。

 

そして接客も良かったですよー。

料理の美味しさも、もちろん温泉も、、水の旨さが際立った山の宿、でした。