今日は

「結果が出ないことを受け入れたとき、人生は変わり始めるのかもしれない」

というテーマでお届けします。

昨日、メンターの亀井弘喜さんと、2040さんという方の

コラボお話会の撮影をしてきました。

2040さんは、お話の中でよく

山に入ることを勧められています。

なぜ山に入ることを勧めるのか？

ということをどこまで僕が正確に説明できるかわかりませんが、

今の自分の理解の範疇で言うなら、

「ありとあらゆる刷り込まれた思い込みを外して

本当の自分という存在に気づくため」

というような意味合いだと理解しています。

その話を聞くときに、思い出すことがあります。

それは、僕も会社を辞めた直後、

まだカメラマンとしてやっていくということすら決める前、

まず最初にやったのが山登りだったということです。

そして、今振り返ると

僕の人生は山で変わったのかもしれないとも思います。

2016年11月撮影

僕は小さい時から登山が好きで

よく親や祖父に山登りに連れて行ってもらっていました。

大人になってからも

機会を見つけては何度か山登りをしていました。

以前のブログでも書きましたが、

僕は大島ケンスケさんという方に八ヶ岳の麓で初めて瞑想を教わりました。

ケンスケさんに惹かれた最大の理由は、

・自由に生きている人だったから

・八ヶ岳の麓に住んでいる人だったから

という２つでした。

そのときに僕は、

ケンスケさんから何気なく言われたアドバイスをそのまま実行に移し、

カメラもほぼ素人であったにも関わらず、

カメラマンになるという決断をすることになるのです。

それから僕はすぐ、

八ヶ岳や富士山、南アルプスといった

名だたる名峰に囲まれた甲府という地に移住します。

実際に甲府を訪れ、部屋探しをしたときに感じた

土地の空気がとてもいいと感じたからです。

僕は前の妻の強い反対を押し切って、

半ば強引に甲府への移住を進めました。

その後、ケンスケさんの主催する山登り付きリトリートに参加し、

山登りしながら、カメラマンとして写真を撮ったのが、

僕にとって初めての写真撮影の仕事でした。

僕の人生はそこから確実に動き始めたと思います。

激動の2016年でした。

ーー

ただ、ここで僕が強く言いたいのは、

山に登ったからといって、

すぐに人生が変わるわけではないということです。

僕も今振り返れば

山という場所が起点となって人生が変わったのですが、

別に山の中で神秘的な体験をしたわけでもなければ、

素晴らしいインスピレーションが降りてきたこともありません。

山に登っているときに感じるのは９割方、

自分の呼吸と心臓の鼓動、

そして息苦しさと疲労感です。

山登りをしたからといって

何か神秘的な体験をして

人生が劇的に変わるわけではありません。

それは、日々の瞑想によく似ているなと思います。

毎日の瞑想の習慣は確実に内面に作用して

意識レベルを変えてくれる気がします。

けれども、今日1回瞑想したからといって

何かが起こるわけでもないし、

１週間、あるいは１ヶ月、毎日瞑想したとしても、

やはり、おそらく何も起きないと思います。

でも、それでも毎日淡々とやり続け、

自分の変化を気にすることなく、

それをするのが当たり前になった頃に、

確かに変化した自分に気づくことがある。

良い変化というのは

私たちが認識できるような時間軸の外で起きるのだと思います。

時間への執着や、結果への執着が手から離れるくらい

それが当たり前になって初めて、

気づいたら変化していた、

というのが本当のようです。

「結果の出ないことはしたくない」という思考もまさにエゴの仕業です。

だから多くの人が、

毎日瞑想し続ける、ということをなかなか続けられないのかもしれません。

僕は会社を辞めたとき、

とにかく不安が強く、

早く結果を手にしたいという焦りが強くありました。

そんな時ほど、

すぐに結果が出るものに飛びつきたくなります。

そういう心理状態の時は、

結果を手にすることはないか、

あるいは結果のようなものを手にしたとしても、

それはすぐに崩れ去ってしまうのだと思います。

結果が出なくても、

今この瞬間に安心していられること。

それこそが大切なことであり、

その状態にたどり着けたら、

勝ち戦なんだと思います。

その後で、本当の結果は勝手についてくるのかもしれません。

そのためには

とにかく人生という大海に

飛び込み続けるしかないのだと思います。

未知の世界に飛び込んだ上で、

その世界の中で山に入ったり、瞑想したりして

今この瞬間を観察し、味わってみる。

それが一番、意味のある山登りであり、

意味のある瞑想なのかもしれません。

今、人生に迷っている人の参考になれば嬉しいです。

2016年11月撮影

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2022夏の30人撮影は受付を終了しました。

ありがとうございました。

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