オーストリア出身の精神科医
アルフレッド・アドラーが
20世紀初頭に創設した「個人心理学」。
ーそれがアドラー心理学です。


世界的ベストセラーの『人を動かす』や
『道は開ける』で知られる
デール・カーネギーも、アドラーのことを
「一生を費やして人間とその潜在能力を
研究した偉大な心理学者」といい、
『7つの習慣』で有名な
スティーブン・コヴィーも同じような
内容を話していたそうです。


関連作もいろいろ♡



人は変われる。幸福になれる。


私たちは生まれる場所を選べず、
両親を選べず、環境を選べない。

周りを見れば、裕福な子もいれば
貧乏な子もいて、そんなことは
小学生だって察しがつく。

お金だけじゃない。

生まれ持った性格のせいで
周りとうまく馴染めなかったり、
仲間はずれにされたり、
「自分はみじめだ」と感じたりする。

何度だって変わろうとした。
でも、変われなかった。
だからこれからも変われない。

そんなの今までの経緯を見れば
当たり前のことじゃないか!
生きるのはつらい!
でも、生きていかなきゃならない。



原因論と目的論の違い

こんなに苦しい人生の希望の光となるのが
アドラー心理学なのだ。

まずは整理しよう。

生まれる環境は選べない、
だから私は変われない


●●があった、
だから××だ。

こういう考え方を原因論といいます。

私たちは至極当たり前のように
原因論的な話し方をして過ごしていますね。


この言葉遣いこそが、
私たちが変われない理由です。


なぜなら、目的論で言うと

「私は変わりたくないから
生まれた環境のせいにしている」

というふうになるからです。

「変わりたくない」という目的が
先にあって、その目的を達成するために
環境が悪かったことを持ち出していると。

人は皆、何かしらの「目的」に沿って
生きているというのが目的論の考え方です。


トラウマは、ない

だから「トラウマ」が成立しない。

人生がうまくいっていないことを
誰のせいにもできない。

だって、今この瞬間にも
私たちは目的を達成しているから!

私は昼の15時でもパジャマを着て、
スッピンで髪もボサボサのまんまだけど、
ブログを書く目的のために
スマホをいじっているから目的達成です。






うつ病になりかけて会社を辞めたとき、
私は辞めるという目的があったから
心療内科に行ったのだと思う。
そして、休職届を出したかったのだと。
ネットでいろいろ調べて、
医師の診断書があれば会社に
行かなくていいということが
分かったんだよね。
「これだ!」と思ったような気がする。
(過去の書き換えかもしれない)
そのときはどうしても会社に
行きたくなかった。
行かないでいるという目的で
私は「うつ病」という言葉を
使ったようにも思う。
(本当はうつじゃなかった?よく分からない。判断能力が鈍るのもうつの特徴)

私が会社を責め続けて
「あの会社でうつになったから、
もう働けない!」と言って、
引きこもっていたら、
それは原因論的な考え方ということです。

働かないという目的達成のために
会社を利用していると。

ものすごく残酷な話ですよね(笑)
この話を聞いた時、最初の頃は
今まで責めてきた上司のせいには、
もうできないですって!?
冗談じゃないわよ!!
って思いましたよガーンガーンガーン


『嫌われる勇気』の冒頭32ページは、
トラウマを否定する目的論の
お話が出てきます。
ここで挫折する人も多いのかも。

衝撃的すぎるから(笑)

このたった30ページに
切れ味の抜群に鋭い、強い考え方を
突きつけてくるのが本書の特徴。


自分をみじめにしていたのは
自分だった!?

まさか!

そんなはずは!!

そう抵抗する気持ちを
対話形式に出てくる青年とともに
解消していくのが愉快痛快なんですね。


愉快痛快と思えないのが
繊細さんの特徴でもあると思う。
私も思えなかったですもん。

あー、これは強い人のための本だ…って。


けどね、

自分には難しいと
モヤモヤしたら、前提が大事♡



まずはジャッジせずに読む。
ジャッジしてしまったら
自分のことを責めず
なじらず、そのまま進む♡


イラッ!
モヤッ!
ムカッ!
の奥にある好奇心の声を聴く♡

「じゃあ、変わりたいって
思ったらやっぱり変われるのかな?」
「そしたら、もっと幸せになれる?」


少しの興味と少しの恐怖♡
大丈夫です。
一緒に知っていきましょう。

次は「人は感情を作れる」
というお話になります。


お読みいただきありがとうございました!