強迫性障害という病気がありまして。
一日に何度も手を洗ってしまうとか、何度もシャワーを浴びてしまうという、
過度な潔癖性とでもいうような症状がよく知られたところだと思います。
実は自分もここ20年以上、強迫性障害に悩まされて来ました。
ただ、自分の場合は症状がちょっと違って、電気を消したかとか
鍵を閉めたかとか、何度も何度も確認してしまうといったものです。
特に2019年は症状が悪化して、何をしていても他のことが気になってしまい、
生活にも支障をきたしてしまうほどで、とにかくストレスが溜まる一方でした。
そんなの気にすることないのにと思われるかもしれませんが、これがこの病気の怖いところで、
例えば一度『電気を消し忘れると大変なことになる』という考えに取りつかれると、その考えを
いくら振り払おうとしても振り払えなくなってしまい、結果、何度も何度も確認してしまうのです。
さすがにこのままではまずいと思い、いろいろ調べたところ『不安でたまらない人たちへ』という本が
参考になると知り、早速アマゾンで取り寄せて読んでみると、これが本当に役に立つ本でした。
様々な症例を挙げつつ、段階を踏んで症状を軽くしていくという構成で、その通りに実践した結果、
実際だいぶ症状が軽くなりました(ただしこの病気、完治は難しいそうなので、あくまでも軽くするだけ)。
挙げられている症例も、一般の人が読んだら『何それ?』と思われるかもしれませんが、
この病気に悩まされている身としては、どれもこれも『分かるわ~』というものばかり。
とにかく、やっと症状が軽くなり、日常生活もそれなりに普通に送れるようになったのが2019年の暮れ。
さあ2020年は晴れ晴れした気持ちで一年がんばるぞ!と意気込んでいたら、あれよあれよという間に
こんな状況になってしまいました。
今はただ、一日でも早く以前のように平らな世の中に戻ってくれることを祈るばかり。
しかし…ですよ。今のような状況が長引くと、強迫性障害に悩まされる人が増えるのではないかと心配です。
自分は、もちろんマスク着用、手洗いうがいは気を付けていますが、それ以外は気にしすぎないようにしています。
と言いつつ、お金を触った後はついつい手を洗いたくなってしまうのですが…
以前は誰が触ったかも分からないお金をフツーに触っていたというのにねぇ。