【本】今日の一冊…若杉実『東京レコ屋ヒストリー』 | クズレコハンター下手のパンダはただ今授業中~ロックと映画とアイドルと…~

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Finolia Girlsの皆(特にSurvive-ZERO)、元SDN48の野呂佳代さん、AKB48チームK卒業生今井優さんを応援し、チームBの片山陽加さんも応援している日本語教師が仕事や趣味について語るブログ。


こんばん優☆ & こんばんホノック♪




今年の4月に買った一冊を、半年以上かかってやっと読了。

途中で一回挫折して最初から読み直して、また挫折しそうになりながらもなんとか読み終わりました。


読むのに時間がかかった一番の理由は、タイトルと中身が
合ってなくて、かつ内容があっちこっち飛びまくるから。



タイトルだけを見たら、東京のレコード屋の歴史を年代順に追った本だと誰もが思うはず。

実際、帯にもその様なことが書いてあるし、各章も年代別に区切ってある。


ところが、読み始めると第一章(1900年~)からして、いきなり60年代・70年代に話が飛んでしまう。

他の章も同じ様に時間が進んだり戻ったりするので、自分が時系列のどの辺にいるのか掴みにくい。


現在に近付くにつれて時間的なズレはなくなって来るんですが、
とにかくそんなこともあって、前半は読むのが少々キツかった。



あと個人的に文体やことばの選び方に気になるところが多く、読んでて鼻白むこともあって…

書いてるご本人は多分ノリノリなんだろうけど、読んでる方としてはどうしてこんな例えを
出すかな、とか何故これをひらがな、またはカタカナで書くかな、とか気になってしまう。


取り上げられているレコード屋にも偏りがあって、レコファンはかなりきちんとした扱いを
受けている一方、ディスク・ユニオンやヴィニール・ジャパンはスルー(名前は出て来る)。



ただ、そういったことと面白いか面白くないかとは別のことで、
実際は読んでて『ほぉ~』と思ってしまうところも多々あった。

中でも万引きする客やレコードの角を折る客のくだりは
興味深く、いろんな客がいるものなんだと思わされた。


エジソンがビジュアル系の店にシフトした理由もこの本を読んで
初めて知ったし、新宿レコードの店主のインタビューも面白い。



分厚くて読みでもあるので、もう少し構成を整理すれば読みやすくなるのにもったいない。

とは言えレコードが好きな人なら読んでみて損はないと思います。


さて、明日の昼はFGのクリスマスライブのために渋谷へ(夜のディズニーランドは回避)。

では、今日はこの辺でおやすミサティ★