こんばん優☆ & こんばんホノック♪
今年の4月に買った一冊を、半年以上かかってやっと読了。
途中で一回挫折して最初から読み直して、また挫折しそうになりながらもなんとか読み終わりました。
読むのに時間がかかった一番の理由は、タイトルと中身が
合ってなくて、かつ内容があっちこっち飛びまくるから。
タイトルだけを見たら、東京のレコード屋の歴史を年代順に追った本だと誰もが思うはず。
実際、帯にもその様なことが書いてあるし、各章も年代別に区切ってある。
ところが、読み始めると第一章(1900年~)からして、いきなり60年代・70年代に話が飛んでしまう。
他の章も同じ様に時間が進んだり戻ったりするので、自分が時系列のどの辺にいるのか掴みにくい。
現在に近付くにつれて時間的なズレはなくなって来るんですが、
とにかくそんなこともあって、前半は読むのが少々キツかった。
あと個人的に文体やことばの選び方に気になるところが多く、読んでて鼻白むこともあって…
書いてるご本人は多分ノリノリなんだろうけど、読んでる方としてはどうしてこんな例えを
出すかな、とか何故これをひらがな、またはカタカナで書くかな、とか気になってしまう。
取り上げられているレコード屋にも偏りがあって、レコファンはかなりきちんとした扱いを
受けている一方、ディスク・ユニオンやヴィニール・ジャパンはスルー(名前は出て来る)。
ただ、そういったことと面白いか面白くないかとは別のことで、
実際は読んでて『ほぉ~』と思ってしまうところも多々あった。
中でも万引きする客やレコードの角を折る客のくだりは
興味深く、いろんな客がいるものなんだと思わされた。
エジソンがビジュアル系の店にシフトした理由もこの本を読んで
初めて知ったし、新宿レコードの店主のインタビューも面白い。
分厚くて読みでもあるので、もう少し構成を整理すれば読みやすくなるのにもったいない。
とは言えレコードが好きな人なら読んでみて損はないと思います。
さて、明日の昼はFGのクリスマスライブのために渋谷へ(夜のディズニーランドは回避)。
では、今日はこの辺でおやすミサティ★