【本】今日の一冊…ジェイムス・ヘクター『ザ・ローリング・ストーンズ全曲解説』 | クズレコハンター下手のパンダはただ今授業中~ロックと映画とアイドルと…~

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Finolia Girlsの皆(特にSurvive-ZERO)、元SDN48の野呂佳代さん、AKB48チームK卒業生今井優さんを応援し、チームBの片山陽加さんも応援している日本語教師が仕事や趣味について語るブログ。


こんばん優☆ & こんばんポノック♪




去年、御茶ノ水のdisk unionで古本で買って以来、ずーっとほったらかしになっていた一冊。

『ストリップド』までのストーンズの全曲、全アルバムの解説本(一部日本側で加筆)。


せっかくストーンズも来日したことだしちゃんと読むかとチビチビ読み進み、先日やっと読了。



あの…はっきり言っちゃうと、あんまり面白くなかった。

解説と言うよりただ個人的な感想を延々と読まされてるみたいで。


もし日本でこの手の本を制作したら、レコーディング時の裏話や演奏技法に
ついてなど、もっと客観的かつ重箱の隅をつつくような内容になると思う。



ところがこの本、あくまでも著者による曲に対してのざっくりと
した印象が中心で、どうも読み物としての面白みに欠けている。


しかも褒めちぎる時とこき下ろす時とのギャップが恐ろしく激しい。

『この人は本当にストーンズが好きなのか?』と読みながら何度思ったことか。



考えようによっては、こういうところがイギリス人
らしいと言えばイギリス人らしくもあるんだけど。

要は、ストーンズが嫌いなのではなく、ただその曲やアルバムがいいと思えないから
こき下ろしているだけで、別にストーンズ自体を否定しているわけではないんだと。


例えば欧米人が誰かの意見に反論した時、ただその意見に反論しているだけで、
その人自身を否定しているわけではないというのと同じようなことなんだろう。



その点、日本人は自分の意見に反論されると、自分自身を否定されているのかと思ってしまう。

だから好きなバンドを悪く言うのも、そのバンドを否定することに
繋がるかのように思えて、つい柔らかく言ってしまうんだろうな。


それにしても、もう少し穏やかな物言いは出来なかったのだろうかとは思うけど。



唯一つ面白いのは、『べガーズ・バンケット』や『レット・
イット・ブリード』辺りから、筆致が明らかに変わること。

何となく嫌々書いてるように感じられるそれ以前のアルバムと違って、文体に勢いを感じる。


真のストーンズは70年代に入る直前から始まるというのは、やっぱり誰の目から見ても同じってことか。

歌詞に対する言及も日本人にはなかなか難しいし、そんなところも興味深い。



このシリーズは、他にビートルズ、ザ・フー、ザ・スミスのを持っていて、どれも
パラパラと読む程度だったので、この機会にきちんと読み通したいと思ってます。


さて、明日は仕事(秋葉原行きたかった…)。土曜日のハピサタまでもうひと踏ん張り。

では、今日はこの辺でおやすミサティ★