こんばん優☆ & こんばんポノック♪
『サイボーグ009』の完結編、石ノ森章太郎の構想ノートを
元に、アシスタントのペンによる萬画版の刊行が始まった。
何年か前に小説版が刊行されたそうですが、自分は全然知りませんでした。
『サイボーグ009』は二度目のテレビアニメ化の時に知って、
秋田書店のSUNDAY COMICS版で何冊か飛び飛びで読んでました。
それから時を経て、秋田マンガ文庫版で改めて全巻揃え直しました。
『サイボーグ009』って、実はなんとも捉えにくい作品なんですよね。
ヒーローものかと思えばSFになったりファンタジーになったり。
子どもの頃は素直にヒーローものとして読んでました。
それが文庫で読み直して『あれっ?』と思って…けっこういろんな面やテーマを持った作品なんだなと。
今回刊行がスタートした完結編は、未完に終わった『天使編』と『神々との
闘い編』に決着をつけるべく、サイボーグ戦士逹と“神”との闘いがテーマ。
009逹は実在の人物で21世紀の現代に生きており、001が過去の石ノ森
章太郎にテレパシーを送って描かせたという設定に冒頭から痺れる。
しかしその後に続くストーリーはあくまで序章といった展開で、核心に触れるのはまだまだ先になりそう。
劇中002と003が携帯電話を使ってたりして不思議な感じ。
作画は、やっぱり御大とは違うかなーと思わされる部分が
ありつつも、柔らかいタッチの中に石ノ森イズムは健在。
石ノ森作品の他のキャラクターが登場するところに遊び心というかオマージュを感じる。
サイボーグ戦士のユニフォームの色が赤から青になってるのには驚いた。
さて完結までに一体どれぐらいかかるのか…でもここまで来たら最後まで見届けようと思ってます。
判型の割にはちょっと値段高いけどね。
そう言えば、もうすぐ劇場版の新作が公開されるんだっけ。
あのキャラデザ見た時は正直アタマがクラクラしたなぁ…出来の方は大丈夫なんだろうか。