DL大樹団臨から約2週間。クラブツーリズムの次の企画は、野田線の車両で日光線と鬼怒川線を旅するというものでした。
これまで8150F等の幕車で何度か行われてきましたが、今回使うのは60000系。8150Fが廃車となって8111Fも使わずに、新車を使ってきました。
しかしこの形式が営業列車として日光にやって来るのは今回が初(落成直後の試運転で新藤原まで夜中に走った)。しかも野田線では列車の5両化を計画しているため、6両編成の60000系を撮る機会というのは意外と限られています。地元の風景の中を走る都会の電車というミスマッチは嫌いではないし、何より沿線は稲の収穫期で、当日はカミイマストレートや鬼怒川廃墟アングルが使える曇り予報。行かない手はありません。
当日はUKカーに私ともう1人が便乗し、SLの出庫から撮影。もみじHMかつ正調編成で、さらに日章旗掲出なのでこれも撮りたい。
いやぁ懐かしいですね。やっぱこの編成美です。
SL先頭はどうでしょう。ドレンが期待されます。
なんと追い風で煙が全部前に流れました。
ドレンの量は申し分なく、これは期待できるぞと追っかけが始まりましたが鬼怒川橋梁はBOSE。続く9キロポストとツルハ裏もメラメラでパッとせず、鬼怒川温泉まで北上します。
鬼怒川温泉にはこの時点では未検証だったアングルがあり、それがこのグランド看板横。
鬼怒川温泉に到着し、転車台に向かう機関車が客車から離れて駅の北端に引き上げてくるところを超望遠で撮れます。知ってる人にとっては今更かよって感じですが、3年以上追っかけてようやくこの時期に思いついたんですよね。遅いわ。
構図は400mm前後、沿線では意外と撮れないド正面の面縦になりました。
駅の全景が見えるので、線路を渡るところを風景として切り取る事もでき、野岩の6050とも並ぶので今後追っかけの定番コースに組み込まれました。転回が10:40頃なので1レ追っかけ終了〜2レの場所取りの後の暇な時間を有効活用できますしね。
転車台に肩車されてるお子がいると映えます。
転回をテキトーにスナップし、信号場で2レの1発目。
季節限定HMと正調編成の組み合わせも今回でようやく実現したんですよね。
2発目は定番ではなく稲穂アングル。田植えのタイミングがズレているせいか、実り具合もマダラになっていました。
けどこういう広がり・奥行きのある構図が撮れる所は鬼怒川線においては貴重(鉄塔やら線路際の柵やら目立つ障害物は多いので上手にクリアする必要がありますが)。
ここまで前菜。個人的にはこのカットも十分メインディッシュですが、2レと同時に下今市に着く60000系をカミイマで撮るべく爆速の転戦が始まります。
団臨の下今市停車は3分、今市の市街地を掠めて上今市に行くとそこそこギリギリになります。下見はしましたが立ち位置や構図を吟味する時間が欲しかったので現場のキャパを心配しながら着いてみると身内だけで他はゼロ。呆気に取られながら個人的ベスポジにポジショニングして迎撃できました。
黄金色の田んぼ×杉並木バック、まさに東武日光線の秋という風景。ここで6両の60000系は最初で最後かもしれません。
折り返しも同じ区間で趣向を変えて。
辛うじて60000系とわかります(?)が側面がほぼ銀だと中々映えないですねー。最近の通勤型電車はこんなのばっかりだから風景に向かない。
すぐに撤収して下今市の折り返しを使い倉ヶ崎に先回りしましたが脚立に乗る暇がなくレンズもAFが暴走してBOSE。次は鬼怒川温泉の停車で先回りして旧温泉街の廃墟アングルへ。
鬼怒川温泉は元々現在の駅周辺より数キロ北が中心街で、東武の駅も今より北に存在していました。しかし現在はあちらの界隈では有名な廃墟群となっています。崖に張り付くように走る鬼怒川線と新旧ホテル街をセットにすれば、ここでしか撮れない独特の構図が出来上がります。
元々有名撮影地なだけあって着いた頃には激パ。場所取りしといて良かった。4ノビ脚立に乗って便乗者をホモらせ、前後のヲタクと構え方を調整して迎撃。
曇りだけど稜線は中途半端に切るぐらいなら全部入れたい派。
まだ追っかけは続きます。鬼怒川公園でもそこそこ止まるので、さっさと片付けて北上。新藤原の手前にある石仏群と絡めます。みんな編成で撮ろうとするけどスパンが異常に短く1両が抜けきらないのはいただけません。
こういうカットがあったって良い。
文化財登録名称は「勝膳碑ならびに馬頭観世音碑群」。江戸時代から昭和初期にかけて建立された馬頭観音が祀られており、馬による物質輸送で生計を立てていた当時の人々が、険しい谷底に転落死した馬を供養すると共に、危険地帯でもあった一帯を通る際の交通安全を祈願するという目的があったようです。
さて、モノは新藤原を10分で折り返してくるのですぐに次の場所へ。ここで使うのがグランド看板。ちょうど野岩の6050が1番線に、大樹の客車が2番線に止まっているので、入線する60000系をケツ撃ちすれば3並びになります。ただし超望遠。200mmにテレコンを付けて換算510mmで構え、三つの顔が並んだ瞬間を狙います。
並びの構図としては鬼怒川公園に劣りますが、時代錯誤な一枚が撮れました。いや、これもある意味今の東武らしさか。
次は鬼怒川温泉の先へ。いよいよ倉ヶ崎、とはいきません。モノは大桑で7分停車があるので、倉ヶ崎の前に1発刻むことができます。そこで我々は鬼怒川温泉発車の陸橋見下ろしに構えました。信号場で撮る事も考えましたがあそこは6両のショバではないので撮らず。編成よりは風景に重きを置いて、山バック(稜線なし)で非日常感を演出します。
廃墟アングルがかつての鬼怒川温泉なら、こちらは今の鬼怒川温泉。
ほぼ大樹追っかけの勢いで会津西街道を南下し、大桑駅の手前でモノに追い付きそのまま倉ヶ崎へ。それなりにパニっていましたが、場所取りした電車アングルにはほぼ身内のみ。
倉ヶ崎の立ち位置はSL,DL,電車で全て違い、6両編成の電車(煙も前パンもなくサイドを出す必要がない被写体)は線路に寄って後退して2段~3段乗るのが最適です。これは全国津々浦々の編成撮影地と同じ厳密なシチサンと適切な圧縮率を出すためで、脚立に乗る事でキロポストをかわすと同時に森バックにすることができます。
出来上がり。気持ち寄っても良かったでしょうか。他の人が撮ってますが。
ちなみにこの構図でSLを撮る時は85mmぐらいまで前進して煙がなるべく画角に入るようにしますが、いつもの立ち位置と違って空が多く入るので晴れ限定。未だに試していません。
これ以上の深追いはせず(できても1発)、信号場に戻って6レを追っかけて終了。鬼怒川線を3往復ぐらいしましたがいつも通りだったわ。













