熊本一規さん石巻講演会、開催は11月4日(日)! | 原子力発電を考える石巻市民の会 日下郁郎

原子力発電を考える石巻市民の会 日下郁郎

「原子力発電を考える石巻市民の会」(近藤武文代表)は、東北電力の女川原子力発電所が立地している宮城県石巻市で、1979年より原発問題に取り組んでいる市民団体です。

11月4日(日)午後1時半開場、2時開会、5時ごろ閉会
石巻市労働会館3階ホール(駐車場あり、労働会館は石巻図書館向かい)
入場料500円(定員80名、先着順)、※ 質疑応答の時間も設けます

主催:熊本一規さん講演会実行委員会,共催:止めようプルサーマル!止めよう核燃料サイクル!女川原発地元連絡会、原子力発電を考える石巻市民の会
連絡先: 電話 FAX0225-22-0508 くさか

国が宮城県内にも建設する方針を示した「指定廃棄物(県内の汚染稲わら・汚泥などは3千トン)」の「最終処分場」について、村井知事は今月中にも全市町村長を集めて会合を開く方針を固め、「県は、処分場の新設は必要との立場、複数回の会合で考え方を共有し、候補地となる市町村が受け入れやすくするねらいがありそうだ」と報じた新聞もあります(朝日新聞10月13日)。

廃棄物処理法の「廃棄物」か―、それとも原子炉等規正法の「低レベル放射性廃棄物」か―を区別する基準は、放射性セシウムでは1キログラムあたり100ベクレルでした(原発から排出される放射性廃棄物は、原子炉等規制法に基づき青森県六ヶ所村にある六ヶ所放射性廃棄物埋設センターに運ばれてきました。「ベクレル」とは、水や食べ物に含まれる放射性物質の量を表す単位)。ところが、国は、震災がれきについては、この基準を1キログラムあたり8000ベクレルにゆるめました
原発から排出するものについては依然として100ベクレル/㎏が基準であるにもかかわらず、震災がれきについては、実にその80倍にも基準を緩めたのです。
何のために、誰が、がれきの処理基準値をこうもゆるめてしまったのでしょうか??

熊本一規さんは、「がれき処理・除染問題」を石巻も訪問するなどして詳細に調べ上げ、この7月『がれき処理・除染はこれでいいのか』を出版された研究者(明治学院大学教授)。11月4日、熊本さんに石巻においでいただいて、「指定廃棄物最終処理場問題」を含めこれらの問題を、鳥の目の視点から、分かりやすく語っていただきます。
友人・知人の方にも是非お知らせのうえ、11月4日(日)、是非、石巻労働会館にお出かけください。

地震・津波で被災した県内142港について、宮城県はすべてを震災前に戻すことは無理と漁港の集約再編(選択と集中)を打ち出し、民間参入を促す「水産特区」を導入しようとしています。これは戦前漁業法への回帰に過ぎず、このような方策が進めば、地域で家族単位の漁業に従事してきた多くの人々は行き場を失い、地域経済は破壊されてしまうことになるのではないでしょうか。
この水産特区・漁業権問題についても、各地の埋め立て・ダム・原発等で漁民をサポートしてこられた熊本さんに、分かりやすく語っていただきます。