11月4日(日)午後2時~5時(午後1時半開場)
石巻市労働会館3階ホール(石巻図書館向かい、駐車場あり)
入場料500円(定員80人、先着順)
熊本一樹さんは、『がれき処理・除染はこれでよいのか』(緑風出版、今年7月刊)の著者、明治学院大教授(専攻は、環境経済・環境政策・環境法規)。
<講演学習会の趣旨>
福島原発事故により、東北地方も広範囲の農地や漁場や住宅地が放射性物質で汚染されてしまいました。とりわけ、農漁業の被害は深刻で、多くの農漁民が生活苦に追い込まれています。私たち宮城県民はこの放射能汚染問題にどう対処していったらいいのでしょうか。
例えば、国が宮城県内にも建設する方針を示した「指定廃棄物」(放射性セシウム濃度1キログラム当たり8千ベクレル超。県内の汚染稲わら・汚泥などは3千トン)の「最終処分場」について、村井知事は今月中にも全市町村長を集めて会合を開く方針を固めたといいます。ある新聞は「県は、処分場の新設は必要との立場、複数回の会合で考え方を共有し、候補地となる市町村が受け入れやすくするねらいがありそうだ」と報じていますが・・・。
一方、地震・津波で被災した県内142漁港について、宮城県はすべてを震災前の状態に戻すことは無理と漁港の集約再編(選択と集中)を打ち出し、民間参入を促す「水産特区」を導入しようとしています。これは戦前漁業法への回帰に過ぎず、このような方策が進めば、地域で家族単位の漁業に従事してきた多くの人々は行き場を失い、地域経済は破壊されてしまうことになるのではないでしょうか。
当事者として、そして宮城県民として、これらの問題によりよく対処していくために、『がれき処理・除染はこれでよいのか』(付論「漁業権は誰のためにあるか」)の著者熊本一規さんを講師にお迎えし、氏の考えを学ぼうと企画した講演学習会です。当日は会場に『がれき処理・除染はこれでよいのか』等の販売コーナーも設けます。
主催:熊本一規さん講演会実行委員会
連絡先:電話FAX 0225-22-0508 日下郁郎、Eメール kusakaikuo@yahoo.co.jp