もう長くはないだろう。

でも、奇跡が起きるかも。

何度も神様に助けて下さいとお願いしただろう。


命の終わりはその人自身が決めるもの。

誰もわからない。


呼吸が浅くなっていく。意識が消えかけた時、

妻が夫へ送った言葉。

パパもう頑張らなくていよ。もう十分頑張ったんだから。待っててね。わたしも行くからね。待っててね。

この言葉の裏側にある心の声は


パパ、パパが辛くないならわたしはもっと一緒にいたかった。なんじゃないかな。

意識が消えていく時に、閉じかけた瞼が、ありがとうwifeと言っていたような気がした。