かもめのジョナサン第二章
白く輝く二羽のかもめに先導されてジョナサンは高いレベルの世界へたどり着く。そこではかもめたちが日々新しい飛行訓練にチャレンジしている。
飛行学校の教官の指導の下で高いレベルのかもめたちがお互いを高めるために練習をしているのだ。
ジョナサンは近いうちに更なる高いレベルの世界に行くことになる老いたかもめチャンと出会う。
チャンはジョナサンの目の前で瞬間移動をやってみせる。それを見たジョナサンはチャンに瞬間移動を教えて欲しいと申し出る。
チャンによるジョナサンの瞬間移動の訓練が始まる。厳しい訓練の中ジョナサンはついに瞬間移動をマスター。
やがて、チャンとの別れの時が来る。
まぶしく輝きながらチャンはジョナサンに最後のメッセージを残す。
「ジョナサンよ、もっと他人を愛することを学ぶことだ。よいか」
チャンのメッセージを受け優しさについて学べば学ぶほど愛の意味を知ろうと頑張るほどにジョナサンの心の中にかつて追放された地上の世界へ帰りたいという思いが強くなっていく。
やがて、ジョナサンは地上の世界に戻ることを決意し今いる世界に別れを告げ旅たつ。
ここまでが第二章
神田昌典さんは、人は心の成長が始まると疎外感を感じ、やがて外の世界に旅立って行くことになる。
そこで同じような意識レベルの人たちとの出会いがあり、またメンターが現れる。そしてその仲間たちとお互いを高めるようになっていく。
自分の考えややりたいことを仲間に向けてアウト・プットすることで仲間からダメ出しをされたり新しい気づきを得たりしながら自分が固執していた価値観が壊されていく。実はこの時点が一番厳しい。
このような試行錯誤を繰り返していくと更に自分の思考は深まり自分の私利私欲がそぎ落とされていきやがてその思考は社会の集合意識と繋がるようになる。
社会の集合意識と繋がるとそれを後押しするようなことが次々と起こり応援してくれる人が現れたりしながら人が集まってくる。
☆僕が受け取ったこと及び感想
アウト・プットの大切さを痛感します。自分を表現できなければ人の心は動かせない。
アウト・プットを繰り返すことで人は自分の思考を整理することが出来る。
人から教えてもらったり、本を読んだりセミナーに参加したりして色々なことを学んでも何もしなければ『情報メタボ』になるだけです。
一番いいのは、学んだことを即実行・・・・でも時間的に全部は難しい。
次にアウト・プット・・ブログを書いたり人と話し合ったり議論することでとりあえず情報の贅肉にはならずにすみます。
情報の贅肉は行動の邪魔になります。
だから、情報はすぐに使って筋肉にしなければなりません。
教えてもらうことで、学ぶことで、満足してしまう人が多いので成長産業はウハウハでいられるのです。
第二章での悪影響。
これは言うまでも無く、瞬間移動でしょう。
これを真に受けた、このかもめのジョナサンを思春期に読んだ人たちがオウムの空中浮遊とか水中で何十分も息を止められるなどといった非科学的な超能力に憧れを抱きオウムの信者となって行きました。
高いレベルに行って、自分も目に見えない世界と繋がろうとか、超能力みたいなものを身につけようなどとは考えないほうがいいです。
いよいよ最終章 ジョナサンは地上の世界に戻ってきます。