オリジナルキーはEでございますね。
日付は変わって先日のこと。
チャリに乗って信号待ちをしていましたところ、いつの間にか隣に少年が佇んでいるではありませんか。
自分が見た時には既に少年は拙い言葉を必死に紡いでおりました。
おそらく自分が気付く前からずっと言葉を紡いでいたのでしょう。
少年の言葉は拙く、車の音に掻き消され中々届きません。
大まかな話では、どこに行こうとしているが間に合わなかったということのようです。
少年の
「間に合わんやった。」
の一言はなぜが非常に大人びており、その表情もまた哀愁漂うものでした。
少年は信号が青に変わった刹那走りだし、横断歩道を渡り切ったところで振り返りました。
その眼差しはキョトンとし「あなたは誰?」とも「ここでサヨナラ。」ともとれました。
そんな少年に小さく手を振ると、少年はその眼差しのまま大きく手を振り返してくれました。
不思議な少年との一時は僅か数分程度でしたが、少年にほのぼのとした何か、忘れかけていた何かを貰った気がします。
そしてバイト中に指を切って血が止まらなくなってしまいました。