年末年始に向けて、ここ数日は本当にバタバタでした。

税理士の先生との打ち合わせ、その他いろいろな用事が重なり、気づけばブログを書くことも吹き飛ぶほどの、濃い3日間。


でも、そんな忙しさの中で改めて感じたことがあります。


2025年、すべてオールオッケー。最高でした。


思い通りにいったことも、そうでなかったことも含めて、全部が今の自分につながっている。

「自分が良ければ、それでオッケー。」

この感覚にたどり着けたことが、今年一番の収穫かもしれません。


支えてくれた人、関わってくれた人、読んでくれた皆さん。

本当に感謝しかありません。





年末年始の休館と、私の充電期間について



御縁は、

12/28〜1/5まで休館 となります。


私自身もこの期間は、しっかりと充電する時間にします。

無理に頑張るのではなく、

・楽しむ

・ゆっくりする

・心と体を整える


この「休む」という時間も、次に進むための大切な準備。


思いきり楽しんで、最高の状態でまた戻ってきます。





ブログ再開は1/7頃から



ブログは、1/7頃から再開予定です。

約2週間お休みになりますが、その分、この年末最後のブログは特別に。


この時期は、振り返りの記事が一番読まれるタイミング。

だからこそ、

・2025年のまとめ

・感じたこと

・これからの想い


全部詰め込んで、めちゃくちゃ良い、めちゃくちゃ長いブログを書きます。


「今年も読んでよかった」

「来年も楽しみ」

そう思ってもらえる内容にします。





そして、2026年へ



正直に言うと、

2026年は、かなり忙しくなりそうです。


でも、それは不安ではなく、ワクワク。

今まで積み重ねてきたこと、チャレンジしてきたことの集大成の年にします。


逃げずに、楽しんで、挑戦する。

自分を信じて進む。

ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。

またブログ再開後、元気な言葉でお会いしましょう。


感謝を込めて。


今日は、旅館の設備について、いろいろと考える一日でした。

毎日使う機械ほど、
「動かなくなったらどうするか」
「急なトラブルが起きたときに営業を止めずに済むか」


という視点が、とても大切だと改めて感じました。

目先の安さだけで判断すると、
後から修理費や手間、時間のロスが積み重なっていきます。
特に離島では、
「すぐ来てもらえない」
「部品がない」
という状況が、想像以上の負担になります。

今回あらためて思ったのは、
設備投資は“モノを買う”というより、“安心を買う”ことだということ。

・長く使えること
・困ったときにすぐ対応してもらえること
・先のことまで一緒に考えてもらえる関係性

こうした部分が整っていると、
現場で働く人も、経営する側も、心に余裕が生まれます。

宿を続けていくというのは、
派手な決断よりも、
こうした一つ一つの積み重ねなのかもしれません。

これからも、
お客様に安心して泊まっていただくために、
そしてスタッフや家族が無理なく続けられるように、
「長い目で見て正しい選択」を大切にしていきたいと思います。

気がつけば、今日も一日があっという間。
時計を見るたびに「え、もうこんな時間?」と、ちょっと驚く島宿御縁です。

今日はミーティングが二つ。
ひとつは税理士さん、もうひとつは補助金アドバイザーさんとの打ち合わせでした。

数字の話、計画の話、将来の話。
頭の中では、電卓とノートが行ったり来たり。

「この判断は正しいのか」
「続けるべきか、見直すべきか」
「今はやらなくていいのか」

最近は、そんな問いを毎日のように考えています。

旅館業も、保護猫活動も、レンタカーも、自転車も。


どれも一つひとつは小さなことですが、積み重なると案外大きな選択になります。

今日ここで決めなくてもいいこと。
でも、考えるのをやめたら終わってしまうこと。

その境目を、行ったり来たりしながらの日々です。

補助金の話では、
「未来にどうつなげるか」
「無理をしない形で、どう続けるか」
そんな視点を改めて確認しました。

税理士さんとの話では、
「感覚」ではなく「数字」で見る大切さを再確認。

数字は正直で、ちょっと厳しくて、
でもちゃんと向き合えば、味方にもなってくれますね。

夕方、ふと宿の外に出ると、島の空気は変わらず穏やか。
猫たちは相変わらずマイペースで、
「人間は今日も忙しそうね」とでも言いたげな顔。

そんな姿を見ると、
「完璧じゃなくてもいいか」
「今日考えたことは、きっと明日につながる」
そう思えて、少し肩の力が抜けます。

宿を続けることも、活動を続けることも、
一気に答えが出るものではありません。

考えて、悩んで、また考えて。
その繰り返しが、きっと御縁らしい道なんだと思います。

今日も一日、ありがとうございました。

 

― ポルトガルからやってきたバンダさん ―

島に冬の気配が少しずつ近づいてきました。
朝の空気が澄み、海の色も深くなるこの季節。
小値賀島では、ゆっくりと、でも確実に時間が進んでいます。

現在、島宿御縁には、ポルトガルから来てくれている
バンダさん が、約1ヶ月の予定で滞在しています。

目的は観光ではなく、
保護猫のお手伝い

世界の反対側とも言える場所から、
猫たちのためにこの島を選んでくれたこと。
それだけで、胸が熱くなります。

御縁と、島で続けている保護猫の活動には、
これまでも国や言葉を越えて、多くの方が関わってくれました。

共通しているのは、
「猫が好き」
「命を大切にしたい」
という、とてもシンプルな想い。

バンダさんもその一人です。

言葉が完璧に通じなくても、
猫の扱い方、距離の取り方、目線の低さから、
“本当に猫が好きなんだな”ということが伝わってきます。

猫たちも正直で、
初日から少しずつ、距離を縮めていきました。

名前や国籍よりも先に、
「安心できる人かどうか」を感じ取るのが、猫です。

島で宿をやり、
猫と共に暮らし、
世界から人が訪れる。

改めて思いますが、
これは当たり前のことではありません。

小さな島で、小さく続けてきた活動が、
少しずつ、静かに、世界とつながっている。

その中心にいるのは、
声もあげられない、小さな命たちです。

御縁は、
泊まるための場所であると同時に、
人と人、
人と命、
人と島が交わる場所でもありたいと思っています。

バンダさんがこの1ヶ月で見て、感じて、持ち帰るもの。
それが、どこかでまた次の御縁を生んでくれたら、
これ以上嬉しいことはありません。

今日も島は静かで、
猫たちはのんびりと日向で過ごし、
新しい御縁が、確かにここにあります。

この積み重ねを大切に、
これからも、できることを続けていきます。

「島でのんびり暮らしているんでしょう?」
そう聞かれることは、意外と多いです。

確かに、自然は豊かで、時間の流れも都会とは違います。
でも現実は、決して“何もしなくていい暮らし”ではありません。

島で宿を続けるということは、
自然と向き合うことと同時に、
社会の動きと正面から向き合うことでもあります。

為替、金利、物価、観光動向。
これらはすべて、島の小さな宿にも確実につながっています。


フェリーの燃料費が上がれば、
物資の仕入れに影響が出る。

円安が進めば、
インバウンドの動きが変わる。

金利が動けば、
次の挑戦の選択肢が変わる。

島だからこそ、その影響はダイレクトです。
逃げることも、見ないふりもできません。

だから毎朝、経済ニュースをチェックします。
世界の動きを確認しながら、
「島の今日」とどうつながっているのかを考える。

都会と島を、数字で結び直す感覚。
これも、宿を続けるための大切な仕事です。

自然の中で生きながら、
現実ともきちんと向き合う。

感覚だけでも、数字だけでも成り立たない。
その両方があってこそ、島宿御縁は続いています。

今日も、猫たちに癒されながら、
数字と向き合い、
少し先の未来を考える一日。

この日々の積み重ねが、
きっとまた、次の「御縁」へとつながっていく。

そう信じて、今日も島で暮らしています。

長く工事が続いていた、野崎島・野首教会。
ようやくその時間が結び、来年からツアー再開の予定となりました。

この知らせは、小値賀にとって、そしてこの島に関わってきた多くの人にとって、
とても大きな意味を持つ出来事です。

野崎島は、ただの観光地ではありません。
便利さも、派手さも、何もありません。
そこにあるのは、人が暮らし、祈り、迷い、そして去っていった“時間の層”です。

教会へ向かう道を歩くと、
風の音がやけに大きく聞こえ、
海の色さえも、いつもより深く感じられます。

野首教会に立つと、不思議と声が小さくなります。
静けさというより、重みのある沈黙
言葉では説明できない何かが、確かにそこに残っています。


派手な演出は一切ありません。
でも、帰りの船で、多くの方が黙って海を見つめている。
それが、この場所の力なのだと思います。

来年は、この野崎島を目的に小値賀を訪れる方も、また少しずつ増えていくでしょう。
ツアーが再開されることで、島の物語はまた次の世代へ手渡されていきます。

島宿御縁としても、
「泊まるだけで終わらない旅」
「記憶に残る時間」

これからも、そんな滞在を届けていきたいと思っています。

野崎島の静けさと、教会の佇まいは、
きっと、これからも変わらず島を見守り続けてくれるはずです。

冬が近づくと、島は一気に静かになります。
観光客の数は減りますが、実はこの時期を心待ちにしている方もたくさんいます。

そう、釣りのお客さまです。

この季節の海は、少し厳しく、でもとても美しい。
空気が澄み、潮の色が深くなり、魚の身も締まってきます。

釣りのお客さまは、島を「消費」しません。
島のリズムを読み、自然と向き合い、静かに過ごされます。


早朝に出かけ、
昼前に戻り、
釣果を持って帰り、
風呂に入り、ゆっくり休む。

その一日一日が、とても豊かに見えます。

島は、何かを詰め込む場所ではなく、
「削ぎ落とす」ことで本当の良さが見えてくる場所。

今年の釣りシーズンも、
静かに、確実に、島の魅力が伝わっていると感じています。

島で宿をしていると、
「宿泊」だけでは旅は完結しない、ということを何度も痛感します。

島では移動手段が限られています。
フェリーで来て、港に降り立った瞬間から、旅は始まっています。

島宿御縁のレンタカーは、
「宿泊のお客さまに、不安なく島を回ってほしい」
その思いだけで始めました。

最初は1台。


手探りで、整備や保険、手続きに追われながらのスタートでした。

少しずつ利用が増え、
「レンタカーがあって助かりました」
この一言が、何よりの後押しになりました。

そして来年、3台体制へ

台数を増やすというのは、単純に収益を増やすためではありません。
・繁忙期に断らなくて済む
・故障やトラブルに備えられる
・ファミリーや複数組にも対応できる

島の旅を“スムーズにする”ための選択です。

宿もレンタカーも、主役はお客さま。
自分たちは、旅が心地よく流れるための裏方。

来年は、さらに安心できる島の足を整えていきます。

2025年も、気がつけば残り3週間。
島の空気はもう完全に冬で、朝夕の空は澄み、風の音がはっきり聞こえる季節になりました。

都会にいると、年末は慌ただしく過ぎていくものですが、島では少し違います。
時間は相変わらずゆっくり。でも、その分、自分自身と向き合う時間が自然と増えます。

この一年を振り返ると、決して平坦ではありませんでした。


思い描いた通りに進んだこともあれば、途中で止まった計画、見送った判断もあります。
ただ、どんな結果であっても「行動した」という事実だけは、確かに積み上がりました。

島宿御縁は、派手に拡大する宿ではありません。
一歩ずつ、自分たちの手が届く範囲で、丁寧に積み重ねていく宿です。

だからこそ、年末のこの3週間はとても大事。
新しいことを無理に始めるより、

・来年に残すもの
・今年で終わらせるもの
・やらなくていいこと

を、静かに整理していく時間だと思っています。

この島で出会った人、猫たち、旅人。
全てが「御縁」として、確かにここに残っています。

来年に向けて、焦らず、でも確実に。
残り3週間、大切に過ごしていきます。

私にできることは、とてもシンプル。
覚悟を決めて、行動すること。
そして今回は、できる限りの交渉をして、あとは「御縁があるかどうか」。

タイミングというものは、不思議なもので、
どれだけ準備をしても、最後は自分の力だけでは決めきれない部分が必ずあります。
だからこそ、「縁」という言葉があるのだと思います。

振り返ると、この3年間、コツコツと探し続けてきました。
良さそうな物件、惜しかった物件、あと一歩で届かなかった物件…。


数回どころか、数十回は「このタイミング」があったと思います。

そのたびに、
「今回はどうなるだろうか」
と自分に問いかけながら、前に進んできました。

正直なところ、最近は思うようにチャンスを掴めていません。
でも、それは何もしていないからではなく、
“その時じゃなかった”だけなんだと思っています。

こればっかりは、本当に神のみぞ知る世界。
焦って無理に掴みにいくものでもないし、
諦めて手を止めるものでもない。

だから今日も、やるべきことをやるだけ。
準備をして、動いて、想いを伝えて、
あとは流れに身を任せます。

来年こそは、佐世保でも大きなチャンスを掴めるように。
小値賀で育ててきた御縁の形を、
次の場所へ、次のステージへつなげていきたい。

「今回こそは」
そんな気持ちを胸に、また一歩。

結果がどうなろうと、
この積み重ねが、きっと次の御縁を連れてくると信じています。