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しまうまのブログ

つしまの『うまれる』の会
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いよいよ、7月に入り準備をがんばっているしまうま君です。

対馬に来てくれる皆さんの中には実際に島でお産ができなくなる危機に瀕した人たちもいます。
今回のしまうまの会に向けてメッセージを送って下さっている方々がおられますので紹介しますね。
以下の文章は隠岐の島で一般内科医、プライマリケア医から産婦人科に専門を広げた加藤一朗先生の文章です。

「産科医療崩壊から再生への象徴の島」 
 平成18年4月隠岐病院産婦人科常勤医が不在となり、島の妊婦さんは本土での分娩を余儀なくされました。
この「島から産声が消えた」ニュースは、当時出産環境の悪化を象徴する事例として全国から関心が寄せられました。
当時プライマリ・ケア医であった私は、助産師である妻の勧め(命令?)があり、産婦人科研修を積んで平成19年4月~ベテラン助産師と協働して院内助産院システムを開始し、分娩制限しながらもなんとか島の産声を守りました。
そして平成23年4月~ベテランの産婦人科専門医1人を招聘することで分娩制限を解除し、現在1人でも多くの安心安全のお産に取り組んでいるところです。
 私のように産婦人科専門医以外の医師が少しでもウーマンズヘルスケアを担うのを期待しつつ、産科救急のシミュレーション教育であるALSO・BLSOの活動にも参加しています。また、全国離島の周産期医療の状況を2回アンケート調査したことをきっかけに、平成24年8月にはへき地・離島周産期フォーラムを隠岐の島で開催し、へき地・離島を絆で結びつけることが出来ました。
 今後も離島での分娩を継続するためには、島民・行政の理解・協力のもと、助産師さんらとより一層協働する必要があると考えています。