東京都歌


♪あさみどり すみたるそらに~


これは、東京都歌の歌い出しです。

「平和」「生産」などの歌詞が入っていて、

終戦直後の世相を反映したものになっています。

歌詞はGHQの検閲をパスしたものなので、

私の分類で言えば典型的な「GHQ型」にあたります。


戦争中の昭和18年に東京都が発足しましたが、

戦争の激化により、東京都歌の制定は戦後になりました。


東京都歌選定委員に信時潔氏らが任命され、

予備審査は、信時氏が行いました。

信時潔氏といえば「海ゆかば」が有名で、

名曲「山口県民の歌」の作曲者です。


私は、都内の小学校、中学校、高校を卒業しましたが、

在学中に、この東京都歌をうたった経験はありません。

都民でも知っている人は少ないのではないでしょうか。

確かに歌詞が古く、歌われなくなったのもわかります。

都議会の一般質問で、新東京都歌の制定について

質問がありましたが、

これに対し石原知事は、前向きに考えたいと答弁しており、

新しい東京都歌制定に期待できそうです。

2年前、兵庫国体(NHK)のテレビを見ていたら、

県旗掲揚の場面で、すばらしい曲が流れていました。


♪白い砂の瀬戸の海から深い緑の但馬の山へ・・・


なんて素敵でいい曲なんだ!と思いました。

曲を聴きながら、なぜか涙がでました。

街が変わり、時代が流れても、

ふるさとの暖かい心は変わらないという

メッセージが素直に伝わってきます。


他県民の私にしてみれば、初めて耳にする曲で、

当然に兵庫県歌なのかと思いました。

でも、違うそうです。

曲名は「ふるさと兵庫」というもので、

紙ふうせんというフォークのグループが

兵庫県に贈った曲です。


昨年9月の兵庫県議会で、

「この曲を兵庫県歌に」という質問がありましたが、

兵庫県には、たくさんの兵庫県にちなんだ歌があり、

この曲を兵庫県歌にする予定はないそうです。

残念です。

ほとんどの都道府県には、「県民の歌」などの県歌が制定されています。

一番有名なのは長野県の「信濃の国」でしょう。この曲は全国区です。

また、その県限定で有名な曲は結構あります。

「茨城県民の歌」は、ほとんどの茨城県民は歌えるそうですし、

「富山県民の歌」も多くの富山県民は歌えるそうです。

その一方、「新潟県民の歌」のように、

歌われなくなった曲もあります。


県歌制定のタイミングを見ていくと大きく4つに分けることができそうです。

私は、次のように呼んでいます。


1GHQ型

 GHQの奨励により制定

 例)鹿児島県、新潟県、東京都など

 ・歌詞に「民主」「自治」などが含まれることが多く、民主主義や地方自治の普及を目的としたものです。


2 国体型

 国民体育大会の際、都道府県旗掲揚の場面があり、それに流す曲として制定(1巡目国体)

 例)愛知県、埼玉県など

 ・戦後復興、高度成長などの時代背景を受け、歌詞に「建設」「生産」「産業」などの言葉が目立ちます。


3 周年型

  県制定○○周年などを機会に制定

 例)愛媛県(県発足100年)、群馬県(明治100周年)、青森県(新世紀)など

 ・比較的、県の自然、文化、歴史などを歌った曲が多いです。


4 その他

 例)長野県、沖縄県

 ・県内で有名だった曲を県歌にした長野県や日本に復帰した際に制定された沖縄県のようにさまざまなタイプがあります。


そんな県歌の中で飛びぬけて好きなのは「山口県民の歌」と「愛媛の歌」です。

機会がありましたら、それら魅力について紹介したいと思います。