高校時代
隣の席のやたら突っかかってくる
短ランのツッパリ君
が
休み明け
ガリ勉君に変身していた。
勉三さんみたい
で
通じるだろうか?
校則に基いた着こなし
で
あたかも最初からこうじゃね?って
くらい似合っていた。
みんな怖かったんだろう。
誰も笑わないし
誰もがツッコミをいれない。
授業中
に
今までの授業内容を
ノートに写させてほしい。って
元ヤンに言われて
10秒くらいジョジョの
ザ・ワールドをくらった状態だった。
聞き間違いと思い
小声で
はぁ?
ヤニじゃなくて⁇
(勉三の机の中には常に灰皿がある)
って聞き返しても返事がないので
ん??えっ!!
誰だ‼︎お前‼︎
って
つい、僕は大声で叫んだしまっていた。
チョークのギィーっと止まる音。
静まりかえる教室。
怯える周囲の視線
と
アイツどつかれるぞーって期待の眼差し
なんかやたらビビってる
ほぼいつも卍固めされてる数学の教師。
勉三はちょっとムっとして
周囲と僕を
睨みつけていたけど
何故かすぐ涙目になった。
僕は涙目の勉三さん
に
今までの授業内容が詰まったノートを貸してあげ
勉三さんの隣で
誰にも悟られぬよう早弁を済ませて
僕は寝た♪
恐怖がすこーし緩和された教室では
何事もなかったように授業は再開した。
調子を取り戻した教師
の
チョークのタタンタンタンみたいな音と
長ったらしい数式の説明が
子守唄のように聴こえていた。
卒業後、勉三さんは東京のエリートな
大学に行ったらしい。
夏休み何があった⁉︎