鳴海の旧街道沿いには江戸時代に設置された高札場が復元されている。高札場とは幕府や藩が法令や告知を掲示し、住民に周知する役割をもつ。

当時は掲示可能な文字数に物理的な制約があるため、情報は厳選され、文章は簡潔化されたに違いない。また、許可なく墨入れすること許されず、「高札番」という役職が管理していたという。

一方で、現在はネットが普及し、閲覧可能な情報はほぼ無限大であるものの、その中には真偽不明の情報や悪筆乱文の記事が氾濫している。行政文書においても無駄に長く難解なものも多い。どちらが良いかは考えものである。