千句塚公園の一角にある稲荷神社は不気味な雰囲気が漂う。白狐とゆかりがあるのか、コンクリート製の白塗りの狐像が建てられており、その不出来な容貌は夜中に見ればトラウマ級の代物である。

白狐(びゃっこ)は人に有益な存在である霊狐として、古くから信仰の対象にされてきた。白の与える印象は良いものであり、人においては、白いは七難隠すとも言われる。

白という色が神聖視され、美の象徴とされ、正当化されるものであるのならば、地黒の私はいかにせんと言うのか。