*再建セミナーについて


私が気になっていたもう一つの「穿通枝皮弁法」の再建についてはS先生が登場。


私が思う自家組織のメリットは、「柔らかくて温かいバスト」を取り戻せること。


そしてデメリットは、乳房以外につく大きな傷。


自家組織には、お腹の筋肉を使う「筋皮弁法」と、背中の筋肉を使う「広背筋法」という、脂肪とともに血管が走る筋肉をも含めて胸に移植する方法がメジャーとなっています。


筋肉を含めて移植するのは、血流を保ったまま脂肪を生着させるためだそう。


ただ、お腹や背中の筋肉の一部がなくなるので、合併症が起こることも。


そこで、私が気になったのが、このS先生が行っている「穿通枝皮弁法(せんつうしひべんほう)」 というもの。


これは筋肉を残して組織を採取し、乳房を再建することができる方法なのです。


なぜ筋肉を使わなくても良いかと言うと、「穿通枝」と呼ばれる血管を脂肪とともに採取し、この血管と胸の血管をつないで脂肪組織が死なないようにするからなんです。


血管と血管をつなぐという気が遠くなる手術です。


手術時間は10時間くらいかかったりするそう。


脂肪は、お腹はもちろん、太ももやおしりから取るそうです。


もちろん傷跡は残りますが、筋肉を使わないので合併症も少ないということで人気の手術です。


自家組織は、お尻やお腹の皮膚が胸に移植されパッチワークのようになるイメージですが、この方法は、まずはエキスパンダーを使って皮膚を伸ばすということもあり、パッチワークのようになっていませんでした。


この先生は大人気で、2期再建で再建手術を希望する場合、今なんと2年半~3年待ちだそうです。


先生いわく、


「たくさんの女性ではなく、目の前の一人の女性を丁寧に手術して幸せにしたい」って。


インプラントの手術は1人1~2時間らしいので、1人あたり約10時間の手術はすごいですよね。


そして、今回のセミナーで一番気になったのが、「BRAVA(体外式エキスパンダー)」。

ブラバって読みます。


胸の中に入れるティッシュエキスパンダーではなく、胸の上からつける体外式エキスパンダーで、胸の皮膚を広げ、その中に脂肪を注入して乳房を再建するらしいのです。


S先生は、未来の再建は、これがメーンになってくるだろうって言われていました。


気になるぜよBRAVA。


手術して傷跡を付けることなく再建できるなんて夢のようだよね。


このときの脂肪は幹細胞は使わず、普通の脂肪って言ってたと思うんだけど、それで脂肪は6~8割生着するとのこと。


方法は、4週間BRAVAを付ける→脂肪注入→4週間BRAVAを付ける→脂肪注入を3~4回繰り返していくらしいです。


このBRAVAという機械は、今はまだ日本で未販売らしいのですが、なんと10月から日本でも買えるようになるとか。


10月になったら、先生チャレンジされるんだと思うんだ~。


ただ、別の先生が言われていたけど、以前BRAVAを使ったことがあるけれど、ずっと機械を装着するので皮膚がかぶれてくるそう。


そして、胸というより、ただお山ができるだけなので、どうでしょう~って。

小さな変形にはいいけれど~って言われていました。


乳房再建は、まだこれからどんどん新しい技術が生まれてくるんだと思います。


自分の脂肪を使って、傷跡が残らず、柔らかくて温かいバストが取り戻せる時代が早く来ればいいのにって思います。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく



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