東京3日目も快晴でした。


「KSHS(キレイに手術、ホンネで再建)」という患者会が主催のセミナーに参加してきました。


テーマは「乳がん治療のホンネを聞く」



31歳若年性乳がんと私~再建も赤ちゃんも~-saiken

なんと開催時間は10:00~17:00。


1日びっちりお勉強です。


乳腺外科、乳房再建のスペシャリストが一同に会すのだからすごいよね。


私がこれから再建する上で、インプラントについては大分理解したので、ずっと気になっている幹細胞を使った乳房再建についてと、自家組織の中でも筋肉を使わない穿通枝皮弁法という再建方法について詳しい話を聞きたくって参加してきました。


「医療は患者に覚悟をしてもらわないと始まらない」そんな先生の言葉から会はスタート。



まずは、N先生による「本音で語る理想の乳がん治療」について。


わっ、本物のN先生だぁ~って、ミーハー心、丸出しな私。


権威ある先生なのに、とても穏やかにとても親しみやすくお話してくださいました。


印象に残ったのは、


・医師の話をうのみにするのではなく、自分で判断するべし


・「このがんはこの検査で早期発見ができる」と言っても100%ではないことを忘れないで

→私、なぜだかかつて100%だと信じてました。

もっと早くこのことに気付けていたら、もっと小さなうちに、非浸潤がんの間に見つけられたのかなってやっぱり思ってしまいます


・今後、がんにならないための予防的医療が開発されていくだろう


・乳がん治療はここ5年で考え方がガラリと変わった

→センチネルリンパ節転移があっても、2mm以下の微小転移ならリンパ節郭清しなくてもいいのでは~という意見も海外では出てきているそうです


・「Nomogram」っていう乳がんの何か(ここ聞き逃した~)を計算する計算式がもうすぐ発表される


・乳がんの診療ガイドラインが9月からwebで見られるようになる

→あらゆる医療情報を持ち歩く時代になる


・患者の満足度を向上し、不安感を拭っていくことが大切



N先生の1時間のご講演のあとは、いよいよ乳房再建についてのお話がスタート。



インプラントについては、再建のスペシャリストN先生が登場。


<本来のエキスパンダーの目的>


・足りない皮膚を補充すること

・皮膜拘縮を予防すること

・垂れた乳房を作るため


皮下乳腺全摘と乳房切除術の局所再発率は同じだと

→こう聞くと、乳頭乳輪の切除を選んだ私って・・・と、思ってしまうんだなぁ。

だけどそれで安心を買ったので、後悔なしっ。

すてきな乳輪乳頭を作ってもらうんだ~。


自家組織については、T先生が登場。


・広背筋皮弁の適応は小さな乳房の人というわけではない


妊娠希望者は腹直筋の再建はNGというわけではない

→腹直筋は妊娠に影響しないって、そうなのって驚きでした


・個々の健側を見て、どこからの再建が最適かを決めるそう



温存治療についてはY先生が登場。



<温存の良いところ>


・形が気に入らなければ再手術で全摘+再建が可能

→私も一度温存してもらってから病理結果を待って全摘って道もあったのかなぁ~。


・自分の乳房を残したいという気持ちに添える



<悪いところ>


・全摘に比べ、局所再発率が高い


・全摘と比較し、術後の検査がやや大変


「確かな一歩の積み重ねでしか遠くへはいけない」


なんだか印象に残った言葉です。


Y先生は、診察で胸を見せてくださいと言って、座った状態の胸をチェックするそうです。

そして、その一瞬でどう手術するか、どうしたらきれいな胸が残せるかを判断するそうです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく



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