「父親に敵意を抱くと同時に、父親を恐れる」これがいわゆるエディプス・コンプレックスというものらしい。
これは超自我(誰も見ていなくても、物を盗んではいけないと思えるなど)を築く上でとても重要なことのようだ。子どもが社会性を身につけるとき、そこには第三者の目が必要であるという。なぜならそれは、二者の世界では容易にルールが変更されるから。母子の世界に父親が入ることによって、客観性が得られるというわけのようだ。
子どもが社会性を獲得するに当たって、母子家庭(父子家庭や何家庭でも)は何の問題にもならない。ようするに、子どもに一番近い存在のものが、「何かに重点を置き、それに基づいて行動をしている」というメッセージを子に伝えられればいいというわけである。
私は以前、パン屋さんでアルバイトをしていた。子どもはパンをべたべたと触る。「こらぁぁっ!!」といってやりたいところであるが、お客の子なので優しく注意をしたりしなかったり…。時々子どもをしかる親もいた。叱り方には2パターンあった。
①「お店の人が怒るかやめなさい」
②「パンを触ってはいけません」
私はどうしても①の起こり方が気に入らなかった。なぜなら、私が怒るから触ってはいけないのではなく、売り物に触ることがいけないからだ。また、店の人のせいにするなんて、親が子どもに嫌われたくないと思っているからだと思っていた。
しかし、それは違ったようだ。エディプス・コンプレックスの観点から考えると、正しいのは①である。お店の人という第三者に親が重きを置き、子どもに社会性を刷り込んでいたのだった。
私もこんな親になろう!!