MS Studio -学校写真の世界-

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学校写真歴25年を迎えましたので、忘備録と情報発信用にブログリニューアルしました。ぼちぼち更新していきたい…。

動画の世界ではもう当たり前に使われるLEDライト。

スチルでも活用できるシーンはたくさんあったりします。が、いかんせん種類がたくさんあってわからない!

 

そこで今日は”スチル用として”に限っての、おおまかなLEDライトの種類や違いを紹介してみます。

 

 

【形状の違い】

大きく分けると「パネル型」「スポットライト型」「スティック型」があります。

さらに派生形として「折りたたみ型」や「バルーン型」もあります。

 

 

■パネル型

 

四角だったり円形だったりしますが、フラットなパネル状になっているタイプ。表側はLEDの素子がたくさん並んでいて、その素子のつぶつぶがたくさん見えます。

そのまま使うと粒がまぶしい&お互いに余計な影をつくってしまうため、乳白のディフューザーを組み合わせることが大半で、最初から一体型になっていて取り外せないものもあります。

元々が面で光を当てることに特化しているので、アクセサリーはグリッドやバーンドアなど、余計な方向に光が散るのをカットするアイテムくらいしか設定がありません。

 

カメラの上に装着できるようなバッテリー式で小型のものと、ライトスタンドに装着するAC駆動のものに分かれます。

 

 

■スポットライト型

 

LED素子が「面配置」ではなく一点に集中配置されていて、ライトスタンドに立ててスタジオストロボや舞台照明のスポットライトのような形で使用できるもの。COBタイプと呼んでいる場合もあります。

灯体そのまま使うのではなく、リフレクターやソフトボックスを組み合わせて使うのを前提としているので、パネル型より光量も強く重いものが多いです。

電源は基本的にAC電源専用です。バッテリー駆動できるオプションがある機種もありますが、かなり大げさな規模になるので機動力には劣ります。

 

 

■スティック型

 

 

パネル型の変形タイプで、棒状に細長い形状をしたもの。

そのままで柔らかいのにコントラストがあるメインライトに、サブとしてストリップライトのように、たくさん用意して見えるように配置して”光る背景”にしたりと、複数本持っていると結構便利に使えるライトです。多くはバッテリー内蔵で、光量はそこまで強くありません。

 

 

■折りたたみ型

 

こちらもパネル型の変形タイプで、柔らかいシート状になっているもの。

パネル自体を壁やフレームに固定したりも可能で、もちろんディフューザーと組み合わせて普通のパネルライトとして使ったりと様々に活用できます。それなりに光量が稼げるものが多いのでメインライトとして十分に使えます。電源はAC駆動です。

大きな面は欲しいけど機材が大きいのは…という場合にお勧めです。

 

 

■バルーン型

 

スティック型の折りたたみ型…とも言えるタイプで、LED一体型のディフューザーを空気で膨らませて使います。

とにかく軽量コンパクトなのが特徴で、コスプレなど撮影可能イベントがあるとこのライトを持っている人を必ず見かけますね。

バッテリー駆動専用で、それゆえ光量が小さいのが欠点です。あくまで補助的に使うライトと言えます。

 

 

 

 

 

【LED素子の違い】

ライトに搭載されるLEDの構成の違いで「デイライト型」「バイカラー型」「フルカラー型」と3種類があります。

 

 

■デイライト型

LEDが白色のみのタイプです。最もシンプルで電源スイッチと光量調整しかできません。

その代わり光量を稼ぎやすく価格も安価です。色温度は5600Kあたりを基準にしているものが大半になります。

 

 

■バイカラー型

 

Bi-Color、つまりアンバー(オレンジ)とホワイトの2種類のLED素子を積んでいて、色温度の調整ができるタイプです。

環境に応じた色温度調整ができるので、他の明かりとミックスして使うときにも便利です。

同じ素子面積に2種類のLED素子が並ぶので、光量としてはデイライト型よりやや落ちます。

 

 

■フルカラー型

RGB(赤青緑)のLED素子を積んで組み合わせることで、全ての色を再現できるようにしたタイプです。ほとんどの機種がRGBだけでなくホワイトやアンバーなどのLEDも組み合わせて、発光効率を良くするように工夫されています。

ダイヤル1つに1つの機能を割り振るとダイヤルがたくさん必要になってしまうので、多くは「ダイヤル+メニュー画面」の構成でスペース節約をしています。

グリーン/マゼンタの色被り補正もできますし、どんな色でも出せるので演出用として使うことも可能で、最も高機能と言えますがそのぶん価格も上がります。

 

 

 

【演色性の違い】

似たようなサイズ・性能なのに価格が全く違うことがあります。その多くは演色性…つまり発色の良さがダイレクトに影響しています。

カラーメーターで測ったもので比較してみましょう。

 

■発色の良くないLEDの例

こちらは安価なLEDの場合です。これはほぼオモチャのような機種なのであえて詳細は書きませんが、白色LEDのみで色温度などの表記はありませんでした。

 

色温度が8600Kとめちゃくちゃ青に寄っています。お話にならないレベルです。

CCiのところが1.3Gとあります。ここはグリーン/マゼンタの色被りを表しています。0.3以上だと判別できると言われているので、1.3Gは相当なグリーン寄りの色被りです。

Raのところが73.6とあります。太陽光が100と言われ100に近いほど良い発色と言われます。73.6はかなり色が濁って見えるレベルです。

 

色のついたグラフは、どの帯域の光があるかを示したものです。LEDはおおむね「青にピークがあり、オレンジ~赤はほとんど出ていない」傾向なのですが、それにしても青成分だけがずいぶんと飛びぬけていますね。

 

このLEDライトを使って撮影したら、いくらRAW現像で後処理したところで綺麗な色は出ません。使ってはいけない照明だとわかります。

 

 

■まともな撮影用LEDライトの例

こちらはamaran Ace 25cという、Amazonで2万円くらいで購入できる撮影用の小型LEDライトの実測値です。フルカラーモデルなので色温度は5500Kに設定して測りました。

 

色温度は5506Kでドンピシャですね。非常に優秀です。

CCiは0.1Gです。ほんのわずかにグリーン寄りですが誤差と言えます。

Raは95.8です。LEDライトとしてはこれ以上ないくらい優秀な値です。

下のグラフを見ると、波形の傾向自体は上記のものと変わりませんが、水色やオレンジ部分が相当改善されているのがわかると思います。

 

amaran Ace 25c

 

このLED照明が特別素晴らしいのではなく「きちんとした撮影用LEDライトは、最低でもこのくらいの性能を持っている」ものだと思ってください。

メーカーとしては、Aputure(amaranを含む)・NANLITE・Godoxあたりならサポート含めて間違いないでしょう。Phottix・COLBORなども良いでしょう。

 

このうち筆者が実際にレンタル含めて使ったことがあるのは、Aputure(amaran)・Godox・Phottixのみですが、仕事で使うことを考えると「日本支社がある・または日本に正規の代理店があるブランド」にしておくことは、機材への信頼ひいては仕事への信頼にもつながるのではないでしょうか。

新しいカメラは当然のように各性能が良くなっていますね。

特にミラーレスカメラの時代になってからは、数世代離れるとまるでレスポンスが変わってきてしまうので、スマホのような速度で進化しています。

 

ミラーレス機は、基本的に価格=AF性能になるパターンが多いです。

一眼レフ機でもその構図はありましたが、AF測距点の数の違いくらいしか差を感じることはなかったように思います。しかしミラーレス機は悲しいくらいに差が出ます。

 

咄嗟にピントが合うかもAF性能ですね

 

「AFの速さ」とはよく言いますが、そもそも「AFの速さ」とは何を指すのでしょうか。各メーカーともAF性能向上をうたっていますが、よく考えて整理してみましょう。

 

●被写体を正確に認識し捕捉する性能

●被写体をつかんでからレンズを駆動するまでの速さ

●被写体をつかんで離さない性能

●レンズのAF駆動の速度

 

考えられるだけでもこれだけあります。

つまり「被写体捕捉は速いが、追いかけ続ける性能はそれほどでもない」という可能性もあるのです。

 

某カメラのAF性能紹介では「世界最速0.02秒の高速レスポンス」と記載がありますが、これはおそらく「AFが動作し始めるまでの速度」でしかなく、0.02秒でピントが合うという意味ではありません。

 

このあたりは数値に表すことが難しい性能でもありますので、実機を触ってみるしかありません。AFはコンピューター処理とモーター駆動という、大変パワーのいる仕事をしています。電池の持ちとトレードオフの部分でもありますので、下位機種ではどうしても限界があります。

「上位機種と同じAFアルゴリズムを搭載」とあっても、それはイコール上位機種と同じAF性能という意味ではないのです。

ソニーから新しく「α7 V」が発表されましたね。

ダイナミックレンジが大幅に広がって、ハイライト飛び・シャドー潰れに強くなりました。またAF性能も上がったようで、高画素機「α7R」、高感度機「α7S」とともに、定番機として順当にブラッシュアップされてきた良いカメラのように思います。

 

「 Redefine basic 」なんてコンセプトからカッコいいのはさすがソニー。

 

 

 

 

さて筆者が使用しているキヤノンですが、EOS R6 Mark IIIが2025年11月より発売開始されています。

3000万画素台と高画素化され、AFも若干ではありますが進化し、動画機能も充実した新世代機です。売れ行きは好調のようですが、あえて私はここで旧型の「R6 II」の方をお勧めしたいと思っています。

 

EOS R6 Mark III ぱっと見ではR6 IIとの違いを探す方が困難

 

 

 

■そもそもII型とIII型でどこが変わったのか

 

(1)ボタンやダイヤルなどの操作系はほぼ変化なし

(2)メモリーカードが「SD x2」から「CFexpress Type-B+SD」に変わった

(3)画素数が2420万画素→3250万画素に向上

(4)JPEGでも可能な「プリ連続撮影」機能を搭載

(5)最大で7K60pの動画記録も可能になった

(6)ボディ内手振れ補正が最大8段分→8.5段分に向上

(7)バッテリーが新型の「LP-E6P」に変更(互換性はあるが機能制限あり)

(8)本体HDMI端子がマイクロHDMIからフルサイズのHDMI端子になった

(9)撮影可能枚数が760枚→620枚に減少(モニター撮影時の値)

(10)常用ISO感度が102,400→64,000に減少

(11)ストロボ同調速度は最大1/250で同一

(12)AF性能はわずかな改善のみ

(13)画像処理エンジン「DiGiC X」も同一

 

 

 

■学校写真の撮影では実際はどう違ってくるのか

 

(2)のメモリーカードの変更は大きいですね。CFexpressカードは高速連写にも耐える高速読み書きができるのが特徴です。ガンガン連写してバッファがなくなって連写が止まる…ということが大幅に減りました。

一方で、2枚のカードに同時記録しようとすると違う種類のカードを1枚ずつ用意する必要があり、SDカードの記録速度に引っ張られて連写も制限がかかるので、バックアップ目的としては不便になったと言えます。

CFexpressカードが初めての人はカードリーダーも用意しなくてはいけませんし、そのリーダーも1万円近くするので安くありません。

ソニーのようにCFexpress Type-AとSDのどちらでも使えるカードスロットを2つという構成なら、運用や予算に合わせて選択ができて良いのですが…。

 

R6 IIはSDカード x2なのが案外便利だったりする

 

 

(7)(9)のバッテリー周りの変更も、買い替えユーザーには地味に痛手かもしれません。

高画素機になったため消費電力が増え電池の減りが早くなり、それに対応した「LP-E6P」電池でないと全機能が使えません。

従来の「LP-E6NH」「LP-E6N」を使った場合、Wi-Fi機能が使用不可だったり、プリ連続撮影ができなかったり、連写枚数と速度が落ちたりします。また最も古い「LP-E6」は使えません。

 

高画素化によって(10)のように高感度に若干弱くなっています。ただ筆者は実際に高感度状態で撮り比べたことがないので、どのくらいノイズ感が違うかはわかりません。実際の撮影でも現場で25600以上を使うことは本当に稀ですので。

(12)のAF性能も、上位機種であるR3などのセンサー技術の転用はされず、従来のR6系の画素数アップ版になったので劇的な変化は望めません。暗所AFの検出性能も同一です。

 

R6 IIからホットシューも現行タイプなので、EL-5などの最新ストロボが使える

 

 

 

■R6 IIは生産完了するの?

 

III型に切り替わる…のかと思いきや、キャラクターも価格も若干違うため、どうやらしばらくは併売という方向になるようです。

 

R6 IIIは2025年12月3日現在の価格.com最安値で386,100円(ボディのみ)です。いっぽうR6 IIは254,800円(ボディのみ)と、新製品でまだ値段が落ち着いていないことを考慮しても13万円も違いがあります。

さらにキヤノンは、2025年11月14日~2026年1月14日までキャッシュバックキャンペーンを行っていて、R6 IIはこれに該当し3万円キャッシュバックの対象になっていますから、実質15万円も差があることになります。

 

 

 

15万円あれば、それこそRF24-105mm F4L USMあたりを1本買えてしまう金額です。

もちろんR6 IIIの機能に魅力を感じての買い替えを否定するものではありませんが、現状果たして15万円の価値があるのか?と言われると、個人的にはちょっと疑問が残ります。

 

 

 

■とはいえ買うなら今しかない

 

R6 IIIとしばらく併売とはいえ、いずれはIII型より先に生産が終わるでしょう。そしてキャッシュバックキャンペーンは2026年1月14日までです。

キヤノンRF機は中古でもあまり値段が落ちない傾向があるので、わざわざ保証の短い中古を購入するより、このキャンペーン期間中に新品を購入した方が幸せになれると思います。

 

EOS R6 Mark IIは、EOS RやRPユーザーから見れば劇的に進化したカメラです。また初代R6ユーザーにとっても、操作性やAF性能やホットシューなどを含め細かいところのアップデートをきちんと実感できる良い機種です。

SDカード2枚で手頃かつ安心して運用でき、従来からのLP-E6系バッテリーも予備で使えるので、初期投資を抑えることもできます。

 

R6 IIがあれば、ほとんどの撮影シーンで困ることはありませんし、クライアントから「え?その機材使ってるの?」なんてことも言われません(笑)

すでにR1やR3を持っていたり、EOS-1D系をまだまだ使っている人のサブとしても十分活躍できます。

 

2025年のクリスマスプレゼント・または2026年のお年玉だと思って、あえて今「EOS R6 Mark II」を選んでみてはいかがでしょうか。

学校写真では、普段の撮影の90%…いや極端に言えば100%ズームレンズだけで撮れます。

でもやっぱり本当は単焦点レンズの方が良い時もあるんです。

それに、学校写真以外…たとえば家族写真やポートレートを撮影する時は、単焦点レンズの画質の良さ・背景ボケと取り回しの良さが際立つこともあります。

 

 

そこで今回は、ちょっと背伸びして「単焦点レンズを使ってみたい」という方にお勧めのレンズを紹介してみたいと思います。(10万円以下目安・フルサイズ機前提・あくまで筆者の独断です)

本来は自分の撮影スタイルや用途でどの焦点距離が良いかを決めていくのですが…最初に言ってしまうと「35mmと85mm(90mm)」がイチオシです。なぜかと言いますと

 

■35mm

集合写真撮影にちょうど良い画角

写ルンですとほぼ同じ画角でスナップに使いやすい

寄ることで広角+ボケを活かせる

 

■85mm(90mm)

The ポートレートという画角で良いレンズが揃っている

卒業アルバム用個人写真を撮るのに使いやすい

70-200mmクラスを使うより圧倒的に軽く小さい

 

こんなところでしょうか。

筆者も35・50・85mmと単焦点レンズを持っていますが、35mmと85mmの出番が多いですね。

 

 

【キヤノン】

キヤノンのフルサイズミラーレス機は、社外AFレンズの製造を許可していないので純正しか選択肢がありません。

 

■RF35mm F1.8 MACRO IS STM

 

小型安価で、最短17cmまでぐっと近づけるのも魅力です。つけっぱなしにしてスナップするのにも使いやすいですね。

別売の純正レンズフードが「ほんとに役に立つの??」というくらい小さい上に別売で高価なので、気になる人は下記のような52mm径の社外品ねじ込み式レンズフードを用意すると良いと思います。(筆者も社外のレンズフードを使っています)

 

 

 

■RF85mm F2 MACRO IS STM

 

重さ500g・最短35cmまで寄れるので機動力のあるレンズです。値段も比較的お手頃価格。

同社RF50mm F1.8のようなボケの汚さもなく、無難に使える万能レンズです。

キヤノンは低価格帯レンズのフードを別売にしているのが非常に不満なのですが、面倒でも必ずフードは購入しましょう。

 

 

【ニコン】

社外レンズもありますが、純正レンズの出来が素晴らしく良いと評価の高いのがニコンです。

 

■NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

 

キヤノン比較ではちょっと高価で大柄にはなりますが、S-Lineの素晴らしい描写とシンプルで操作性の良い外観のレンズ。最短25cmまで寄れて、レンズフードなど一式が同梱なのもこだわりが見えて良いですね。

 

 

■NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

 

こちらも画質に定評あるS-Lineのレンズ。本当にニコンZマウントのS-Lineレンズの描写は素晴らしく、文句がある人はそういないと思います。ボケも綺麗です。

 

 

【ソニー】

社外品を含めると非常に選択肢が多く悩むのがソニー。画質にこだわるなら「G Master」シリーズ一択ですが高価なのでお手頃価格のレンズから。

 

■Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA(SEL35F28Z)

 

名門カール・ツァイスをAFで使えるのがソニーのメリットでもあります。

F2.8とやや暗く、最短35cmと絶妙に寄れないのが欠点ですが、小型軽量でボケは大変に綺麗なのが魅力。

35mmにはF1.8もありますが個性を出すにはこちらの方が良いと思います。発売日は2013年と古いため、程度の良い中古を狙うと良いかもしれません。

 

 

■ FE 85mm F1.8(SEL85F18)

 

Gシリーズレンズではなく価格も安めですが、描写が良くAFも速いと高評価のレンズです。ただしボケはあまり綺麗な印象がありません。側面にボタンが配置されていて操作性が良いのは高く評価できます。

 

 

【シグマ】

安かろう悪かろうというイメージを完全に脱却した、キレの良い描写をするレンズ作りを得意とするメーカーです。フルサイズ向けはニコン用とソニー用のほか、ライカLマウント用もあります。

 

■CONTEMPORARY 35mm F2 DG

 

シグマは35mmレンズだけでなんと3本も出しています。そのうちの末っ子にあたるのが本レンズ。ライカLマウントとソニー用があり、ニコン用は出ていません。

全長6.7cmという小型さ、金属製の質感の良さ、色収差(色にじみ)も少なくボケも案外綺麗で、絞りリングで操作することもできる操作性の良さもあるとの評価です。

ソニーユーザーは純正のF1.8やツァイスF2.8よりも、こちらのレンズの方が総合得点では上になると思います。

 

 

■CONTEMPORARY 90mm F2.8 DG 

 

シグマの85mmにはF1.4というレンズがありますが、こちらはF2.8と控えめで90mmとした、マクロでもない小型な中望遠レンズです。デザインは上記35mmと同じ方向ですね。やはりライカLマウントとソニー用のみです。

小さくて軽い、それでいて金属のしっかり感があるのが最高のレンズです。後ボケが綺麗ですが前ボケはやや汚いという評価もあり、F2.8はズームレンズでもカバーできることから万人向けではないかもしれません。

 

 

【タムロン】

昨今はブランドイメージ向上と、特にソニー用レンズに力を入れているのが特徴です。

 

■35mm F/2.8 Di III OSD M1:2

 

なんと15cmまで近づけるのがこのレンズの最大の特徴です。F2.8と控えめですが重量わずか210g、その分小型軽量で価格も安価(新品実売4万円程度)なのが嬉しいところです。現在はソニー用のみ。

シグマがとにかくシャープさを求めたのに対し、タムロンらしい柔らかい描写と滑らかなボケが楽しめるレンズだと思います。

 

 

■90mm F/2.8 Di III MACRO VXD

 

タムロンの代名詞「タムキュー」こと90mmマクロレンズ。描写力とボケの滑らかさはマクロ撮影だけでなくポートレートでも活躍します。ソニー用とニコン用があります。

90mmでF2.8というスペックだけ見れば大柄ではありますし、ズームレンズでカバーできる範囲でもありますが、最短23cmまで寄れることと、ボケや光芒の綺麗さはこのレンズならではと言えます。

 

 

レンズ購入は新品だけではなく中古も視野に入れて良いと思います。ただし中古は1点ごとに状態が違い、前ユーザーがどのように使って保管していたかがわからないため、フリマアプリやオークションサイトの個人出品者から購入するのではなく、保証のある専門業者から購入することを強く推奨します。

レンズ交換は一眼カメラの楽しみのひとつでもありますので、単焦点レンズで新しい表現を探してみてはいかがでしょうか。

写真の世界というよりムービーの世界の話ではあるのですが、昨今境界があいまいになりつつあるので、きっと知っていると便利な話のうちのひとつを。

 

それはバッテリーの話。

いやバッテリーなんて各カメラで専用のやつがあるし、それ以外使えないじゃん…!

 

たしかにスチル機ではそうなんですが、業務用のムービーと関連製品の多くは、実は規格品を使っていて共通だったりするのです。

代表的なものを3つ、今日は紹介しておきます。

 

 

 

●Vマウントバッテリー

業務用ビデオカメラやシネマカメラでは、ほぼ標準とも言えるバッテリーの規格です。

電圧は14.4V(14V~14.8Vくらいまで表記の揺れはありますが基本は同じ)ですが、一部にハイパワー版で28.8Vのものがあります(対応機器でないと使えません)。

 

日本での業界標準は「IDX」社のバッテリーで、上の写真の「IDX DUO-C198P」はその中でもド定番のバッテリーです。

お値段は2025年11月現在、Amazonで79,800円…!!やはり業務用です!!

 

スペックとしては193Wh(14.54V/13.24Ah)となります。いまいちピンとこないと思いますが、例えばキヤノンEOS R6などに使われるLP-E6NHは7.2V 2.1Ahで15Whしかありませんから、このバッテリーでも実に13倍近い容量を持っていることになります。

さらに他メーカーでは400Wh近いような巨大なものまでありますから、文字通り世界が違います。

 

端子というかマウンターというか、この部分の形状がV字型なのでVマウントと呼ばれます。

世界的に見ると「Vマウントバッテリー」のほかに「ゴールドマウントバッテリー」というものもありますが、日本ではまず見ません。

 

こういう中型の業務用ビデオカメラ(ENGとも呼ぶ)に使われていたり…

 

CMや映画撮影に使う、こういった超高価なビデオカメラにも使われます。

 

 

カメラ以外では、大光量のLEDライトの一部機種に、これを複数個組み合わせることで電源として使えるようになっているものがあります。

 

バッテリーを左右に2個装着して、LED照明の電源として使うための変換装置

 

そしてVマウントバッテリーの多くには、補助出力端子として「D-Tap」と呼ばれる端子があり、こちらからもバッテリーの電力が取り出せます。
DC12Vくらいで動くもの…小型LED照明や液晶モニターなどはこのD-Tap出力を電源にして駆動することもあります。
 
さらに最近はUSB PD(Type-C)出力端子まで付いたものもあり、各種の変換プレートやケーブルなどと組み合わせると、文字通り「汎用モバイルバッテリー」に変身できます。
 
どんなものがあるのかは、Amazonなどで検索してみると面白いと思います。本当にたくさんありますので。
 
 
 
●NP-Fバッテリー
本来は25年くらい前にソニーの家庭用ビデオカメラ「ハンディカム」用バッテリーとして登場したものです。正式には「"インフォリチウム"Lシリーズ」バッテリーと呼ばれ、Lバッテリーとも言われますが…ほとんどの人には通じません(笑)
その後、業務用の小型ビデオカメラにも採用されたため、業務用でたくさん出回ることになりました。
NP-Fバッテリーを使う名機「HXR-NX5R」は今でも街中ロケの超定番カメラ
 
そんな機種のバッテリーが流用できれば便利じゃない?という流れからなのか、本家ソニー以外からこのバッテリーを使う製品がたくさん登場し、バッテリーも互換品がありとあらゆるメーカーから発売され…という経緯で小型バッテリーの世界標準になってしまった規格です。
 
電圧は7.2Vで、おおまかに2セルの「NP-F550/570系」・4セルの「NP-F750/770系」・6セルの「NP-F950/970系」の3種類があります。セル数が多い方が大型になり重たいですが持ちが良くなります。
ソニー純正のNP-F550は1500mAh(10.8Wh)・NP-F970は6300mAh(45Wh)ですが、社外品ではさらに大容量を謳うものも多いです。
筆者の手元にある社外品のF550バッテリーは3000mAhと表記があります。
 
小型液晶モニターの電源としてオレンジ色のNP-Fバッテリーが装着された状態
 
丸形のLEDライトの電源としてNP-Fバッテリーを2個使用する例
 
小型LEDライト・電動ブロワー・5~7インチの小型液晶モニターの電源によく使われていて、値段も安価なので映像をかじった人なら必ずと言っていいほど持っているバッテリーです。充電器も安いですから、Vマウントバッテリーよりはるかに手を出しやすいバッテリーですね。
 
安価な社外品で発火したなどのトラブルは聞いたことがありませんが、あまりに安いものは容量詐称している可能性もある…かもしれません。
変換ケーブルを使って各種カメラの電源にしたり、USBモバイルバッテリーの代わりにしたりも可能ですので、持っていると何かと便利なバッテリーでもあります。
 
 
 
●LP-E6バッテリー
ここにきていきなりキヤノン純正バッテリー「LP-E6」が登場です。
なぜ?と思う方も多いかもしれませんが、実はこのバッテリーも半ば汎用バッテリー扱いされ始めていたりします。
 
キヤノンEOS 5D Mark IIから採用された「LP-E6」系バッテリーですが、登場から15年近く経ってもいまだに使われているという息の長さと、Blackmagicが自社のカメラ「BMPCC4K/6K」からこのLP-E6バッテリーを採用したことで一気に汎用化が進んだ印象です。
 
Blackmagic社の小型カメラと、5~7インチの小型液晶モニターの電源としてよく使われています。上記のNP-Fバッテリーと両方使えるというモニターはけっこうあるので、キヤノンユーザーはちょっとだけ得をした気分になれます。
 
ただ、容量が1800~2160mAhと決して大きくはないので長持ちはしません。
特に液晶モニター用に使う場合は、持ちよりも小型軽量さを優先したい時に使うくらいの感覚のほうが良いです。
 
 
筆者はホールでのピアノ発表会撮影の際に5インチの小型モニターを組み合わせて撮影をしていますが、その時の電源としてNP-Fバッテリーを使っています。
持ち時間優先のNP-F970と小型軽量優先のNP-F550を持っていますが、F550を複数個持っていた方が邪魔にならない印象です。
丸1日の撮影でF550が2個あれば足りる感じなので、予備含めて3個持っていく形になります。
 
 
スチルカメラだけ触っているとこういったバッテリーとは縁がなさそうですが、ちょっとだけムービー側に手を伸ばしてみると結構便利で面白いアイテムもあったりしますので、うまく組み合わせると撮影が楽になるケースもあると思います!

以前に集合写真のことを書いたところ、結構な反響がありましたので、だいぶ時間は開きましたが続編です。

 

 

 

今回は撮影方法、それもピント合わせに限った話です。

 

 

三脚にカメラを据えて、ストロボのチェックも終わって、露出も決まった状態。

椅子とひな壇も並べ終わって、あとは子ども達と先生方が来るのを待つばかりですね。

 

さてピントはどこに合わせますか?そもそもAFなのかMFなのか?

 

 

いちばん良くないのは、このようにオートエリアAFのままで撮影することでしょう。

これですとピントの芯がどこにくるかがカメラ任せになり、またTTLオートのストロボを使っている場合は発光量がピント位置に連動して変化してしまうことにもなります。

 

最悪、後ろの日の丸にピントが来ている…なんてことにもなりかねません。(今のカメラは優秀ですからほぼ大丈夫でしょうけれど)

 

 

 

実際に人が入ってきてからになりますが、一番手前の列の中央の人物(まあ校長先生ですね)にピントを合わせるのが「定番」です。

 

しかしなぜ複数も列があるのに列の真ん中で合わせないのでしょう?

5列あれば中央の3列目の人物でピント合わせをしても良さそうですよね?

しかしそれではだめな理由がちゃんとあるのです。

 

 

カメラには被写界深度(ひしゃかいしんど)という概念があります。

「ピントの芯ではないけれど、ピントが合っているように見える範囲」のことを指します。

絞りを開けると背景がボケますよね。あれは「被写界深度が浅い」という状態です。

 

この被写界深度ですが、ピント面に対して前後方向で同じではありません。

手前が狭く、奥が広くなっています。カメラから見て手前側の方がボケやすいのです。

なので、集合写真の場合は最も手前列で合わせるのが基本となるのです。

(列がたくさんある場合は2~3列目などにすることもあります)

 

 

 

三脚と椅子やひな壇を使った集合写真の場合、カメラと被写体との位置関係は絶対に変化しませんから、オートフォーカス(AF)である必要がなく…というよりAFにしておくと毎回ピント合わせにいって誤差が出たり、気まぐれでAFがとんでもないところに飛んでしまったりすることもあるので、マニュアルフォーカス(MF)にして撮るというのが常識でした。

最初だけAFで合わせて、そのあとMFに切り替えるという方法です。「置きピン」なんて言いますね。

 

昔のフィルムカメラならいざ知らず、今のカメラは「そもそもMFでピント合わせをするための構造になっていない」ので、最初はAF任せにするのがいちばんです。

最近のレンズは側面にAF/MFスイッチがあって、すぐに切り替えできるものが多くてとても便利です。

 

 

しかしミラーレス機の時代になって、ちょっとややこしい事態が起きています。

 

筆者はキヤノンユーザーなのですが、キヤノンのカメラは設定でこの「電源オフ時のレンズ収納」という項目が最初オンになっています。

これは小型レンズなどでピント合わせすると全長が変化するレンズで、AF/MF関係なく電源オフしたときに収納状態に縮めてくれる機能です。

 

…そう、オートパワーオフや電源オフにすると「勝手にピント位置が無限遠に戻されてしまう」のです。

 

これを知らないままMFで集合写真を撮っていると

 

●人がいない状態で合わせて待っていたのに、撮れた写真がなんだかピントが甘い

●次のクラスまで時間が空いたら、それ以降のクラスだけピントが甘い

 

なんてことが普通に起きます。

 

1.「電源オフ時のレンズ収納」機能をオフにしてMFで撮る

2.フォーカスポイントを1点のみにして中央最前列に合わせ、AFモードのまま撮る

 

どちらかで対策をすることが重要です。

 

 

キヤノン以外のカメラでこういった機能があるかは把握していませんが、親切機能が撮影の邪魔をしてくることはよくあるので、自分の使う機材のことは面倒でもよくよく把握しておくことが大事だと思います。

はい、また随分と久しぶりになりました…。

 

秋ということで、ピアノ発表会・合唱コンクール・生活発表会の撮影の季節になってきました。

そうなると公共のホールで撮影することも多く、そこで集合写真を撮ることもよくありますね。

 

集合写真の撮影方法(露出の決め方)としては、大きくわけて

 

1.環境光をメインにし、ストロボは使わないか弱く補助的に焚く

2.環境光はなるべく暗くし、大光量ストロボの直射で均一に光を飛ばす

 

の2つになると思います。

ここで2の撮り方をすると、舞台という特別な空間らしさがかなり消えてしまうので、筆者は1の撮り方をすることが大変に多いです。

そもそも、お客様に舞台上の演技を見てもらうための空間ですから、舞台上で光が悪く顔が見ないなんてわけがないのですから。

 

 

ホールにはたくさんの照明があります。光量を調整する必要性から多くはハロゲン電球です。

写真撮影時にホールスタッフの人に「明るくしてください」と頼んでから撮ることは多いですが、ただ明るく!ではなく、どこにある照明がどんな名称でどんな役割をしているかを知っていると、場合によってはより綺麗に撮れる…かもしれません。

 

そこで、ホール空間における照明の名称と役割を今回は解説します!

※器具の名前ではなく役割ごとの名称です

 

 

【客席側から見た場合】

 

サスペンションライト(白)

基本になる明かりです。舞台の上にあるバトンに吊られていて、真下方向を照らします。

凸レンズが入った照明器具で特定の部分だけくっきりとした明かりを出す場合を特に「サス」と呼んだりします。全体を明るくしている場合は後述するシーリングライトと合わせて一緒に「地明かり」と呼ぶこともあります。

 

ブッチ(青)

サスペンションライトとほぼ同じですが、斜め方向に光が向いているライトです。ブッチの語源は「打っ違い(ぶっちがい)」つまり十字に交差させる…という意味から来ているようです。

舞台上手(かみて)=右方向から青白い光で朝を表現したり、下手(しもて)=左方向からオレンジ系の光で夕方を表現したりなんかにも使います。

 

サイドスポット(緑)

SS(エスエス)とよく呼びます。舞台の袖の中から舞台中央に向かって、真横方向に照らすライトです。陰影がめちゃくちゃ強調されるのでカッコいい感じを演出したい時に使います。

 

バックサス(赤)

バックライト、つまり逆光の光をつくるライトのうち、サスペンションライト同様に上空から照らすものを指します。客席に光が向いているので輪郭が強調されます。

ブッチのように両端から中央に向けて照らす場合は「斜めバック」とか呼んだりします。

 

 

【舞台側から見た場合】

 

シーリングライト(橙)

基本になる明かりで最も大事なものです。客席上空から舞台に向けて明るくする照明です。通称「シーリング」と呼びます。写真の劇場ではシーリングライトが2列ありますが、1列しか点灯はさせていませんね。

これがないと顔が暗く見えてしまいますので、どの劇場に行っても眩しいくらいたくさんあります。

前述のサスペンションライトと組み合わせて、カラーフィルターの入っていないハロゲン電球そのものの色で全体を明るくする照明を「地明かり」と呼ぶことが多いです。

 

フロントサイドライト(緑)

客席の左右の高い位置から、舞台を斜め方向に照らすライトです。通称「フロント」と呼びます。

シーリングライトの補助的な役割のほか、ブッチと同じように青白い色やオレンジ色で時間経過を表現する際の斜光として使われます。

 

 

多くの劇場では、サスペンションライトとシーリングライトでベースの明かりを作るため、ハロゲン電球そのままの色(+ブルー系の用意があることもある)ですぐ出せるようになっていることが多いです。

カラーフィルターを入れない、電球そのものの色の照明を「生明かり(なまあかり)」と呼びます。ナマと略すこともありますね。

 

 

画像:丸茂電機さまホームページより

 

その他にも、背景のホリゾント幕(白幕)を照らすための明かりが上下にあり、それぞれ上側が「アッパーホリゾントライト(アッパーホリ)」下側が「ロアーホリゾントライト(ローホリ)」と呼んだりもします。

白背景に照明で色を付けている場合は、100%このライトを使っています。

 

 

画像:丸茂電機さまホームページより

 

また舞台上の作業用として全体を明るくする、カラーフィルターを入れることのできない一体型の固定照明があり、それを「ボーダーライト」と呼んだりします。

これは固定設備なので取り外しもしませんし方向も変えられません。そもそも一体型ですからバトンと共に上げ下げと手動の光量調整しかできませんから演出では使いませんが、立派な照明装置でもあります。

 

 

 

これは自分が舞台系に慣れているからでもありますが、ホールスタッフさんに

 

「終演後に集合写真を撮りますので、その時は地明かりのナマをフルでください。フロントも使ってましたらフロントもフルでお願いします。SSは邪魔なんで消して、ホリは今のブルーのままでいいです。」

 

なんて伝えたりしますが、これは慣れないうちはお勧めしません…w

でもそれぞれの名称と役割を知っていれば、邪魔なライトを消してもらったり少し暗くしてもらったりと調整して、理想的な照明に調整することもできるようになりますから、覚えておいて損はないと思います。

 

あと、ホールスタッフさんには音響担当・照明担当・舞台担当(ひな壇とか昇降機構とか)とそれぞれ担当がいますので、誰にでも頼めばいいという訳ではありません。

そしてホールスタッフさんにも、始まりと終わりの挨拶をしましょう。挨拶は大事です!

昨日の続きです。

 

 

 

今回は選択肢が多く選び方が難しい、Windowsパソコンの話をします。

 

パソコンの性能を左右する要素は下記のものがあります。

 

●CPU性能

●メモリ容量

●内蔵ドライブ容量

●グラフィック性能

 

このうち、RAW現像で最も重要になってくるのはCPU性能です。

 

Windowsパソコンで使われるCPUのメーカーは「Intel(インテル)」と「AMD(エーエムディー)」の2社があり、お互い性能を競い合っています。シェアとしては老舗であるIntelが優勢ですね。

 

今回はIntelのCPUを例に、それぞれの違いを見てみましょう。

 

普段はまず見ないですけど、デスクトップパソコン用CPUはこんな感じで、だいたい4cm角くらいの大きさです。CFカードくらいの大きさ。

 

Intelの場合、廉価グレードから順に

 

●Celeron

●Pentium Gold

●Core i3

●Core i5

●Core i7

●Core i9

 

のような並びになります。CeleronとCore i9を比較すると値段は10倍以上違うことも普通です。

では実際どんな感じで違うかを、宅配便で荷物を運ぶイラストで例えるとこんな感じになります。(あくまでイメージです)

 

 

いまのCPUは、物理的に1個だけでも内部的に複数のCPUが入っていて(それぞれを「コア」と呼ぶ)、さらにそのCPUが2つの処理を同時に行うことで仮想的に2個CPUが入っているように見える(これを「スレッド」と呼ぶ)ようになっています。

 

Celeronは1台の配送車に1人の配達員さんが乗ってますね。

Pentiumになると配送車が2台に増えて、それぞれに配達員さんが乗ってます。

Core i3になると、1台の配送車に配達員さんが2人乗っていて、効率よく荷物の積み下ろし配達ができますね。

これが上位モデルになればなるほど配送車(つまりコア)と配達員さん(スレッド)が増えていくので、並列同時処理がどんどん速くなるわけです。

 

ただ、当然ですが配送車(コア)が増えれば消費するガソリン(電力)も増えますし、金額も高くなりますから、そのあたりのバランスをみて選択することが大事です。

 

 

またCPUには「世代」という考え方もあって、例えばCore i7の場合は第1世代から最新は第14世代まで出ています。当然、新しければ新しいほど高性能で省エネになっています。

 

Intelの場合、たとえば
 
Core i5 13500 →「i5」グレードの第13世代モデル
Core i5 13400 →「i5」グレードの第13世代モデルで、13500より遅い
Core i5 8500 →「i5」グレードの第8世代モデル
Core i5 8600 →「i5」グレードの第8世代モデルで、8500より速い
 
「Core i7 13700KF」のように、末尾にKとかFとかいろいろつくことがありますが、デスクトップパソコンの場合は実質ほとんど影響しないので割愛します。(興味がある人は調べてみてください)

 

最新のCore i3と7年前のCore i7がほとんど同じ性能だったりしますから、パソコンを買う際…特に中古パソコンを買う場合は「Core i7なら速い」と思い込まないことが大事です。

 

 

で、RAW現像を目的とする場合は非常にパワーを使いますので、予算の許す限り高性能なものを選んだ方が間違いないです。

 

(Intelの場合は)Core i7またはCore i9で、なるべく世代の新しいものが望ましい

 

となるでしょう。もちろんi5やi3で「できない」ということはありません。その分時間がかかるだけの違いです。

JPEG書き出し速度(の時間短縮)にどれだけ投資できるかという問題なので、そのあたりの判断は個人個人で違ってくると思います。

 

 

次回に続きます…

久々の投稿ですね。

はい、すみませんなかなか続かないものです…。

 

ようやく自宅の作業用デスクトップPCを更新できたので、今回は

 

「学校写真の仕事をする上で、最適なパソコンを考える」

 

という方向での記事にします。

 

 

まず最初に、いま自分のパソコンがない方や、あまりに古くて完全新規で買おうと考える場合、多くが

 

WindowsとMac、どっちがいいの?

 

 

という話から始まります。

結論から言いますと

 

どっちでもいい!

 

なんです。いやほんとに。

今やMacでしかできないこと・Windowsでしかできないことはほとんどなくなりましたので「写真だからMac」と盲目的に選ぶ必要もありません。

 

 

ただざっくりとした特徴を言っておくと

 

【Windows】

●OS(システム)のバージョンが新しくなると、中身はほとんど変わらないのにユーザーインターフェース(UI・つまり見た目や操作性)が変わってしまうことが多い

●古いソフトや周辺機器もだいたい動いてしまうことが多い

●多くのメーカーから出ているので予算や目的に応じて選択できる幅がめちゃくちゃ広い

●ワープロソフト「Word」や表計算ソフト「Excel」が最初から付属しているモデルが多い

●汎用の部品を使っている部分が多いので、知識がある人だと自力でカスタマイズしたり修理交換したりすることもある程度できたりする

●雑多な多くのメーカーから各部品が供給されているため組み合わせがほぼ無限に近く、確実な動作確認をとりにくい

●一部の人気機種を除いて中古の買取価格が落ちやすい

●使えるソフトウェアがとても多い(有料・無料ともに)

●官公庁や一般企業や学校には基本的にWindowsしかないので、その関連の仕事や作業をする場合は非常に有利

●いろいろな端子がついていて、使うかどうかは別としていろいろな機器に対応できる

●ユーザー数が多いので、わからないことを聞ける人が多い

●色管理や音声入出力のシステム内の管理がややこしく、頭の悪い処理をしているため、この部分を重視する人にとっては厄介な場合がある

●なんか野暮ったく見えるモデルが多い(個人の主観)

 

【Mac】

●OS(システム)のバージョンが新しくなると、ユーザーインターフェースはほとんど変わらないのに中身がごそっと変わっていて、動かないソフトや周辺機器がよく出てくる

●ゆえに古いソフトや周辺機器のサポートはバッサリと切られる

●Apple社からしか出ていないので選択肢はあまりない(価格も高い)

●Apple社しか製造していないので品質が安定していて、周辺機器などの動作も安定しやすい

●WordやExcelは自分で購入しないと付属しない

●専用部品でがちがちに固めているので、ユーザーが分解しても交換できるパーツがほぼない

●中古価格が落ちにくい

●使えるソフトウェアはWindowsより少ない

●官公庁や一般企業や学校には基本的にWindowsしかないので、その関連の仕事や作業をする場合にMacだとかなり苦労することがある

●USB Type-C端子しかついてないので、それ以外の端子をつなぐには必ず変換アダプターが必要

●ユーザー数が少ないので、わからないことを聞ける人が少ない

●色管理や音声入出力のシステム内の管理がシンプルで、ゆえに音楽や写真をやっている人が昔から使っている

●日本人が大好きなiPhone、またはiPadとの連携がめちゃくちゃ簡単にできる

●なんとなくスタイリッシュに見えてドヤれる(個人の主観)

 

 

たくさん書きましたが、基本的には

 

Windowsを第一候補として、どうしてもMacである必要がある・Macを使った方が都合が良い・Macの不便さを承知の上でMacが欲しい!という場合のみMacを選ぶ

 

という方向が良いかと思います。

 

よく高校生が大学や専門学校に入る際に「パソコンが必要」とだけ聞いて、スタバでドヤるためだけにカッコいいからとMacを買って、いざ入学したら指定環境がWindowsで、Macではほとんど何もできず何もわからず、結局Windows機を買った…なんて話も聞きます。

 

 

次回に続きます…

日々使っていると、気づかないうちにカメラは汚れてきます。

 

使ったら毎回掃除してあげるのがベストですがなかなかそうもいかないかもしれません。でも、砂埃舞うような場所や海沿いで撮影したあとは、なるべくすぐ掃除してあげましょう。

 

ということで、最近筆者が使っている掃除用品を紹介します!

 

1.無水エタノール

もうこれは掃除の必須アイテムです。ドラッグストアで1本1200円くらいで売っています。間違っても消毒用エタノールを使ってはいけません

 

2.ベビー綿棒

先端が通常の綿棒より細いので、細かい部分の掃除に便利です。100均にも売ってますね。

 

3.エアーダスター

おおまかなホコリや砂を落とすのに使います。逆さ吹きしても冷たいガスが出ないものが良いですね。間違ってもセンサーに直接吹いてはいけません!ノズルが飛んでセンサーに穴が開いたとか、冷たいガスがセンサーに当たって故障したとか、実際に聞いています。

センサーのゴミを飛ばす場合は、手動のブロワを使いましょう。

 

4.レンズクリーニングペーパー

いろいろな掃除用品がありますが、ハクバ製のこれは使い切りのウェットタイプで、レンズ以外にもボディの清掃にも使えて便利です。

 

5.クリーニングクロス

今はセーム革よりも、東レの「トレシー」のような化学繊維のものが主流です。トレシーは写真用品として売られている厚手のものと、メガネ拭きとして売られている薄手のものがあります。(写真はメガネ用の薄手のもの)

レンズやファインダー、液晶画面などを拭くのに活躍します。

 

 

レンズの掃除にはこれを使います。

 

 

速乾性で拭き跡がほとんど残りません。

 

 

ボディの掃除にも使えます。グリップ部など意外と汚れていたりします。

 

 

ベビー綿棒に無水エタノールをとったものは、ホットシューやレンズ接点など端子部の清掃に使います。

 

 

シューの掃除をする時は、このレールの溝もしっかり掃除しましょう。

 

 

はい、けっこう汚れていましたね。この汚れが原因でストロボがTTL通信不良になってしまうこともあるので、念入りに掃除しましょう。

 

 

掃除に慣れてきたら、こういった「クリーニングスワブ」を使って、カメラのセンサーを自分で掃除してみるのも良いかもしれません。

これは棒の先にセンサーの幅ピッタリのクロスが付いていて、そこに無水エタノールを少量染み込ませて、片側から一気に拭き取る…という方法で掃除をするものです。(使い捨て)

 

 

大事な仕事道具ですから、日々のメンテナンスもしっかりとやっておきたいですね。

道具が汚いと、仕事まで雑な人間だと思われてしまうかもしれません。