「読み終わったんで良かったらどうぞ。」


またしても自分では決して手に取らなかっただろう本を読む機会をいただきました。


 

高田明さんと言えば、ジャパネットたかたの創業者。
つい最近までTVの中から甲高い声で(!)商品を売っていたあの方です。
小さなカメラ屋を売上高1700億円を超える企業へと育てられました。
 

どんな世界にあっても一流の人は、自分の哲学、心を定めるものをお持ちだという事は分かっていました。

でもそれが世阿弥とは、、。

そう来たか、と思いました。


変化球のような気がするのは私がそういった方面にかなり疎いからかもしれません。
 

高田さんは「能と通販では次元が違うかもしれないけど、人の心をどうつかむか、考え方は基本的に一緒です。」とおっしゃいます。
 

「初心忘るべからず」
「秘すれば花なり。秘せずば花なるべからず。」
よく耳にするこれらの言葉も世阿弥の言葉だったんですね。
 

世阿弥が能を突き詰めていく上で出てきた言葉に彼の天才ぶりを感じることができます。

完璧主義すぎてある意味奇人変人で、、。
スピリチュアルの域まで達しているみたい。
 

それを高田さんが自分の経験をもとにリアル社会に合わせて解説してくださいます。

ぴったり合ってとても分かりやすい。

いつの時代も人間の本質は変わりません。

 

時代が変わりつつあり、今までの常識が常識ではなくなっていく今こそ、時代にかかわらなかった演劇と言われる世阿弥の能の世界を覗いてみましょうか。

きっと何かヒントがもらえるに違いありません。

 

高田さんのお蔭でがぜん能に興味がわいてきました。

能と通販、ひとつひとつ高田さんの言葉がなるほどと思える展開でした。
 
どんなお仕事の人にも役立つ立派なビジネス書ですが、監修の能研究家、増田正造さんの覚書も、、ゾクゾクしますよ~😀