もう一つ”半分青い”の律くんのはなしを書いてみたい。

 

”開発がうまくいかなかったとしたら、大企業とは言えないまでもそこそこの企業に転職できるんやないかと思ってしまう。俺って情けない。”という趣旨の発言をしている。

 

私は34歳の時に独立しているが、その時に激励会をしてくださった人の中に”もしダメだったら転職すればいい。年齢が上げれば上がるほど転職しにくくなるけど40歳までなら何とかなる!”とおっしゃった方がいた。律くんもこのようなことを、少なからず周りから聞かされたことだろう。

 

独立後、仕事がなかった時に何回もこの一言が頭をよぎり、何度となく転職サイトを覗いたこともある。。。今なら世間的に有名でそれなりの処遇が得られる会社に転職できるのになーと何度思ったことかわからないので、律くんの気持ちもよくわからないではない。

 

ただ、独立した後に転職するのは、思いのほかメンタルブロックが強く働く。独立してからの期間が長ければ長いほどそれは強くなる。

 

ゆえに40歳を過ぎた私にありがたいことにクライアントから転職のオファーをいただいているが、安定をとるにはまだまだ若すぎると思うし、転職したら監査法人の同僚からどう思われるだろうかとか、転職した先の社員からも独立失敗したのかなーとか言われたりしないだろうかなんて思うと、実際のところ転職は難しいのではないかと思う。

 

メンタルブロックの要因は主に他者が自分のことをどう思うかといったことがほとんどなので、周りを気にしなければなんてことはないんだけれど、そうはなかなかうまくいかない。

 

周りの評価を気にしすぎてもダメだけれど、周りの評価を気にしなさすぎるのも、自分のした仕事の内容についても周りの評価を気にしないといったことにもつながるので、そのような人材を欲しがる会社がいるのか?ということになる。

 

仕事がある程度うまくいっているからこそいろんなオファーが来るのではないかと思った次第。

 

今回のオファーが60歳手前くらいで来たら乗っていたかもしれないが、60歳手前ではきっと来ないんだろうな。。。