監査法人に勤務する職員には、うつで休職される方は少なくありません。

私の法人内にも何人かいらっしゃいます。

監査の仕事というのは、単に帳簿の金額と各種証憑の金額が一致していることを確認したらおしまいという話ではなく、会社のにいろいろお話を聞きながら、情報を入手する技術というものが非常に重要です。

担当者の方といろいろお話をしているときに、エラーに気付くということはよくあります。

どれだけの信頼関係を構築して会社の方とお話ができるかというのも監査を有効に行うためには必要なスキルの一つであると思います。

でも、私が見る限り会社とのコミュニケーションがうまくとれない人が多いように思います。

コミュニケーションも満足にとれず、プライドは高いのでクライアントからは余計に煙たがられ、本人としても話が通じないのは、担当者が会計・監査のことをよくわかっていないからだと理由づけ、自分は悪くないとなる。そんなことを繰り返しているうちに、うつになっていくんだと推測しています。

ここで、「うつは病ではなく、心が弱いからなるんだ。もっと心を強くしないといけない」という人がいますが、これは間違っています。

うつはれっきとした病気なんです。脳内の物質がうまく分泌されなくなることなんです。

うつになる前に周りが気づいてガス抜きをしてあげるとか、クライアントのコミュニケーションを補助するといったフォローも必要ですが、うつに対する周りの意識を変えることも必要に思います。


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